1. マルチクラウドマネジメント

1.1. 概要

企業におけるさまざまな業務を支えるITの最適な構築と運用の実現のために、クラウドサービスを活用したビジネスモデルへの移行が浸透しています。その結果、IT担当者や利用者が複数のサービスやプラットフォームを使って、管理をするニーズが増しています。マルチクラウドを管理するツールを使用してクラウドの可視化やガバナンスを行うことで、管理の負担を軽減し、本来のクラウドならではのフレキシビリティやアジリティを発揮できます。
このソリューションガイドでは、クラウドマネジメントプラットフォーム(以下CMP)を使った2つのユースケースで、お客さまの課題解決や、クラウド投資効果の最大化の例をご紹介します。

1.2. ユースケース

1.2.1. ワンストップでクラウド全体を可視化

状況: 企業内の各部門が、業務要件にあったIaaSをそれぞれ導入している。
課題: 企業全体としての導入状況が把握しにくく、コスト管理やコンプライアンスポリシーが適用されないまま、クラウドサービスのアカウントやワークロードが点在している。
解決策: CMPを使用して各IaaSのアカウントを登録することを義務付けることにより、IT部門が企業内の多岐にわたるIaaSのリソース状況やガバナンス状況を一元的に把握できます。また、部門ごとやプロバイダごとのリソース状況・運用状況を可視化できます。
キーワード: マルチクラウド、ディスカバリー(検知)、可視化
usecase1

1.2.2. リソースオーナーシップの定義によるコストの見える化

状況: 複数の部門が、さまざまなIaaSを多様なシステムに利用している。
課題: 異なるプロバイダーのサービスを利用しているため、システムの主管部や部門は、自組織のサービスの利用状況やコストの把握が困難となっている。
解決策: CMPを使用して複数のIaaS上にあるリソースを組織やアプリケーション単位でグループ化し、一元化されたビューで状態やコストを可視化することで、あらかじめ決められた予算に対する進捗率も表示できます。また、ストレージ利用率やCPUの負荷の多寡を自動的に判別してCMPがIaaS利用の効率化を提案します。
キーワード: マルチクラウド、可視化、予算管理、効率化
usecase1