1.1.5.1. IoT機器事前設定

本項では、以下の実装において必要なIoT機器の事前設定手順を説明します。

  • 実装2: IoT機器からの画像送信・Things Cloudでの画像表示

[IoT機器]カメラセンサー利用準備

IoT機器(Raspberry Pi)にて、カメラセンサー利用に必要なモジュールをインストールする手順です。

あらかじめ、前項の「1.1.3.2. OS初期設定」に記載の作業が完了していること、およびIoT機器がインターネットに接続されていることを確認してください。

使用したセンサーは以下のとおりです。事前にIoT機器に接続してください。

  • カメラセンサー: LOTW 5MP 1080P Camera for raspberry pi 4 Model b

必要モジュールのインストール

本手順に沿って、カメラセンサー利用に必要なモジュールをインストールしてください。

注釈

  • 使用しているカメラセンサーおよびモジュールについては、NTTコミュニケーションズがサポートしているものではないため、仕様などについては開発元にお問い合わせください。
  1. 管理者権限を持つアカウントでOSにログインします。

  2. 以下のコマンドを実行し、カメラセンサー利用に必要なモジュールをインストールします(本項記載時の「libcamera」のバージョンは"git20220201+e96d0201-1"です)。

    # apt install libcamera
    

[作業端末]microservice作成準備

作業端末にて、microserviceを作成するための事前準備をする手順です。

注釈

  • 本項では、標準提供されていない「microservice」機能を利用しています。
    「microservice」のご利用にあたっては、提供環境や費用などの諸条件について個別対応とさせていただいております。
    「microservice」機能に関しては iot-app@ntt.com までご相談ください。
    案件相談、提供環境や費用などの諸条件に関しては iot-info@ntt.com までご相談ください。

Node.jsのインストール

作業端末にNode.jsがインストールされていない場合、以下の手順でインストールしてください。

注釈

  • Node.jsは、NTTコミュニケーションズがサポートしているものではないため、仕様などについては開発元にお問い合わせください。
  1. 作業端末のブラウザーにて、以下のURLにアクセスします。

  2. ご利用の環境に合わせて適切なインストーラーをクリックします。(画像はWindows 64-bit版の例)

    microService作成準備 - Node.jsインストール1
  3. ダウンロードしたインストーラーを開きます。

  4. 「Welcome to the Node.js Setup Wizard」画面にて、「Next」をクリックします。

    MicroService作成準備 - Node.jsインストール2
  5. 「End-User License Agreement」画面に表示された内容を確認し、「I accept the terms in the License Agreement」にチェックを入れてから「Next」をクリックします。

    MicroService作成準備 - Node.jsインストール3
  6. 「Destination Folder」画面にてNode.jsの保存先フォルダーを指定し、「Next」をクリックします。

    MicroService作成準備 - Node.jsインストール4
  7. 「Custom Setup」画面はデフォルトのまま「Next」をクリックします。

    MicroService作成準備 - Node.jsインストール5
  8. 「Tools for Native Modules」画面もデフォルトのまま「Next」をクリックします。

    MicroService作成準備 - Node.jsインストール6
  9. 「Ready to install Node.js」画面にて、「Install」をクリックします。

    MicroService作成準備 - Node.jsインストール7
  10. Node.jsのインストールが完了するまで待機します。

  11. 「Completed the Node.js Setup Wizard」画面が表示されることを確認し、「Finish」をクリックします。

    MicroService作成準備 - Node.jsインストール8
  12. コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行してNode.jsが正しくインストールされていることを確認します。

    > npm --version
    

    注釈

    • 「8.19.2※」のようにバージョン情報が表示されることを確認してください。(※本項記載時のバージョン)

Typescriptのインストール

作業端末にTypescriptがインストールされていない場合、以下の手順でインストールしてください。

注釈

  • Typescriptは、NTTコミュニケーションズがサポートしているものではないため、仕様などについては開発元にお問い合わせください。
  1. 作業端末にてコマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行してTypescriptをインストールします。

    > npm install -g typescript
    
  2. 以下のコマンドを実行し、Typescriptがインストールされたことを確認します。

    > tsc -v
    

    注釈

    • 「Version 4.9.3※」のようにバージョン情報が表示されることを確認してください。(※本項記載時のバージョン)

Dockerのインストール

作業端末にDockerがインストールされていない場合、以下の手順でインストールしてください。

注釈

  • Dockerは、NTTコミュニケーションズがサポートしているものではないため、仕様などについては開発元にお問い合わせください。
  1. 作業端末のブラウザーにて、以下のURLにアクセスします。

  2. 「Docker Desktop for Windows」ボタンをクリックし、インストーラをダウンロードします。

    MicroService作成準備 - Dockerインストール1
  3. ダウンロードしたインストーラを起動します。

  4. 「Configuration」画面にて以下の2つのオプションを設定し、「Ok」をクリックします。

    • Use WSL 2 instead of Hyper-V (recommended): チェックあり
    • Add shortcut to desktop: <任意>
    MicroService作成準備 - Dockerインストール2
  5. 「Installation succeeded」画面が表示されることを確認します。

    注釈

    • 「Close and restart」をクリックすると、端末が自動的に再起動されます。
    • 再起動の準備が整ってから、次のステップに進んでください。
  6. 「Close and restart」をクリックし、端末を再起動します。

    MicroService作成準備 - Dockerインストール3
  7. 端末起動後、「Docker Subscription Service Agreement」画面が表示されます。内容を確認し、「Accept」をクリックします。

    MicroService作成準備 - Dockerインストール4
  8. 「WSL 2 installation is incomplete.」が表示された場合は、ダイアログに記載されたURLからWebサイトにアクセスし、サイトの指示に従って「WSL2 Linuxカーネル」をインストールします。

    MicroService作成準備 - Dockerインストール5

    注釈

    • ダイアログが表示されない場合は、下記「10.」の手順に進んでください。
  9. 「WSL2 Linuxカーネル」のインストールが完了した後にダイアログの「Restart」をクリックし、再度ダイアログが表示されないことを確認します。

    MicroService作成準備 - Dockerインストール6
  10. 「Docker Desktop」画面が自動で表示されますが、現在は利用しないので画面を閉じます。

  11. コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行してDockerが正しくインストールされていることを確認します。

    > docker -v
    

    注釈

    • 「Docker version 20.10.21, build baeda1f※」のようにバージョン情報が表示されることを確認してください。(※本項記載時のバージョン)

[作業端末]カスタムウィジェット作成準備

作業端末にて、カスタムウィジェットを作成するための事前準備をする手順です。

@c8y/cliのインストール

注釈

  • @c8y/cliは、NTTコミュニケーションズがサポートしているものではないため、仕様などについては開発元にお問い合わせください。
  1. 作業端末にて、コマンドプロンプトを起動します。

  2. 以下のコマンドを実行し、@c8y/cliをインストールします。

    > npm install -g @c8y/cli
    
  3. 以下のコマンドを実行し、@c8y/cliがインストールされたことを確認します。

    > c8ycli --version
    

    注釈

    • 「1014.0.216※」のようにバージョン情報が表示されることを確認してください。(※本項記載時のバージョン)