1.6.2. vCenter Server 環境構築ガイド

1.6.2.1. はじめに

本文書の目的、位置づけ

この文書は、Smart Data Platform(以下、「SDPF」と記載します)をカスタマーポータルからご利用であり、VMware社が提供するvSphere製品を活用した仮想化環境構築経験のあるお客さまを対象としております。 以下のメニューの作成が完了した段階からの手順をご紹介しております。

事前に作成されているメニュー一覧
項目 作成状況
SDPFのお申込み お申込みが完了
ロジカルネットワークメニュー vSphereマネージメント用(データプレーン)/vSphereサーバーインスタンス通信用(データプレーン)/vMotion用(データプレーン)/vCenter Server データベース用(データプレーン)/ストレージ接続用(ストレージプレーン)の合計5IDの作成完了
ブロックストレージメニュー(IO性能確保) LUNの作成が完了
ファイアウォールメニュー (Brocade 5600 vRouter) ファイアウォールの作成完了
インターネット接続メニュー インターネットゲートウェイの作成完了
VMware vSphere ESXi 設定が完了

本書のご利用にあたって

本書を参照いただくにあたって、以下の点にご留意ください。

  • 本書では、本書にて紹介する構成を、実際に当社にて構築した際の手順を、一例として紹介します。お客さまの環境・構成において動作することをお約束するものではありません。
  • 本書では、本書で扱う構成を構築する場合に求められるSDPF固有の操作を中心に紹介します。vSphere ESXiの一般的な操作方法については、記載しておりませんのでご注意ください。
  • 本書では、ロジカルネットワークの作成やファイアウォールの作成、サーバーインスタンスの作成など一般的な操作について記載しておりません。一般的な操作は、Smart Data Platform 詳細情報やチュートリアルをご参照ください。
  • 本書の記載は、予告なく変更する場合がございますので、あらかじめご了承ください。

1.6.2.2. vCenter Server 導入前の作業 (共通)

概要

vCenter Server のインストールを実行するに当たり、事前に VMware vCenter Installer の ISO イメージの取得および VMware vCenter Server のライセンス発行をします。

事前にご準備いただくもの

vSphere Clientがインストール可能な端末(ESXiの操作はコンソール接続時以外、vSphere Clientで実施します)
インストールに必要な要件は以下のVMware社の vSphere Client and vSphere Web Client Software Requirements を参照してください。
  • SDPFにインターネット接続可能なネットワークをご用意ください。

参照する詳細情報

主に以下の詳細情報を参照頂き、本手順書をご確認ください。

  • ベアメタルサーバー 詳細情報
  • OS 詳細情報
  • vSphere 詳細情報
  • ハイパーバイザー ゲストイメージ 詳細情報

作業手順

VMware vCenter Installer の ISO イメージ取得

vCenter Server をインストールする際に使用する VMware vCenter Installer の ISOイメージを、クラウドコントロールパネルのゲストイメージメニューからダウンロードします。
  • Webブラウザにて [Cloud Computing Control Panel] 左ペインの [Dedicated Hypervisor] > [Guest Image] を開き、[Guest Image] をクリックします。
../../../_images/image000012.png

  • 以下のイメージ名の右の [Download Image]をクリックします。
vCenter-Server_5.5_u3d_Standard_not-include-lisence_vSphere-ESXi_001
../../../_images/image000022.png

  • ダウンロードダイアログの [OK]をクリックし、ファイル保存ダイアログにて保存先をデスクトップにして [Save]をクリックします。
../../../_images/image000032.png

  • vSphere Client にて対象となる [Configuration]タブ 左ペインの [Hardware] > [Storage] をクリックします。
../../../_images/image000041.png

  • アップロード先データストアを右クリックし、[Browse Datastore...] を開きます。
../../../_images/image000051.png

  • [Create a new folder]をクリックし、[New Folder]ダイアログ に任意のフォルダ名を入力して[OK]をクリックします。
../../../_images/image00006.png

  • 作成されたフォルダをクリック、[Upload files to this datastore]をクリックし、[Upload File...]をクリックします。
../../../_images/image000072.png

  • [Upload Items]ダイアログ にてデスクトップ上に置いた VMware vCenter Installer の ISOイメージを選択し、[Open]をクリックします。
../../../_images/image000081.png

