1.4.4. Linuxエージェント¶

1.4.4.1. Arcserve前提パッケージのインストール¶

Arcserveをインストールする前に、Linuxのパッケージで以下がインストールされていることを確認します。（Arcserveのインストール条件となります。）
- perl
- ssh
- nfs-utils
- cifs-utils
- genisoimage
- squashfs-tools
それぞれをyumコマンドでインストール済みかを確認して、未インストールの場合、インストールしていきます。（インストールされていない場合、かつサブスクリプション登録されていない場合はインストールできないため、事前にサブスクリプション登録が必要です。サブスクリプション登録はRedhatでのご対応をお願いいたします。）
yum コマンドで「perl」がインストールされているかを確認します。本事例では以下のように既にパッケージが入っておりインストールされています。
```
$ yum list installed | grep perl
```
次に「SSH」を確認します。以下のようにインストールされています。
```
$ yum list installed | grep ssh
```
Arcserveログイン時のパスワード認証を有効にするため、SSHの設定ファイルを編集します。以下コマンドを実行します。
```
$ vim /etc/ssh/sshd_config
```
「PasswordAuthentication」がnoになっていることを確認します。
yesに変更します。
「SSH」の設定を反映させます。
```
$ systemctl restart sshd.service
```
次に「nfs-utils」を確認します。以下のようにインストールされています。
```
$ yum list installed | grep nfs-utils
```
次に「cifs-utils」を確認します。以下のようにインストールされていません。
```
$ yum list installed | grep cifs-utils
```
「cifs-utils」を以下のようにインストールします。インストール実行のy/n選択では「y」を選択します。
```
$ yum install cifs-utils
```
以下が表示されたら、インストール完了です。
次に「genisoimage」を確認します。以下のようにインストールされています。
```
$ yum list installed | grep genisoimage
```
次に「squashfs-tools」を確認します。以下のようにインストールされていません。
```
$ yum list installed | grep squashfs-tools
```
「squashfs-tools」を以下のようにインストールします。インストール実行のy/n選択ではyを選択します。
```
$ yum install squashfs-tools
```
以下が表示されたら、インストール完了です。

以上でパッケージのインストールは完了です。

1.4.4.2. Linuxエージェントのインストール¶

Arcserveを以下コマンドを実行し、インストールしていきます。

※/tmp上にインストールファイルが配置されており、現在のプロンプトが/tmpディレクトリにある状態とします。
```
$ ./Arcserve_Unified_Data_Protection_Agent_Linux_7.0_with_Update_1.bin
```
使用言語を選択します。（ここでは、Linuxの言語を日本語としているため、「2」を選択します。）
「インストール処理を続行しますか？[y/n]（デフォルト：n）」では「y」を選択します。
注釈
- RHEL 7 環境では依存関係の確認で”67”ポートが占有され、上記表示となる場合があります。これは”dnsmasq”プロセスがデフォルトで67ポートを使用していることが原因で表示されますが、この例によるバックアップでは、PXEベースのBMRを使用しないのでバックアップ運用に影響しません。
ライセンス使用条件が表示されますので、リターンキーで進みます。
使用条件を承諾する場合は、「y」を入力します。
以下のようにインストールが実行されます。
「インストーラでは、このUDP LinuxバックアップサーバをArcserve UDPに登録できるようになりました。…」は、”n”を選択します。
上記の記載の中に、リストア時に必要な復旧メディアの保存先の記載がありますので、必ず保存先を記録保管して下さい。

また、バックアップ実行などの管理画面はブラウザーから実行されますが、そのときのURLアドレスも上記で表示されるので記録保管して下さい。

以下がURLとなります。

https ://[arcserveがインストールされたバックアップ対象LinuxサーバーのIPアドレス]:8014
以下が表示されればインストール終了です。
インストール後、正常に管理画面が表示されるかを確認します。

Arcserveがインストールされたバックアップ対象Linuxサーバーもしくは、このサーバーにネットワークでアクセスできるサーバー等から以下のようにブラウザーを開きます。
https ://[arcserveがインストールされたバックアップ対象LinuxサーバーのIPアドレス]:8014を入力実行します。以下のようにArcserveのログイン画面が開きますので、root権限でアクセスします。

※「安全な接続ではありません」という画面が表示された場合、「例外を追加」をクリックし、遷移後の画面で「セキュリティ例外を承認」をクリックしてください。
以下のような管理画面が開けば正常に起動しています。
「ヘルプ」より、「バージョン情報」をクリックします。
バージョンが7.0になっていることを確認してください。

以上でArcserveのインストールは完了です。