1.7.1. Windows Server

本書ではWindows Server 2016にインストールしたArcserveでWindows ADKをダウンロードしながら復旧メディアの作成ウィザードを実行する一連の操作を記載します。
(環境やバージョンにより異なる場合があるので、1つの例としてご参考ください。)
※ブートキットとは、復旧メディアのことを指します。

注釈

復旧メディア作成時およびリストア後にドライバーを認識する必要があるため、あらかじめドライバー類をダウンロードし、バックアップ対象サーバー(復旧メディアを作成するサーバー)の任意の場所に保存してください。ダウンロードするファイルは後述する「ドライバーファイルについて」を参照ください。


1.復旧メディア作成のためのウィザードを起動します。
「Windows スタートアップ」メニューから、[Arcserve UDP ブート キットの作成]を選択してください。

2.「BMR ISO イメージの種類を指定」で該当するものを選択し、[次へ]をクリックします。
(本書では、Windows Server 2016を対象としているため[Windows 10]を選択しています。)

注釈

  • Windows 7 WAIK : Windows 2003、Vista、2008、2008 R2用
  • Windows 8/8.1 ADK: Windows 8、8.1、Server 2012、Server 2012 R2用
  • Windows 10 ADK : Windows 10、Server 2016用
Windows ADK(Windows アセスメント & デプロイメント キット)または Windows AIK(Windows 自動インストール キット)がインストールされていない場合は、「Windows ADK または AIK 情報」画面が表示されます。

3.画面下部の[ここをクリックすると、Windows 10用 Windows ADKのダウンロードセンターにアクセスできます。] の[ここをクリックすると]をクリックします。
(本書では、Windows ADKをインストールし、ブートキットを作成する手順について説明します。)

Windows ADKのダウンロード


4.Microsoft社のWeb ページ「Windows ADK のダウンロードとインストール」(https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/get-started/adk-install)が開きます。
[Windows ADK for Windows 10 バージョン 1809 のダウンロード]、[ADK 用の Windows PE アドオンのダウンロード]をそれぞれクリックし、2つのファイルをダウンロードします。

5.ダウンロードした [adksetup.exe] をクリックします。

6.Windows ADKのインストール先フォルダーを指定します。任意のインストール先を参照から選択してください。[次へ]をクリックします。

7.「Windows キット プライバシー」では、必要に応じて[はい]または[いいえ]を選択し、[次へ]をクリックします。

8.「アセスメント & デプロイメント キット」ダイアログ ボックスでライセンス条項を確認し、同意する場合は[同意する]をクリックします。

9.「インストールを行う機能を選択してください」画面にて、[Deployment Tools] を選択し、[インストール]をクリックします。

10.インストール完了後、「Windows アセスメント & デプロイメント キット - Windows 10 へようこそ」画面にて、[閉じる]をクリックします。

11.次に、ダウンロードした[adkwinpesetup.exe]をクリックします。

12.[Install the Windows アセスメント & デプロイメントキット Windows Preinstallation Environment アドオン - Windows 10 to this computer]を選択し、[Next]をクリックします。

13.「Windows Kits Privacy」では、必要に応じて[Yes]または[No]を選択し、[Next]をクリックします。

14.「License Agreement」にて、ライセンス条項を確認し、同意する場合は[Accept]をクリックします。

15.「Select the features you want to install」にて、[Windows Preinstallation Environment (Windows PE)]を選択し、[Install]をクリックします。

16.「Welcom to the Windows アセスメント & デプロイメントキット Windows Preinstallation Environment アドオン - Windows 10」画面が表示されたら、[Close]をクリックします。

17.下記画面に戻り、[次へ]をクリックします。

18.「ブートキット方式の選択」画面にて、[ブート可能 BMR ISOイメージの作成]を選択し、[次へ]をクリックします。

19.「プラットフォームとデスティネーションの選択」画面の「プラットフォームの指定」にて、復旧用メディアに含めるBMRイメージのプラットフォームを選択します。
[x86 プラットフォーム用のBMRイメージ]および[x64 プラットフォーム用のBMRイメージ]の両方にチェックを入れることを推奨します。
本書では、両方のプラットフォームで使用できるよう[x86 プラットフォーム用のBMRイメージ]および[x64 プラットフォーム用のBMRイメージ]を選択しています。

20.「プラットフォームとデスティネーションの選択」画面の「デスティネーションの指定」にて、[BMR ISOイメージを保存するための保存先フォルダを参照します]および[BMR ISO イメージの名前の入力] でそれぞれを指定し、[次へ]をクリックします。

21.「言語の選択」画面にて、使用する言語を選択してください。(ここでは日本語を選択します。) [次へ]をクリックします。

22.「ドライバの指定」画面にて、[作成]をクリックします。
※ドライバーを組み込んだBMR ISOイメージを作成する場合は、[ローカル ドライバを含む]または[ドライバの追加]を選択し、ドライバーを導入します。

●ドライバーファイルについて

SSPFサーバーインスタンスにWindows OSのバックアップをリストアする場合、復旧メディア(ISO)にVirtIOのNICドライバーの追加が必要です。(リストア時にISOブートした際にvNICを認識させるため)
追加するデバイスは、以下のとおりです。


・ネットワーク ←ドライバーISOファイル内の[NetKVM]フォルダー(ファイル一式)
(上記設定では、このフォルダー内にある[netkvm.inf]を選択します)


・SCSIコントローラー ←ドライバーISOファイル内の[vioscsi]フォルダー(ファイル一式)
(上記設定では、このフォルダ内にある[vioscsi.inf]を選択します)


・ディスク ←ドライバーISOファイル内の[viostor]フォルダー(ファイル一式)
(上記設定では、このフォルダー内にある[viostor.inf]を選択します)

  • ダウンロードファイル:
Stable virtio-win iso:
上記のファイルをダウンロード後、ファイルの中から次の3つのフォルダーを取得してください。

  • NetKVM
  • vioscsi
  • viostor

23.復旧メディアの作成が始まります。

24.「ブート可能 BMR ISOイメージまたはBMR USBメモリーの作成」画面にてBMR ISOイメージの作成が始まり、完了すると以下の画面が表示されます。
[完了]をクリックします。

25.以下が生成された復旧メディアです。(拡張子:ISO)

26.作成したISOファイルからマシンを起動し、ベアメタル復旧ができます。
  ローカル以外の任意の場所に保管してください。
復旧メディアの作成は以上です。