1.4. バックアップ元ベアメタルサーバーへArcserveUDPインストール RHEL8.1編

1.4.1. 概要

本章においては、バックアップ元ベアメタルサーバーへのArcserveUDPインストール手順を示します。

1.4.2. ArcserveUDPインストール前の作業

1.4.2.1. 概要

ArcserveUDPで使用するポートの確認を行います。
Arcserve前提パッケージのインストールおよびCIFSサーバーからインストールファイルをコピーします。

1.4.2.2. 作業手順

ArcserveUDPで使用するポートの確認

ArcserveUDPで使用するポートについて下記リンクをご参照いただき、他のシステムで利用しているポートとの重複が無いかご確認ください。

前提パッケージインストールの確認

Arcserveをインストールする前に、Linuxのパッケージで以下がインストールされていることを確認します。(Arcserveのインストール条件となります。)
  • perl
  • ssh
  • nfs-utils
  • cifs-utils
  • genisoimage
  • squashfs-tools
  • tar
それぞれをyumコマンドでインストール済みかを確認して、未インストールの場合、インストールしていきます。(インストールされていない場合、かつサブスクリプション登録されていない場合はインストールできないため、事前にサブスクリプション登録が必要です。サブスクリプション登録はRed Hatでのご対応をお願いいたします。)

yumコマンドによるインストール確認

yum コマンドで前提パッケージがインストールされているかを確認します。

# yum list installed | grep perl

# yum list installed | grep ssh

# yum list installed | grep nfs-utils

# yum list installed | grep cifs-utils

# yum list installed | grep genisoimage

# yum list installed | grep squashfs-tools

# yum list installed | grep tar
インストールされている場合、以下のように表示されます。
例:「ssh」がインストールされている場合
../../../_images/image048.png

yumコマンドによるインストール

yum コマンドでインストールされていない前提パッケージをインストールします。

# yum install perl

# yum install ssh

# yum install nfs-utils

# yum install cifs-utils

# yum install genisoimage

# yum install squashfs-tools

# yum install tar

SSH設定ファイルの編集

Arcserveログイン時のパスワード認証を有効にするため、SSHの設定ファイルを編集します。以下コマンドを実行します。

# vi /etc/ssh/sshd_config
「PasswordAuthentication」が「no」になっていることを確認します。
../../../_images/image049.png
「PasswordAuthentication」を「yes」に変更します。
../../../_images/image050.png
「SSH」の設定を反映させます。
# systemctl restart sshd.service

CIFSサーバからインストールファイルをコピー

CIFSサーバにあるインストールファイルをコピーします。
CIFSサーバの共有フォルダをマウントするディレクトリとインストールファイルを保管するディレクトリを作成します。
# sudo mkdir /UDP_Agent
# sudo mkdir /UDP_modules
CIFSサーバの共有フォルダをマウントするためfstabを編集します。
# vi /etc/fstab
fstabに追加する内容
//[ホスト名]/[共有フォルダ名] /UDP_modules cifs user=Administrator,password=****,vers=2.0  0 0
マウントの反映
# mount -a
マウントの確認
# df -Th
../../../_images/image051.png
マウントした共有フォルダのインストールファイルを確認します。
# ll /UDP_modules | grep Arcserve
../../../_images/image052.png
/UDP_modulesのインストールファイルを /UDP_Agentへコピーします。
# cp -p /UDP_modules/Arcserve_Unified_Data_Protection_Agent_Linux.bin /UDP_Agent
/UDP_Agentにコピーしたファイルを確認します。
# ll /UDP_Agent
../../../_images/image053.png

1.4.3. ArcserveUDPインストール手順

1.4.3.1. 作業手順

ArcserveUDPインストール作業

インストーラーを実行してインストールを行います。

# /UDP_Agent/Arcserve_Unified_Data_Protection_Agent_Linux.bin

使用言語の選択画面が表示された場合「1 English」「2 Use The system language」 のどちらかを選択します。

../../../_images/image054.png

インストール処理を続行しますか?[y/n](デフォルト:n)」では「y」を選択します。

../../../_images/image055.png

ライセンス使用条件が表示されますので、Enterキーで進めます。

../../../_images/image056.png

使用条件を承諾する場合は、「y」を入力します。

../../../_images/image057.png
インストール完了後、以下の画面が表示されます。
バックアップ実行などの管理画面はブラウザから実行されますが、その時のURLアドレスが表示されるので記録保管して下さい。
https ://[arcserveがインストールされたバックアップ対象LinuxサーバーのIPアドレス]:8014
../../../_images/image058.png

「インストーラでは、このUDP LinuxバックアップサーバーをArcserveUDPに登録できるようになりました。…」は、”n”を選択します。

../../../_images/image059.png

以下が表示されればインストール終了です。

../../../_images/image060.png
ファイル「/opt/Arcserve/d2dserver/configfiles/server.env」を編集します。
※ファイルが存在しない場合は新規に作成します。
# vi /opt/Arcserve/d2dserver/configfiles/server.env
ファイル「/opt/Arcserve/d2dserver/configfiles/server.env」に以下のオプションパラメータを追加し、保存します。
export CRE_RPC_DISABLE=1
ArcserveUDP Linuxの再起動を行います。
# /opt/Arcserve/d2dserver/bin/d2dserver restart