1.1.3.3. 必要モジュールのインストール

本項では、以下の各実装において共通するIoT機器の必要モジュールのインストール手順について説明します。

  • 実装1: IoT機器の遠隔コマンド実行
  • 実装2: IoT機器からの画像送信・Things Cloudでの画像表示
  • 実装3: IoT機器からThings Cloudへの各種測定値送信

なお、本書中の設定値の「< >」の表記については、ご利用の環境により各自入力いただく箇所となります("<"から">"までを設定値に置き換えてください)。

c8yエージェントのインストール

IoT機器にc8yエージェント(c8yMQTT)をインストールする手順です。

あらかじめ、前項の「1.1.3.2. OS初期設定」に記載の作業が完了していること、およびIoT機器がインターネットに接続されていることを確認してください。

注釈

  • c8yMQTTおよびPython、GitはNTTコミュニケーションズがサポートしているものではないため、仕様などについては開発元にお問い合わせください。

必要モジュールのインストール

c8yエージェントのインストールおよび動作に必要なモジュールをインストールします。

  1. 管理者権限を持つアカウントでOSにログインします。

  2. 以下のコマンドを実行し、モジュールのインストール用コマンドのパッケージを更新します。

    # apt upgrade
    
  3. 以下のコマンドを実行し、「Python」のバージョンが表示されることを確認します(本項記載時の「Python」のバージョンは"3.9.2"です)。

    # python --version
    

    注釈

    • 「Python」がインストールされていない場合、バージョンは表示されません。
    • 以下のコマンドを実行し、「Python」をインストールしてください。
    # apt install python3
    
  4. 以下のコマンドを実行し、「git」をインストールします。

    # apt install git
    
  5. 以下のコマンドを実行し、「git」のバージョンが表示されることを確認します。(本項記載時の「git」のバージョンは"2.30.2"です)

    # git --version
    

c8yMQTTのインストール

注釈

  • 本項では例として、本システム用のディレクトリを「/usr/local/sdpf-iot」としています。
    お使いの環境に合わせて読み替えてください。
  • 本記事では以降、具体的な行番号を指定しソースファイルの修正方法を記載していますので、
    本項記載時の「c8yMQTT」と同じバージョン("v0.3")をクローンしてください。
  1. 以下のコマンドを実行し、前項の「1.1.3.2. OS初期設定 - 本システム用ディレクトリの作成」にて作成したディレクトリに移動します。

    # cd /usr/local/sdpf-iot
    
  2. 以下のコマンドを実行し、GitHubからc8yMQTT(v0.3)をクローンします。

    # git clone https://github.com/SoftwareAG/c8yMQTT.git . -b v0.3
    
  3. 以下のコマンドを実行し、本システム用のディレクトリにc8yMQTTのファイルが格納されていることを確認します。

    # ls /usr/local/sdpf-iot/
    

    注釈

    c8yMQTTのファイルは以下の12ファイルです。

    • README.md
    • c8yMQTT.py
    • device_proxy.py
    • install.sh
    • pi.properties
    • piAgent.py
    • pics/
    • release
    • requirements.txt
    • sensehat.py
    • smartrest.py
    • uninstall.sh
  4. 以下のコマンドを実行し、c8yMQTTのバージョンが"0.3"であることを確認してください。

    # cat /usr/local/sdpf-iot/release