小規模基幹系システム¶
想定するシステム¶
24時間365日稼働。メンテナンス時にはサービス停止することが許容される。
SPOF(Single Point of Failure、単一障害ポイント)は極力存在させないが、サーバーは仮想環境でのHA(High Availability、高可用性)を想定した冗長構成を前提とする。
RPO(Recovery Point Objective、目標復旧時点)は 1日程度が可能。(1日以内の場合、アーカイブログを日に数回バックアップしておきロールフォワード回復程度)
ある程度重要なシステムであるが、DR(Disaster Recovery、災害復旧)対策はフルバックアップデータを退避しておき、DR後にシステム再構築のRTO(Recovery Time Objective、目標復旧時間)レベル。
システム構成¶
注釈
DRサイトとして利用できるリージョンについては、各リージョンで提供しているサービス を参照してください。
メインサイトのシステム構成¶
すべてのサーバーは低コストの共有仮想基盤で構成。
外出ユーザーがインターネット経由でアクセスするRemote Desktop(リモートデスクトップ、RD)ゲートウェイをDMZセグメントに構築。
本番、検証、開発の3面構成。
データベース オフィシャルテンプレートの利用¶
お客さまがMicrosoft社のリセールパートナー(販売店)よりMicrosoft SQL Serverのボリュームライセンスを購入する
上記のボリュームライセンスに対して、お客さまがSA(ソフトウェアアシュアランス)を追加契約する
SA(ソフトウェアアシュアランス)特典の「ライセンスモビリティ」に基づき、お客さまのMicrosoft SQL Serverのボリュームライセンスをサーバーインスタンスサービス上に持ち込む
持込み後10日以内に「ライセンス確認フォーム」に記入いただき、リセールパートナー(販売店)経由でMicrosoft社に提出する
注釈
サーバーインスタンス上へのOracle製品の持込みには対応していませんので、ご注意ください。Oracle製品を持ち込み利用する場合は、ベアメタルサーバー上での利用をご検討ください。
データベースのデータ領域用ストレージ¶
データベースのバックアップ¶
RDS User CALの持ち込み利用¶
お客さまがMicrosoft社のリセールパートナー(販売店)よりRDS User CALのボリュームライセンスを購入する
上記のボリュームライセンスに対して、お客さまがSA(ソフトウェアアシュアランス)を追加契約する
SA(ソフトウェアアシュアランス)特典の「RDS User Client Access License (CAL) の拡張された権利」に基づき、お客さまのRDS User CALをサーバーインスタンスサービス上に持ち込む
持込み後10日以内に「ライセンス確認フォーム」に記入いただき、リセールパートナー(販売店)経由でMicrosoft社に提出する
商用/検証/開発環境の3面構成と低コスト運用¶
DRサイトのシステム構成¶
DRサイトでのサーバーのホットスタンバイ/コールドスタンバイ¶
注釈
サーバーに対してパッチ当てなどのメンテナンス作業を行う際には、メインサイトの本番系サーバーだけでなく、DRサイトの待機系サーバーでも同様の作業を行うことをお勧めいたします。
データベースバックアップのサイト間コピー¶
ユーザーアクセス経路の切替¶
平時からDRサイトの各ノードには新たなプライベートIPアドレスを割り振っておき、予めVPNを接続しておきます。DR発動時には、社内で利用されている内部用のDNSレコードを変更し、ユーザーからの接続先をメインサイトからリカバリサイトへの切り替えます。切り替え先のプライベートIPアドレスが確定しているので、ゾーンファイルや変更スクリプトを平時から予め準備しておくことで、切り替え作業をスムーズに実施することができます。
事前に、DRサイトで、サービス面にメインサイトと同じプライベートIPアドレスを割り振った、レプリカ構成を構築しておきます。この時、DRサイトでは経路広告をしていないため、メインサイト/DRサイトそれぞれで同一アドレスが割り振られていても、通信に異常をきたすことはありません。メインサイトの異常時には、予め用意しておいたAPIを用いて、DRサイトから経路を広告することにより、通信をDRサイトへ誘導することができます。