2.2.1. バックアップ要件の整理

 バックアップに関してさまざまな要件があります。お客さまの利用環境に最適なバックアップ方法を検討する上で、何をバックアップし、どのようにバックアップすればよいのかを決める必要があります。
 ここでは、バックアップする対象を決める際の参考情報や、バックアップする種類としてどのようなものがあるのかを、説明します。
① バックアップする対象を整理します。(バックアップに必要な容量の検討)
利用用途 説明
システムボリュームのみ システムボリュームのみバックアップを行う。
システムボリュームとデータボリューム(一部または全体)
システムボリュームとデータボリュームの全てのバックアップを行う。(サーバー全体をバックアップ)
システムボリュームと一部のデータボリュームを選択してバックアップアップを行う。(一部のボリュームを除外してバックアップ)
※Arcserveでは、ファイル単位のバックアップはできません。必ずシステムボリュームを含んでバックアップする必要があります。バックアップデータからファイル単位でのリストアは可能です。
※バックアップしたアーカイブの保存期間も考慮する必要があります。

② バックアップする種類を整理します。(バックアップに必要な時間を検討します)
種類 説明
フル 対象すべてのデータが取込まれ、増分の基盤となる。
増分
変更分のみが取込まれる。
リストアの際はすべての増分と最新の完全を利用する。

注釈

初めてバックアップを取得する時、必ずフルバックアップが取得されます。