1.6.1. Windows Server(単体型)


本書では、1つの例としてWindows Server 2016にインストールされたArcserveを利用したバックアップ方法を記載します。

バックアップの環境は、「ご利用パターン」の「バックアップパターン2」を例に構成しています。

Smart Data Platform(以下 SDPF)以外の別環境からSDPFへマイグレーションしたい場合は、「Arcserveを用いて別環境からSDPF環境へサーバー移行(マイグレーション)する」を参照ください。

注釈

復旧メディア作成時およびリストア後にドライバーを認識する必要があるため、あらかじめドライバー類をダウンロードし、バックアップ対象サーバーの任意の場所に保存して、それを含めてバックアップしておくことを推奨します。

1.6.1.1. リストア後のドライバーについて


SDPFのサーバーインスタンスにリストアする場合、リストア後にVirtIOのNICドライバーがインストールされていない状態でリストアされます。
そこで、必須ドライバー(「NetKVM」フォルダー、「viostor」フォルダー、「Balloon」フォルダーの各フォルダー内のファイル一式)をインストールする必要があります。バックアップされる前に、バックアップ元になるサーバーにドライバーを保存しておいてから、バックアップしてください。

※ダウンロードファイル:

上記のファイル内の「NetKVM」フォルダー、「viostor」フォルダー、「Balloon」フォルダーを取得してバックアップ元となるサーバーに保存します。

1.6.1.2. バックアップ


1.Arcserveがインストールされたサーバーにて、Arcserveの設定画面を表示するため、OSデスクトップ下部にあるタスクバーからArcserveのアイコンを選択します。

2.[Arcserve UDPエージェントを開く]を選択します。

3.「ログイン」画面が表示されますので、ログイン名、パスワードを入力し、[ログイン]をクリックします。

4.ログイン後、表示された管理画面の右ペインの[ナビゲーション]―[タスク]―[設定」をクリックします。

5.次に「設定」画面の[バックアップ設定]―[保護設定]をクリックし、任意のバックアップ先を指定します。

6.バックアップ先を指定した場合、接続先のユーザ名とパスワードを求められる場合があります。
各項目に入力後、[OK]をクリックします。

7.ファイルのバックアップ先が正しいことを確認し、[設定の保存]をクリックします。

8.スケジュール実行する場合はここでスケジュール設定を行ってください。この例ではすぐにバックアップ実行する設定を行っています。
設定の保存後、[今すぐバックアップ]をクリックし、バックアップを実行します。

9.バックアップの種類を選択し、[OK]をクリックします。この例では[フルバックアップ]を選択します。

10.バックアップが進行します。[詳細]をクリックすると、「バックアップステータスモニター」画面を表示できます。

11.バックアップが正常に終了すると、下記のように「前回のバックアップ-フルバックアップ」が表示されます。

また、「保護サマリ」のフルバックアップのカウントが増えます。

12.任意で指定した保存先フォルダーに、バックアップ関連ファイルが保存されていることを確認できます。

以上でWindows Serverのバックアップは完了です。