1.1.4.4. 動作確認

本項では、以下の実装における動作確認手順について説明します。

  • 実装1: IoT機器の遠隔コマンド実行

なお、本書中の設定値の「< >」の表記については、ご利用の環境により各自入力いただく箇所となります("<"から">"までを設定値に置き換えてください)。

注釈

  • 本項では例として、c8yエージェントのサービス名を「sdpf-iot.service」としています。
    ご利用の環境に応じて適宜読み替えてください。

前提条件

あらかじめ、これまでの「実装1: IoT機器の遠隔コマンド実行」に関するすべての作業が完了していることを確認してください。

c8yエージェント起動

Things Cloudからコマンド実行の信号を受け取るためのc8yエージェントを起動し、ログ確認の準備をします。

サービス起動・確認

  1. 管理者権限を持つアカウントでIoT機器のOSにログインします。

  2. 以下のコマンドを実行し、c8yエージェントを起動します。

    # systemctl start sdpf-iot.service
    
  3. 以下のコマンドを実行し、サービスが正しく起動していることを確認します。

    # systemctl status sdpf-iot.service
    
    • 出力に「Active: active (running)」の表示があれば正常に動作しています。
    • 正常に動作していない場合は、「1.1.3.4. c8yエージェント共通設定」で編集した構成ファイルの内容やICGWの設定を確認してください。
  4. 作業端末にて以下のURLにアクセスし、Things Cloudにログインします。

    • URL: https://<Things Cloudのテナント名>.je1.thingscloud.ntt.com/
  5. 画面右上の「アプリケーション選択」ボタン(■が9つ並んだボタン)をクリックし、「コックピット」を選択します。

    動作確認 - コックピット呼び出し
  6. 画面左のメニューより、「グループ」を展開し、対象のIoT機器が所属するグループを選択します。

  7. 事前に作成した「ダッシュボード」タブを開きます。

    動作確認 - ダッシュボード表示
  8. 配置した「コマンド実行ボタン」ウィジェットの表示より、IoT機器とThings Cloudが正常に通信していることを確認します。

    動作確認 - ステータス確認
    • 上の画像の赤枠で囲まれた箇所のように、左右両方向の矢印が緑色に表示されていれば、IoT機器とThings Cloudは正しく通信ができています。

c8yエージェントのログ確認

  1. IoT機器にて、以下のコマンドを実行します。

    # tail -f /usr/local/sdpf-iot/c8yAgent.log
    
  2. c8yエージェントのログが表示されることを確認します。後の手順でログを確認するため、コマンドは実行状態のままとしてください。

    動作確認 - c8yエージェントログ表示

Things Cloudからの遠隔コマンド実行

本実装の動作を確認する手順です。

Things Cloudにて作成した「コマンド実行ボタン」をクリックし、あらかじめ指定したコマンドがIoT機器にて実行されることを確認します。

Things Cloudダッシュボードの表示

  1. 作業端末にて、以下のURLにアクセスし、Things Cloudにログインします。

    • URL: https://<Things Cloudのテナント名>.je1.thingscloud.ntt.com/
  2. 画面右上の「アプリケーション選択」ボタン(■が9つ並んだボタン)をクリックし、「コックピット」を選択します。

    動作確認 - コックピット呼び出し
  3. 画面左のメニューより、「グループ」を展開し、対象のIoT機器が所属するグループを選択します。

  4. 事前に作成した「ダッシュボード」タブを開きます。

    動作確認 - ダッシュボード表示
  5. 配置した「コマンド実行ボタン」ウィジェットにて、「コマンド実行ボタン」をクリックします。

    動作確認 - コマンド実行ボタン押下
  6. Things Cloudの画面において、「"コマンド実行ボタン"が完了しました。」と表示されることを確認します。

    動作確認 - コマンド実行正常終了
  7. 事前に表示させておいたc8yエージェントのログを確認し、あらかじめ定義しておいたコマンドが実行されていることを確認します。

    動作確認 - IoT機器にてコマンド実行確認

(参考)c8yエージェントの停止

以下のコマンドを実行することで、c8yエージェントの実行を停止できます。

# systemctl stop sdpf-iot.service