1.6.3. vCenter Server 構成ガイド¶
1.6.3.1. はじめに¶
本文書の目的、位置づけ¶
項目 | 作成状況 |
SDPFのお申込み | お申込みが完了 |
ロジカルネットワークメニュー | vSphereマネージメント用(データプレーン)/vSphere仮想マシン通信用(データプレーン)/vSphere vMotion用(データプレーン)/ストレージ接続用(ストレージプレーン)の合計4IDの作成完了 |
ブロックストレージメニュー(IO性能確保) | LUNの作成が完了 |
ネットワークセキュリティメニュー (vUTM) | vUTMの作成完了 |
インターネット接続メニュー | インターネットゲートウェイの作成完了 |
VMware vSphere ESXi | 設定が完了 |
VMware vCenter Server | 環境構築が完了 |
本書のご利用にあたって¶
本書を参照いただくにあたって、以下の点にご留意ください。
- 本書では、本書にて紹介する構成を、実際に当社にて構築した際の手順を、一例として紹介します。お客様の環境・構成において動作することをお約束するものではありません。
- 本書では、本書で扱う構成を構築する場合に求められるSDPF固有の操作を中心に紹介します。vSphere ESXiの一般的な操作方法については、記載しておりませんのでご注意ください。
- 本書では、ロジカルネットワークの作成やファイアウォールの作成、仮想マシンの作成など一般的な操作について記載しておりません。一般的な操作は、Smart Data Platform 詳細情報やチュートリアルをご参照ください。
- 本書の記載は、予告なく変更する場合がございますので、あらかじめご了承ください。
事前にご準備いただくもの¶
- SDPFにインターネット接続可能なネットワークをご用意ください。
1.6.3.2. 構築手順¶
作業手順¶
vDS 構築¶
vSphere Web Client へログインし、左インベントリより、vCenterをクリックします。 インベントリより、[vCenter] > [Inventory Trees]配下の[Networking]をクリックします。 インベントリの[Datacenter]を右クリックし、[New Distributed Switch]をクリックします。
[New Distributed Switch]ウインドウが表示されるので[1 Name and location]にて、必要事項を入力し、[Next]をクリックします。
本書では以下の設定でvDS(データプレーン)を構築しています。
項目 | 既定値 | 設定値 |
Name: | (空欄) | DataPlane_vDS |
location: | Datacenter(変更不可) | Datacenter |
[2 Select version]にて、[Distributed switch: 6.0.0]を選択し、[Next]をクリックします。
[3 Edit settings]にて、必要事項を入力し、[Next]をクリックします。
本書では以下の設定でvDS(データプレーン)を構築しています。
項目 | 既定値 | 設定値 |
Number of uplinks: | 4 | 4 |
Network I/O Control: | Enable | Enable |
Default port group: | 選択(Create a default port group) | 未選択 |
Port group name: | DPortGroup | (空欄) |
[4 Ready to complete]にて、設定内容を確認し、[Finish]をクリックします。
vDS ポートグループ設定¶
vSphere Web Client のインベントリより、[vCenter] > [Inventory Trees]配下の[Networking]をクリックします。 作成したvDSを右クリックし、[New Distributed Port Group]をクリックします。
[New Distributed Port Group]ウインドウが表示されるので、[1 Select name and location]にて必要項目を入力し、[Next]をクリックします。
[2 Configure settings]にて必要項目を入力し、[Next]をクリックする。
[3 Ready to complete]にて設定に問題ないことを確認し、[Finish]をクリックする。
すべてのポートグループを同様に追加します。
本書では以下の入力をしています。
Name: | Management | DB | Common Function Gateway | User Network 1 | User Network 2 | vMotion 1 | vMotion 2 | ECL Admin Management Network |
Location: | DataPlane_vDS | DataPlane_vDS | DataPlane_vDS | DataPlane_vDS | DataPlane_vDS | DataPlane_vDS | DataPlane_vDS | DataPlane_vDS |
Port binding: | Static binding | Static binding | Static binding | Static binding | Static binding | Static binding | Static binding | Static binding |
Port allocation: | Elastic | Elastic | Elastic | Elastic | Elastic | Elastic | Elastic | Elastic |
Number of Port: | 8 | 8 | 8 | 8 | 8 | 8 | 8 | 8 |
Network resource port: | (default) | (default) | (default) | (default) | (default) | (default) | (default) | (default) |
VLAN type: | VLAN | VLAN | VLAN | VLAN | VLAN | VLAN | VLAN | VLAN |
Customize default policies configuration: | 100 | 101 | 3 | 100 | 100 | 102 | 102 | 3 |
vMotion ポートの追加¶
本書では以下の設定でvMotionポートの追加設定をしています。
Selection connection type | VMkernel Network Adapter |
Select target device | Select an exiting standard switch
DataPlane vSwitch
|
Network label | vMotion 1 |
Vlan ID | 102 |
IP settings | IPv4 |
TCP/IP stack | default |
Enable services | vMottion trafffic
Fault Tolerance logging
にチェックを入れる
|
IPv4 settings | 未記入 |
※Network labelをvMotion 2へ変更し同じ内容で作成する
[Selection connection type]にて[VMkernel Network adapter]を選択し[Next]をクリックします
[Selection target device]にて[Select an existing standard switch]を選択[Browser...]を押し、[Data Plain switch]を選択し[Next]をクリックします
[Port properties]にて必要事項を入力し[Next]をクリックします
[Ready to complete]にて入力内容を確認し[Finish]をクリックします
VMkernel移行¶
vSphere Web Client のインベントリより、[vCenter] > [Inventory Trees]配下の[Networking]をクリックします。
