1.1.2. インベントリ登録解除および登録による仮想マシン移行¶
本章目次
1.1.2.1. 概要¶
本章においては、vSphere ESXi 8.0(移行先)を新規構築後、vSphere ESX 7.0(移行元)に登録されている仮想マシンのインベントリ登録を解除し、vSphere ESXi 8.0へインベントリ登録する手順を示します。
注釈
- インベントリ登録解除および登録による仮想マシン移行手順は、vSphere ESXi 7.0および8.0の情報で記載しております。※本ユースケースは、移行元環境がvSphere ESXi 5.5、6.0、6.5、6.7の場合でも同様の手順で実施出来る想定ですが、vSphere ESXi 5.5、6.Xはサポート切れのため、未検証です。試験用の環境にて検証していただき、問題が無いことをご確認の上、vSphere ESXi 8.0への移行をお願いいたします。
- 本手順実施の際、ESXi上の仮想マシンのシャットダウンや再起動によりダウンタイムが発生します。システム利用等に影響がないタイミングでの実施をご検討ください。
- 本手順では、vSphere ESXi 7.0(移行元)上の仮想マシンの実体ファイル格納ストレージとしてブロックストレージを使用しています。
1.1.2.2. 事前にご準備いただくもの¶
- Webブラウザーが利用可能な端末(ESXiの操作はコンソール接続時以外、VMware Host Clientで実施します)
注釈
- VMware Host ClientでサポートされるゲストOSやWebブラウザーは、 VMware Host Clientのシステム要件 をご参照ください。
インターネット接続可能なネットワーク
vSphere ESXi 8.0(移行先)のデプロイ¶
vSphere ESXi 8.0のハイパーバイザーを新規にデプロイします。
vSphere ESXi 8.0デプロイ後から、vSphere ESXi 7.0削除までの並行運用期間中は、それぞれに課金が発生しますのでご留意ください。
デプロイ方法は以下を参照ください。
※構築ガイドの「仮想マシン通信用ポートグループ作成」まで実施します。
共有ストレージとの接続設定を行う場合は接続設定が必要になります。
本手順ではブロックストレージの手順を記載します。
作成時に下記ロジカルネットワークと接続する設定で構築します。
-vSphereマネージメント用(データプレーン)
-ストレージ接続用(ストレージプレーン)
注釈
- vSphere ESXi 8.0デプロイ時に接続するストレージプレーンは、vSphere ESXi 7.0(移行元)上の仮想マシンの実体ファイルが格納されているブロックストレージのロジカルネットワークを選択します。
1.1.2.3. vSphere ESXi 7.0(移行先)の仮想マシンのインベントリ登録解除¶
本作業を、vSphere ESXi 7.0(移行元)上の仮想マシンの台数分実施します。
1台当たりの仮想マシンのアクセス不可時間を短くする場合は、本手順と「vSphere ESXi 8.0(移行先)への仮想マシンのインベントリ登録」手順を1台ごとに実施します。
注釈
- インベントリ登録解除の前段作業として、仮想マシンのシャットダウンを行います。vSphere ESXi 8.0(移行先)にて、インベントリ登録するまで、仮想マシンへのアクセスが不可となります。システム利用等に影響がないタイミングであることを確認の上、手順を実施してください。
- 本手順では、vSphere ESXi 7.0(移行元)上の仮想マシンの実体ファイル格納ストレージとしてブロックストレージを使用しています。
vSphere ESXi 7.0(移行元)のvSphere Host Clientにログインします。
対象の仮想マシンのシャットダウンを行います。
注釈
- OS上で実行中のアプリケーション等がある場合は、停止処理を行い、シャットダウンします。
対象の仮想マシンのシャットダウン完了後、アクションより「登録解除」を選択します。
情報を確認し、「はい」をクリックします。
対象仮想マシンのインベントリ登録解除されたことを情報を確認します。
1.1.2.4. vSphere ESXi 8.0(移行先)にて仮想マシンのインベントリ登録¶
本作業をvSphere ESXi 8.0(移行先)に登録する仮想マシンの台数分、実施します。
vSphere ESXi 8.0(移行先)のvSphere Host Clientにログインします。
仮想マシンの実体データが保存されているデータストアを開きます。
「仮想マシンを登録」をクリックします。
対象の仮想マシンの実体データを選択し、「登録」をクリックします。
一覧に表示された対象の仮想マシンを選択し、「パワーオン」をクリックします。
対象の仮想マシンが正常に起動することを確認します。
仮想マシンのコンソールを選択し、OS設定等に問題が無いことを確認します。
注釈
- vSphere ESXi 8.0(移行先)にて、仮想マシンが正しく起動しない等があった場合、以下の手順を参照し、vSphere ESXi 7.0(移行元)にてインベントリの再登録を行ってください。
1.1.2.5. vSphere ESXi 8.0(移行先)へvCenter Server 8.0の構築¶
vSphere ESXi 8.0(移行先)へvCenter Server 8.0の構築を行います。
構築手順につきましては以下をご参照ください。
1.1.2.6. vSphere ESXi 7.0(移行元)のハイパーバイザーの削除¶
移行元のvSphere ESXi 7.0のハイパーバイザーを削除します。
全てのVMがvSphere ESXi 8.0(移行先)に移行され、移行先での稼働に問題ないことを確認した上で、vSphere ESXi 7.0をハイパーバイザーを削除します。 削除方法は以下を参照ください。