1.4.4. 仮想マシンのvMotion移行ガイド¶
本章目次
1.4.4.1. 概要¶
本章においては、vSphere ESXi 6.7上のVMを移行先 vSphere ESXi 7.0へオンラインvMotionで移行する手順を示します。
(移行するVMの台数分以下を繰り返します。)
注釈
移行したVMのゲストOSについてライセンス登録は不要です。移行元⇒移行先へvMotionした際、移行元にVMが残らないため、二重で課金されることはございません。
ただ、Windowsサーバーにつきましては、ホストOSごとのライセンス体系となるため、移行元と移行先は異なるVMとして扱われ、課金が2台分となる点、ご留意ください。
注釈
vSphere仮想スイッチのセキュリティポリシーについて、vSphere 7.0 以降、[偽装転送]および[MAC アドレス変更] のデフォルトが [はい] ではなく [いいえ] に変更されました。
vSphere 6.7のセキュリティポリシーをデフォルトでご利用されていた場合、vMotionの移行ダイアログ「3.ネットワークの選択」にて互換性エラーになる場合がございます。vMotion実行前に使用するソースネットワークのセキュリティポリシーに差異が無いかご確認ください。
1.4.4.2. 移行手順¶
作業手順¶
- VMkernel Adapter設定でvMotionポートを追加します。
- VMware HOST Clientで移行に用いるVMkernel NICの設定を編集し、サービスにvMotionを追加します。
注釈
サービス「vMotion」を利用しているVMkernel NIC が複数あるとエラーになるため、エラーが発生した場合は、不要なVMkernel NIC のサービス「vMotion」のチェックを外します。
- vDSにvSphere ESXi7.0を追加します。
- vSphere Clientの[Add and Manage Hosts]からAdd hostsを行い、ウィザードに従ってvDSにvSphere ESXi7.0を追加します。(その際、Assign port groupにて移行先のポートグループを指定してください。)
vSphere Clientにログインし、移行したいVMを右クリックし、[移行]をクリックします。
移行したいVMのコンピューティングリソースのみ移行する場合(VMのストレージ指定が共有ストレージとなっている)¶
[移行タイプの選択]ダイアログで、[コンピューティングリソースのみ変更します]を選択し、[NEXT]をクリックします。
[コンピューティングリソースの選択]ダイアログで、移行先のESXiホストをクリックし、[NEXT]をクリックします。
[ネットワークの選択]ダイアログで、移行先のネットワークを選択します。
[vMotionの優先順位の選択]ダイアログで、[vMotionを高優先度でスケジューリング(推奨)]を選択し、[NEXT]をクリックします。
確認画面が表示されますので、内容を確認した上で、[FINISH]をクリックします。
オンラインvMotionで移行先ESXiへVMが移行されます。
移行したいVMのコンピューティングリソースとストレージ両方を移行する場合(VMのストレージ指定が移行元ESXiとなっている)¶
[移行タイプの選択]ダイアログで、[コンピューティングリソースとストレージの両方を変更します]を選択し、[NEXT]をクリックします。
[コンピューティングリソースの選択]ダイアログで、移行先のESXiホストをクリックし、[NEXT]をクリックします。
[ストレージの選択]ダイアログで、移行先のESXiのストレージをクリックし、[NEXT]をクリックします。
[ネットワークの選択]ダイアログで、移行先のネットワークを選択します。
[vMotionの優先順位の選択]ダイアログで、[vMotionを高優先度でスケジューリング(推奨)]を選択し、[NEXT]をクリックします。
確認画面が表示されますので、内容を確認した上で、[FINISH]をクリックします。
オンラインvMotionで移行先ESXiへVMが移行されます。