2.6.5. ハイパーバイザーサービス上の仮想マシン(集中管理型)


本書では、例としてハイパーバイザーサービス上の仮想マシンを集中管理型でバックアップする方法を記載します。

バックアップの構成は、「ご利用パターン」の「バックアップパターン2」を例に環境を構成しています。

Smart Data Platform(以下SDPF)以外の別環境からSDPFへマイグレーションしたい場合は、「Arcserveを用いて別環境からSDPF環境へのサーバー移行(マイグレーション)を行う」を参照ください。

2.6.5.1. ノードの追加

注釈

ハイパーバイザーサービス上の仮想マシンが、ESXi上で定義したリソースプールに属している場合は、リソースプール単位でバックアップを取得できます。 リソースプール単位でバックアップを取得すると、リソースプールに仮想マシンが作成された場合、その仮想マシンもバックアップ対象サーバーとして含むことができます。 その場合、本手順を実施する必要はなく、ノードの追加は、以下の「バックアッププランの作成」手順より、ノードを追加するようにしてください。


1.バックアップ対象のハイパーバイザーサービス上の仮想マシンをノード追加するため、画面上部の[リソース]タブをクリックし、[ノードの追加]をクリックします。

2.Arcserve UDPコンソールへのノード追加を行います。
本ガイドではvCente/ESX(i)からノード追加を行うため、[vCenter/ESX(i)からインポート]を選択し、ESX(i)の「vCenter/ESX ホスト名/IPアドレス」、「プロトコル」、「ポート」、「ユーザ名」、「パスワード」を入力し、[接続]クリックします。

3.接続が完了するまで待ちます。

4.接続が完了すると、ホストが追加されます。
三角マークをクリックして展開すると、そのホスト配下のリソースプール、サーバーインスタンスが表示されます。
一覧から、対象とするサーバーインスタンスを選択し、[リストに追加]をクリックします。

5.右ペインにノードが追加されます。
すべてのノード追加が完了したら、[保存]をクリックします。

6.「リソース」画面に戻り、[すべてのノード]タブにノードが追加されていることを確認します。

以上でノード追加は完了です。

2.6.5.2. 復旧ポイントサーバーの作成

注釈

CIFS共有先にバックアップを取得する場合、本手順を実施する必要はありません。

注釈

初めて復旧ポイントサーバーを登録する場合や、異なる復旧ポイントサーバーを追加してバックアップを保存したい場合、以下の手順を実施します。


1.バックアップ保存先サーバーとなる復旧ポイントサーバーを追加するため、[復旧ポイントサーバ]をクリックします。

2.[復旧ポイントサーバの追加]をクリックします。

3.「ノード名/IPアドレス」、「ユーザ名」、「パスワード」、「説明」(任意)、「インストール場所」、「ポート」を入力します。
本事例では、「プロトコル」、「変更の追跡ドライバ」はデフォルトの入力値のままとします。

4.「インストール/アップグレードの実行」において、[すぐに実行]または[実行時刻]を選択し、[保存]をクリックします。
本事例では、[すぐに実行]を選択します。

5.復旧ポイントサーバーが追加されていることを確認します。

以上で復旧ポイントサーバーの追加は完了です。

2.6.5.3. データストアの作成

注釈

CIFS共有先にバックアップを取得する場合、本手順を実施する必要はありません。

注釈

初めてデータストアを作成する場合や、異なるデータストアを作成し、バックアップを保存する場合、以下の手順を実施します。


1.バックアップ保存先となるデータストアを作成します。使用する復旧ポイントサーバーを右クリックし、[データストアの追加]を選択します。

2.「復旧ポイントサーバ」の「データストア名」と「データストアフォルダ」入力し、[デデュプリケーションの有効化]のチェックを外し、[保存]をクリックします。
本事例では、「同時アクティブノードの制限」は[4]のままとします。

注釈

データストア作成前に、あらかじめ復旧ポイントサーバー側にバックアップ用の共有フォルダーを作成してください。


3.データストアが作成されたことを確認します。

以上でデータストアの作成は完了です。

2.6.5.4. バックアッププランの作成


1.バックアッププランを作成します。[すべてのプラン]をクリック後、[プランの追加]をクリックします。

2.任意のプラン名を入力します。「タスクの種類」は[バックアップ:ホストベース エージェントレス]を選択します。

3.「タスクの種類」を選択すると、「ソース」タブに「バックアップ プロキシ」の項目が表示されますので、[追加]をクリックします。
4.バックアッププロキシーとなるWindows Serverの情報を入力し、[OK]をクリックします。

