1.1. システムの構成を確認する

本書ではSmart Data Platform(以下SDPF)環境上にOracle Real Application Clusters(以下RAC)12c Release 1(12.1.0.2)構成を構築する手順を説明します。

注釈

本書で提示する構成は一例であり、性能を保証するものではありません。性能、可用性、保守性などのお客さま要件に応じた設計が必要です。

1.1.1. システム構成

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<凡例>

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今回構築するシステムのサーバーインスタンスOSは、以下のとおりです。

  OS バージョン
RAC用サーバーインスタンス(VM) Oracle Linux 7.X
※Xはマイナーバージョンを示します。

今回構築するシステムのサーバーインスタンスボリューム情報は、以下のとおりです。

サーバーインスタンス名 ボリューム名 サイズ(GB) グループ 説明
rac1.example.com RAC1_OS_Vol 40 zone1-groupa RAC1のOS用※
  RAC1_DB_Vol 40 zone1-groupa RAC1のOracleソフトウェアインストール用
rac2.example.com RAC2_OS_Vol 40 zone1-groupb RAC2のOS用※
  RAC2_DB_Vol 40 zone1-groupb RAC2のOracleソフトウェアインストール用
※RACのOS用ボリュームのディスクパーティション構成は、 Oracle詳細情報 をご確認ください。

今回構築するシステムのロジカルネットワーク情報は、以下のとおりです。

ロジカルネットワーク名 サブネットワーク名 ネットワークアドレス 用途
oraclenw oraclenw_sub 192.168.1.0/24 Public用セグメント
ol_rac_stgnw ol_rac_srgsub1 192.168.2.0/24 ブロックストレージ用セグメント
rac_priv1 rac_priv1_sub 192.168.3.0/24 Interconnect1用セグメント
rac_priv2 rac_priv2_sub 192.168.4.0/24 Interconnect2用セグメント

今回構築するシステムのIPアドレス情報は、以下のとおりです。

  oraclenw ol_rac_stgnw rac_priv1 rac_priv2
rac1 192.168.1.31 192.168.2.31 192.168.3.31 192.168.4.31
rac1-vip 192.168.1.33 - - -
rac2 192.168.1.32 192.168.2.32 192.168.3.32 192.168.4.32
rac2-vip 192.168.1.34 - - -
rac-scan
192.168.1.35
192.168.1.36
192.168.1.37
- - -
BlockStorage -
192.168.2.2
192.168.2.3
- -

今回構築するシステムのブロックストレージとディスクグループ情報は、以下のとおりです。

ブロックストレージ名 ボリューム名 サイズ(GB) デバイス名 イニシエーター名 ASMディスクグループ名
BlockStorage RAC_DATA_Vol1 100 mpath-data-0001
iqn.1988-12.com.oracle:rac1
iqn.1988-12.com.oracle:rac2
DATA
  RAC_DATA_Vol2 100 mpath-data-0002
iqn.1988-12.com.oracle:rac1
iqn.1988-12.com.oracle:rac2
 
  RAC_DATA_Vol3 100 mpath-data-0003
iqn.1988-12.com.oracle:rac1
iqn.1988-12.com.oracle:rac2
 
  RAC_FRA_Vol1 100 mpath-fra-0001
iqn.1988-12.com.oracle:rac1
iqn.1988-12.com.oracle:rac2
FRA
  RAC_FRA_Vol2 100 mpath-fra-0002
iqn.1988-12.com.oracle:rac1
iqn.1988-12.com.oracle:rac2
 
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1.1.2. Oracle RAC構築フロー

本書でRACを構築するまでのフローは、以下のとおりです。

  1. SDPFのGUIまたはAPIを利用し、ロジカルネットワーク、ブロックストレージ、RAC用サーバーインスタンスを作成します。
  2. RAC用サーバーインスタンスOSの設定をします。
  3. Grid Infrastructureのインストールおよび設定をします。
  4. データベースソフトウェアをインストールします。
  5. データベースを作成します。