サマリー編

概要

はじめに

本文書の目的・位置づけ

  • この文書は、Smart Data Platform(以下、「SDPF」と記載します)上で、当社が提供するVeeamメニューをご利用するお客さまを対象としております。

  • Veeam用いたインストールから設定までの手順例を紹介します。


本文書のご利用にあたって

本書を参照いただくにあたって、以下の点にご留意ください。

  • 本書では、本書にて紹介する構成を、実際に当社にて構築した際の手順を一例として紹介します。実際の手順や設定内容は、お客様環境によって異なる点についてご了承ください。

  • 本書では、本書で扱う構成を構築する場合に固有の操作を中心に紹介します。Smart Data Platformの一般的な機能の操作方法については、Smart Data Platform チュートリアル を併せて参照ください。

  • 本書の記載は、予告なく変更となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

注釈

  • 本書で提示する構成は一例であり、性能を保証するものではありません。性能、可用性、保守性などのお客様要件に応じた設計が必要です。

Veeamについて

VeeamR Backup & ReplicationTM は、vSphere仮想環境とMicrosoft Hyper-V仮想環境のサーバーインスタンスのバックアップやレプリケーションを単一ソリューションとしての統合管理を実現するものです。
  • VMバックアップ

VMware vSphereとMicrosoft Hyper-Vの両方の仮想環境向けの高速で信頼性の高いバックアップを提供します。VMに対してエージェントを使用する必要もありません。イメージレベルのVMバックアップを作成します。

  • VMレプリケーション

イメージベースのVMレプリケーションと合理化された災害復旧を提供して、ミッションクリティカルなシステムの可用性を確保します。

イメージベースでのVMのレプリケーション:高可用性を目的としてオンサイトで、または災害復旧に備えてオフサイトでVMをレプリケートします。VMに対してエージェントを使用する必要もありません。
フェールオーバーとフェールバック:ビジネスの中断を最小限におさえたレプリカのフェールオーバーとフェールバックを実行します。

  • 製品についての詳しい説明は下記サイトをご参照ください。

https://www.veeam.com/jp/vm-backup-recovery-replication-software.html

構成概要

本書では以下の構成におけるVeeamの構成例を説明します。
  • プライマリサイト:ESXi5.5上のVM(Windows2012server R2)

  • セカンダリサイト:ESXi5.5上のVM(Windows2012server R2)

  • 使用レプリケーションソフトバージョン:Veeam Backup & Recovery Standard Ver.9


Veeam Backup & Replicationのバックアップ機能

  • バックアップ

ESXi上にあるVMをリポジトリサーバにバックアップします。

  • リストア

リポジトリサーバに保存されたバックアップファイルをVMにリストアします。

  • バックアップコピー

バックアップしたファイルをバックアップファイルのままコピーします。バックアップファイルを遠隔地保管するDRなどで利用できます。

  • バックアップからのレプリケーション

プライマリサイトで取得したバックアップをセカンダリサイトのVMとしてレプリケーションします。バックアップファイルからレプリケーションすることで遠隔地ですぐに復旧するDRに利用できます。


Veeam Backup & Replicationのレプリケーション機能

  • 1.レプリケーション

プライマリサイトのESXi上にあるVMをセカンダリサイトのESXi上にレプリケーションする。

  • 2.フェールオーバー

セカンダリサイトのVMがレプリケーション先から昇格して、本番用のVMとなる。
(これ以降レプリケーションは停止される。)

  • 3.フェールバック

プライマリサイトへの切り戻しを行う。
この時、セカンダリサイトで変更した内容をプライマリサイトに反映させるため逆レプリケーションが走り、その後、レプリケーションを正の方向に戻す。


利用方法について

インストールとアップデート

Veeam Backup & Replicationの機能を使うために、まず、Veeamバックアップサーバ(管理サーバ)をインストールします。バックアップ、レプリケーションなどの実行、管理をすべてこのサーバで実施します。

設定

インストールしたVeeamバックアップサーバ(管理サーバ)から、保護対象となるESXiホストや保存先となるESXiホスト、Veeamの構成要素となるレポジトリやプロキシを設定(登録)します。

バックアップ

Veeam Backup & Replicationによるバックアップおよびリストアの基本的な操作方法を紹介します。

レプリケーション

Veeam Backup & Replicationによるレプリケーションおよび切り替え、切り戻しの基本的な操作方法を紹介します。

コンソールインストール

Veeam Backup & Replicationはリモート端末からコンソール操作することができます。そのコンソールのインストール方法を紹介します。

アンインストール

インストールしたVeeamバックアップサーバのアンインストール方法を紹介します。


  • 操作方法についての詳しい説明は下記サイトのUser Guideをダウンロードしてご参照ください。

https://www.veeam.com/jp/backup-replication-vcp-download.html

お問い合わせ先

  • Smart Data Platformのサービス仕様やエラー事象および操作方法に関するお問い合わせ

  Smart Data Platform Knowledge Centerのリンク 「よくある質問」をご参照ください。


  • Veeam Backup & Replicationの仕様やエラー事象および操作方法に関するお問い合わせ

こちらをご参照ください。
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