5.バックアップを取得する対象ノードを選択します。

注釈

  • 上記「ノードの追加」手順で追加したハイパーバイザーサービス上の仮想マシンのバックアップを取得する場合、手順5.~8.を実施後、手順13.を実施してください。
  • リソースプール単位でバックアップを取得する場合、手順9.以降を実施してください。
[+追加]をクリックし、[Arcserve UDPで保護するノードの選択]を選択します。

6.保護対象となるノードを選択し、[>]をクリックします。

7.「選択されたノード」に移行したことを確認したら、[OK]をクリックします。

8.ノードが追加されたことを確認します。

リソースプール単位で設定する場合

9.ESXi上で定義したリソースプールにサーバーインスタンスが所属している場合は、リソースプール単位で指定できます。
[+追加]をクリックし、[vCenter/ESX(i)からのノードの追加]を選択します

10.「vCenter/ESX ホスト名/IPアドレス」、「プロトコル」、「ポート」、「ユーザー名」、「パスワード」を入力し、[接続]をクリックします。

11.保護するオブジェクトを選択し、[保存]をクリックします。

12.リソースプールが表示されていることを確認します。

※リソースプールを指定しておくと、以後、このリソースプールにサーバーインスタンスを追加した場合、自動でバックアッププランの保護対象に設定されます。

13.[デスティネーション]タブでは、バックアップデータの保存先を設定できます。
[デスティネーション]をクリックします。ここでは、バックアップ保存先を指定します。

注釈

  • バックアップ保存先が「復旧ポイントサーバー」の場合、手順13.実施後、手順17.以降を実施してください。
  • バックアップ保存先が「CIFS共有」の場合、手順14.以降を実施してください。
「デスティネーションの種類」を[Arcserve UDP 復旧ポイントサーバー]とします。
「復旧ポイントサーバー」と「データストア」を入力します。 (「パスワードによる保護」は必要に応じて設定してください。)
※接続先の「ユーザ名」と「パスワード」を求められますので、各項目に入力後、[OK]をクリックします。

CIFS共有先にバックアップを行う場合

14.「デスティネーションの種類」に[ローカルディスクまたは共有フォルダ]を選択します。

注釈

あらかじめバックアップ用の共有フォルダーを作成してください。


15.「デスティネーション」にローカルディスクまたは共有フォルダーのパス名を入力し、「→」をクリックします。
(「暗号化アルゴリズム」と「圧縮を有効にする」は必要に応じて設定してください。)

16.接続先の「ユーザ名」と「パスワード」を求められるので、各項目に入力後、「OK」をクリックします。

17.[スケジュール]をクリックします。
バックアップスケジュールの設定を行います。本事例では日次増分バックアップの設定を行っています。
完了後、[保存]をクリックします。

18.「リソース」画面に戻り、「すべてのプラン」で、作成したプランのノードへの展開が終わると、ステータスに「展開:成功(対象ノード数)」と表示されます。

以上でハイパーバイザーサービス上にあるサーバーインスタンスのバックアッププランの作成は完了です。
(すぐにバックアップを行う場合、以下の「手動バックアップ」を参照してください)

2.6.5.5. バックアップ

注釈

プロキシーサーバーを、Arcserve UDP 復旧ポイント サーバーと別のサーバーに用意する場合、初回のプラン展開後に一度だけ、プロキシサーバー内の Arcserve UDP エージェント サービスを再起動してください。 (再起動を行うまでバックアップが失敗する場合があります。)


1.作成したプランを右クリックし、[今すぐバックアップ]を選択します。

2.バックアップしたい対象を3パターンから選択し、[OK]をクリックします。本事例では[フルバックアップ]を選択します。
※警告が表示された場合はサービスの再起動行ってください。

3.バックアップが進みます。画面上部の[ジョブ]をクリックした後、「進行中のジョブ」で確認できます。[詳細]をクリックすると、「バックアップステータスモニタ」を表示できます。

4.バックアップの正常終了後、[正常に完了したジョブ]をクリックし、バックアップが完了していることを確認します。

5.指定した保存フォルダーに、バックアップ関連ファイルが保存されていることを確認します。

以上でハイパーバイザーサービス上の仮想マシンのバックアップは完了です。