作成したvDSを右クリックし、[Add and Manage Hosts]をクリックします。
[Add and Manage Hosts]ウインドウが表示されるので、[1 Select task]にて[Add hosts]を選択し、[Next]をクリックします。
[2 Select hosts]にて、[New Hosts]をクリックします。
[Select new hosts]ウインドウが表示されるので、[Host]にチェックを入れ、[OK]をクリックします。
[2 Select hosts]にて、ESXiホストが追加されていることを確認し、[Next]をクリックします。
[3 Select network adapter tasks]にて、設定を変更せず[Next]をクリックする。
[4 Manage physical network adapters]にて、[vmnic]を選択し、[Assign uplink]をクリックします。
[Select an Uplink for vmnic]ウインドウが表示されるので、[uplink 1]を選択し、[OK]をクリックします。
同様にすべてのESXiホストに[uplink]を追加し、[Next]をクリックします。
本書では以下の設定でVMkernelを移行しています。
Host/Physical Network Adapters | On this switch | In Use by Switch | Uplink | Uplink Port Group |
esxi-11.a.ecl.local | vmnic0 | Data Plane vSwitch | Uplink 1 | DataPlane_vDS-DVUpl... |
esxi-22.a.ecl.local | vmnic0 | Data Plane vSwitch | Uplink 1 | Data Plane vSwitch |
[5 Manage VMkernel network adapters]にて移行対象のVMkernelポートを選択し、[New adapter]をクリックします。
[Select Network]ウインドウが表示されるので、割り当て対象となるポートグループを選択し、[OK]クリックします。
すべてのVMkernelポートに対し、同様の手順を実施し、[Next]をクリックします。
本書では以下の設定でVMkernelポートを設定しています。
On this switch | vmk0 | vmk1 | vmk2 | vmk5 | vmk6 |
In Use by Switch | Data Plane vSwitch | Data Plane vSwitch | Data Plane vSwitch | Data Plane vSwitch | Data Plane vSwitch |
Source Port Group | ECL Administrator Management | User Network 1 | User Network 2 | vMotion Network 1 | vMotion Network 2 |
Destination Port Group | ECL Administrator Management | User Network 1 | User Network 2 | vMotion Network 1 | vMotion Network 2 |
[6 Analyze impact]にて、[Overall impact status:]が[No impact]であることを確認し、[Next]をクリックします。
[7 Ready to complete]にて設定を確認し、[Finish]をクリックします。
仮想マシンポートグループ移行¶
vSphere Web Client のインベントリより、[vCenter] > [Inventory Trees] 配下の[Networking]をクリックします。
作成したvDSを右クリックし、[Migrate VM to Another Network]をクリックします。
[Migrate Virtual Machine Networking]ウインドウが表示されるので、[1 Select source and destination networks]にて必要事項を入力し、[Next]をクリックします。
本書では以下の1ポートグループごとに設定しています。
Source network | |||
Specific network | Management | DB | Common Function Gateway |
Destination network | |||
Name | Management | DB | Common Function Gateway |
Distributed Switch | DataPlane_vDS | DataPlane_vDS | DataPlane_vDS |
[2 Select VMs to migrate]にて、[ALL virtual machines]にチェックを入れ、[Next]をクリックします。
[3 Ready to complete]にて、設定内容を確認し[Finish]をクリックします。
注釈
同様の手順を、仮想マシンネットワークごとに実施します。
標準仮想スイッチ削除¶
vSphere Web Client のインベントリより、[vCenter] > [Inventory Trees]配下の[Hosts and Clusters]をクリックします。 [Datacenter]配下の[vCenter-1.a.ecl.local]を選択し、中央ペインより[Manage]タブをクリックします。 [Manage]タブ内の[Networking] > [Virtual switches]をクリックします。 削除対象の仮想マシンスイッチを選択し、[Remove selected standard switch]をクリックします。
[Remove Standard Switch]ウインドウが表示されるので、[Yes]をクリックします。
同様の手順を、ESXiホスト、標準仮想スイッチごとに実施します。
本書では以下の標準仮想スイッチを削除しています。
ESXiホスト | esxi-11.a.ecl.local | esxi-22.a.ecl.local |
削除対象標準仮想スイッチ |
|
|
vDSへuplinkポート追加¶
vSphere Web Client のインベントリより、[vCenter] > [Inventory Trees]配下の[Networking]をクリックします。
作成したvDSを右クリックし、[Add and Manage Hosts]をクリックします。
[Add and Manage Hosts]ウインドウが表示されるので、[1 Select task]にて[Manage host networking]を選択し、[Next]をクリックします。
[2 Select hosts]にて、[Attached hosts]をクリックします。
[Select member hosts]ウインドウが表示されるので、[Host]にチェックを入れ、[OK]をクリックします。
[2 Select hosts]にて、[Next]をクリックする。
[3 Select network adapter tasks]にて、設定を変更せず[Next]をクリックします。
[4 Manage physical network adapters]にて、[vmnic]を選択し、[Assign uplink]をクリックします。
[Select an Uplink for vmnic]ウインドウが表示されるので、[uplink 2]を選択し、[OK]をクリックします。
同様にすべてのESXiホストに[uplink]を追加し、[Next]をクリックします。
[5 Manage VMkernel network adapters]にて、設定を変更せず[Next]をクリックします。
[6 Analyze impact]にて、[Overall impact status:]が[No impact]であることを確認し、[Next]をクリックします。
[7 Ready to complete]にて設定を確認し、[Finish]をクリックします。