1.1.3.1. IoT機器の準備・セットアップをする

使用機器

本書では、IoT機器として「Raspberry Pi 4 8GB Model B」を利用しています。

あらかじめ、OSのインストールやOSの初期設定を実施してください。

  • OS: Raspberry Pi OS

使用したセンサーは以下のとおりです。

  • 温湿度センサー: DHT11

センサー利用に必要なモジュールのインストール方法は、下記「センサー利用設定」をご参照ください。

センサー利用設定

Raspberry Piにおいて、センサー利用に必要なユーザーの作成およびモジュールのインストールを行う手順です。

なお、本書中の設定値の「< >」の表記については、ご利用の環境により各自入力いただく箇所となります("<"から">"までを設定値に置き換えてください)。

開発用ユーザー作成・権限付与

  1. 以下のコマンドでユーザーを作成します。

    # adduser <username>
    
  2. 上記コマンドを実行後、以下の内容が表示されるため、新しいパスワードを設定します。

    new UNIX password:<password>
    
  3. 以下のコマンドを実行し、すべてのグループを表示します。

    # groups
    

    表示例:

    pi <group 1> <group 2> .. <group n>
    
  4. 以下のコマンドを実行し、開発用ユーザーをpi以外のグループに所属させます。

    # usermod -aG <group 1>,<group 2>,..,<group n> <開発用ユーザー>
    
  5. 以下のコマンドで開発ユーザーの所属しているグループを表示します。

    # groups <開発ユーザー名>
    

警告

  • piユーザーは初期のパスワードがインターネットで公開されています。
  • そのため、パスワード変更が必須です。

MQTTクライアントのインストール

  1. 以下のコマンドを実行し、MQTTクライアント「mosquitto」をインストールします。

    # apt-get install mosquitto-clients
    

必要モジュールのインストール

本手順に沿って温湿度センサー利用に必要なモジュールをインストールしてください。

  1. 以下のコマンドを実行し、gitクライアントをインストールします。

    # apt-get install git
    
  2. 以下のコマンドを実行し、ライブラリを取得します。

    # git clone https://github.com/szazo/DHT11_Python.git
    
  3. コマンドが完了すると、「DHT11_Python」というディレクトリが作成されます。