  • アップロードが完了したら [Datastore Browser] を閉じます。
../../../_images/image000092.png

VMware vCenter Server のライセンス発行

  • vCenter Server のインストールをする際に、その途中でライセンスキーの入力を求められるため、あらかじめクラウドコントロールパネルのゲストイメージメニューにて発行しておきます。
  • Webブラウザにて [Cloud Computing Control Panel] 左ペインの [Dedicated Hypervisor] > [Guest Image] を開き、[License] をクリックします。
../../../_images/image000102.png

  • 右上の [+Purchase License]をクリックし、[Purchase License]ダイアログ > [License Type] にて [vCenter Server 5.5 Standard] を選択します。
../../../_images/image000112.png

  • [Purchase License]をクリックして閉じます。 (License Key の ***** をクリックするとキーが表示されます)
../../../_images/image000122.png

1.6.2.3. vCenter Server 導入作業

概要

本章では、vCenter Serverの導入方法を2つ記載しております。どちらかの構成をお選びいただき実施ください。

構成の特徴

  • オールインワン構成
  1. スタートアップ環境に利用される構成です。小規模の仮想環境に利用いただけます。
  2. 一番シンプルな構成です。1台のWindows Serverにすべてのコンポーネントがインストールされます。
  3. DBはMicrosoft SQL Server Expressで構成されます。
  4. 1VMで構成されるため拡張性はありません。
  • DB分離構成
  1. 大規模環境や規模の拡大等が予測される環境に利用頂けます。
  2. DBをMicrosoft SQL Server として別のVMにて作成する方式です。
  3. SQL Serverの機能を利用し、各種バックアップやDBサイジングを容易に実施できます。
  4. DBを別VMとして構成することで各コンポーネントの将来的なスケールアップ/スケールアウトの実施ができます。

1.6.2.4. vCenter Server 導入後の作業 (共通)

概要

vCenter Server のインストールを実行するに当たり、事前に VMware vCenter Installer の ISO イメージの取得および VMware vCenter Server のライセンス発行をします。

事前にご準備いただくもの

vSphere Clientがインストール可能な端末(ESXiの操作はコンソール接続時以外、vSphere Clientで実施します)
インストールに必要な要件は以下のVMware社の vSphere Client and vSphere Web Client Software Requirements を参照してください。
  • SDPFにインターネット接続可能なネットワークをご用意ください。

vShere Web Client を使用するための準備

vShere Web Client を使用して vSphere Server の初期設定を行うため、あらかじめ以下のソフトウェアをご用意ください。

vShere Web Client の仕様に必要なソフトウェア
Web ブラウザ VMware 社により指定されたバージョンの Microsoft Internet Explorer/Mozilla Firefox/Google Chrome
Adobe Flash Player インストールされていない場合は vSphere Web Client にアクセスした際に Get ADOBE FLASH PLAYER と書かれたリンクアイコンが表示される
VMware Client integration Plug-in vSphere Web Client のログイン画面下部の Download the Client integration Plug-in よりダウンロード可
VMware Remote Console vSphere Web Client にログイン後、仮想マシンのサマリータブの [Download Remote Console]リンク よりダウンロード可(My VMware の認証あり)

参照する詳細情報

主に以下の詳細情報を参照頂き、本手順書をご確認ください。

  • ベアメタルサーバー 詳細情報
  • OS 詳細情報
  • vSphere ESXi 詳細情報

作業手順

vCenter Server の初期設定

  • Webブラウザを起動し vSphere Web Client にログインします。
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  • [Home] > [Hosts and Clusters] をクリックします。
../../../_images/image001211.png

  • 左ペインにある vCenter Server のアイコンをクリックし、 画面上部の [Action] > [New Datacenter] をクリックします。
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  • [New Datacenter]ダイアログ 下段の [Location] を確認の上 [Datacenter name] に任意の値を入力し、[OK]をクリックします。
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vSphere ESXi のインベントリ登録

  • 左ペインにある前項で作成したデータセンターをクリックし、画面上部の [Action] > [Add Host...] をクリックします。
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  • [Add Host]ダイアログ の内容に従い、順次任意の入力および選択を実施します。
../../../_images/image001251.png

  • [Ready to complete] にて、設定内容を確認の上、[Finish]をクリックします。
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本書では、[Add Host] を実行する際に以下の入力および選択をしています。

Add Host にて入力または選択する内容
ページ 項目
1 Name and location Hostname or IP address esxi-11.a.ecl.local
  Location Datacenter (表示のみ変更不可)
2 Connection settings User name root
  Password <展開時に指定したパスワード>
5 Lockdown mode Enable lockdown mode (チェックしない)
6 VM location   (前項で作成したデータセンター)