3.6.1. Windows Server(単体型)¶
本書では、例としてWindows Server 2016にインストールされたArcserveを利用したバックアップ方法を記載します。
バックアップの構成は、「ご利用パターン」の「バックアップパターン2」を例に環境を構成しています。
Smart Data Platform(以下SDPF)以外の別環境からSDPFへマイグレーションしたい場合は、「Arcserveを用いて別環境からSDPF環境へのサーバー移行(マイグレーション)を行う」を参照ください。
注釈
復旧メディア作成時およびリストア後にドライバーを認識する必要があるので、あらかじめドライバー類をダウンロードし、バックアップ対象サーバーの任意の場所に保存し、それらを含めてバックアップしておくことを推奨します。
3.6.1.1. リストア後のドライバーについて¶
SDPFのサーバーインスタンスにリストアする場合、リストア後にVirtIOのNICドライバーがインストールされていない状態でリストアされます。
そこで、必須ドライバー(「NetKVM」フォルダー、「viostor」フォルダー、「Balloon」フォルダーの各フォルダー内のファイル一式)をインストールする必要があります。バックアップする前に、バックアップ元になるサーバーにドライバーを保存し、それらを含めてバックアップを行ってください。
※ダウンロードファイル:
Stable virtio-win iso: https://fedorapeople.org/groups/virt/virtio-win/direct-downloads/stable-virtio/virtio-win.iso
上記のファイル内の「NetKVM」フォルダー、「viostor」フォルダー、「Balloon」フォルダーを取得してバックアップ元となるサーバーに保存します。
3.6.1.2. バックアップ¶
1.Arcserveがインストールされたサーバーにて、Arcserveの設定画面を表示するため、OSデスクトップ下部にあるタスクバーから下記のArcserveのアイコンをクリックします。
2.[Arcserve UDPエージェントを開く]をクリックします。
3.ログイン画面が表示されるので、ログイン名、パスワードを入力し、[ログイン]をクリックします。
4.ログイン後、管理画面が表示されます。管理画面の右ペインにある[ナビゲーション]―[タスク]―[設定]をクリックします。
5.「設定」画面が表示されます。「設定」画面の[バックアップ設定」―[保護設定]をクリックします。
任意のバックアップ先を指定します。
6.バックアップ先を指定した場合、接続先の「ユーザ名」と「パスワード」を求められる場合があります。
各項目に入力後、[OK]をクリックします。
7.ファイルのバックアップ先が正しいことを確認し、[設定の保存]をクリックします。
8.スケジュール実行する場合はここでスケジュール設定を行ってください。この例ではすぐにバックアップ実行する設定を行っています。
設定の保存後、[今すぐバックアップ]をクリックし、バックアップを実行します。
9.バックアップの種類を選択し、[OK]をクリックします。この例では[フルバックアップ]を選択します。
10.バックアップが進行します。[詳細]をクリックすると、「バックアップステータスモニタ」を表示できます。
11.バックアップが正常に終了すると、下記のように「前回のバックアップ - フル バックアップ」が表示されます。
また、「保護サマリ」のフルバックアップのカウントが増えます。
12.任意で指定した保存先フォルダーに、バックアップ関連ファイルが保存されていることを確認します。
以上でWindows Serverのバックアップは完了です。