中規模基幹系システム¶
想定するシステム¶
24時間365日稼働。切り替わり時の短時間サービス断は許容される。
SPOF(Single Point of Failure、単一障害ポイント)は存在させず、冗長構成において物理分離を実施する。
RPO(Recovery Point Objective、目標復旧時点)は、極力0に近付ける。(REDOログ領域の消失時などの特定障害時には数時間~1日単位のバックアップ時点まで戻る)
重要システムであり、災害時にも別拠点の社員が利用できるようにDR(Disaster Recovery、災害復旧)対策が必要。
システム構成¶
注釈
DRサイトとして利用できるリージョンについては、各リージョンで提供しているサービス を参照してください。
メインサイトのシステム構成¶
Web-AP/DBサーバーを1VMに同居させたサーバーシステム構成
本番/検証/開発環境の3面運用。必要に応じて検証構成を追加作成
長期保存データ用のアーカイブストレージ
データベースは夜間バッチ時間を十分に取るために、ストレージ機能を使い数分間でバックアップ処理を完了
DBMS構成¶
注釈
ESXiなどのハイパーバイザやvCenterなどの管理用サーバーなどの仮想化基盤の設計・構築・運用はお客さま作業です。また、サーバーインスタンス上で稼働するゲストOS、ミドルウェア、アプリケーションなどのソフトウェアライセンスの調達・管理もお客さまにて実施いただく必要があります。
データベースストレージ構成¶
注釈
構成済みのLUNの容量拡張はできません。例えば、100GBで作成したLUNを、後から250GBに拡張することはできません。
注釈
REDOログファイルはストレージの性能が求められます。そのため、ログファイルサイズによる容量要件だけでなく、性能要件も考慮したLUNのサイジングが必要です。
検証環境の構築と本番データの再現¶
アーカイブデータ保存¶
注釈
Cloudn Object Storageは、日本国内のみの提供です。
DRサイトのシステム構成¶
注釈
ボリュームイメージにソフトウェアライセンスサービスが紐づいている場合、当該ボリュームイメージはエクスポートができません。
注釈
DataStore用のSANストレージには、LUN Snapshotの転送機能がありません。そのため、VMware vCenter SRM(Site Recovery Manager)のアレイベースのレプリケーションに対応していません。
注釈
ベアメタルサーバー上に構築した仮想環境によるサイトリカバリー構成の設計・構築・運用は、お客さまにて実施いただく必要があります。
注釈
Cloudn Object Storageは、日本国内のみの提供です。
平時からDRサイトの各ノードには新たなプライベートIPアドレスを割り振っておき、予めVPNを接続しておきます。DR発動時には、社内で利用されている内部用のDNSレコードを変更し、ユーザーからの接続先をメインサイトからリカバリサイトへの切り替えます。切り替え先のプライベートIPアドレスが確定しているので、ゾーンファイルや変更スクリプトを平時から予め準備しておくことで、切り替え作業をスムーズに実施することができます。
事前に、DRサイトで、サービス面にメインサイトと同じプライベートIPアドレスを割り振った、レプリカ構成を構築しておきます。この時、DRサイトでは経路広告をしていないため、メインサイト/DRサイトそれぞれで同一アドレスが割り振られていても、通信に異常をきたすことはありません。メインサイトの異常時には、予め用意しておいたAPIを用いて、DRサイトから経路を広告することにより、通信をDRサイトへ誘導することができます。