SAP HANAサーバー HA構成設定ガイド

概要

図に使用される表記の凡例

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はじめに

本文書の目的、位置づけ

  • この文書は、Smart Data Platform(以下、「SDPF」と記載します)上で、弊社が提供するSAP HANAメニューをご利用するお客さまを対象としております。
  • HANA Studioを用いて、2台のSAP HANAサーバーでHA構成を組む手順例を紹介します。

事前にご準備いただくもの

  • ベアメタルサーバーにリモートコンソールアクセス可能な環境
  • HA構成を組むSAP HANAサーバー2台が登録済みのHANA Studioサーバー
  • HANA Studioサーバーにコンソール、もしくはRDPアクセス可能な環境

参照する詳細情報

主に以下の詳細情報を参照頂き、本手順書をご確認ください。

  • SAP HANA 詳細情報(/services/docs/saphana/service-descriptions/saphana.html)
  • ベアメタルサーバー詳細情報(/services/docs/baremetal-server/service-descriptions/index.html)

本書のご利用にあたって

本書を参照いただくにあたって、以下の点にご留意ください。
  • 本書では、本書にて紹介する構成および手順を、弊社で実施した一例として紹介します。お客さまの環境ならびに構成において動作することをお約束するものではありません。
  • 本書では、ロジカルネットワークの作成やファイアウォールの作成、サーバーインスタンスの作成など一般的な操作について記載しておりません。一般的な操作は、Smart Data Platform 詳細情報およびチュートリアル等をご参照ください。
  • 本書では、HANA Studioの操作について、HA構成を組むために必要な範囲のみを記載しております。HANA Studioの詳細な操作方法は、SAP社提供のドキュメント等をご参照ください。
  • 本書の記載は、予告なく変更する場合がございますので、あらかじめご了承ください。

HA構成設定手順

HA構成概念図

HA構成の概念図は下記のとおりです。
2台のSAP HANAサーバーを、SAP HANA System Replicationの機能を用いてHA構成を組みます。
PrimaryのSAP HANAサーバーにはVirtual IP Address(以下VIP)を手動で割り当てます。
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SAP HANAサーバーのOS、SAP HANAのバージョンは次のとおりです。

製品   バージョン
OS Red Hat Enterprise Linux for SAP HANA 6.7
SAP HANA SAP HANA Platform Edition 1.0 SPS11(1.00.110.00.1447753075)

前提条件

  • PrimaryとなるSAP HANAサーバーのHANAのバックアップが取得されていること
  • SAP HANAサーバー、HANA StudioサーバーのhostsファイルにHANAサーバーのhost名が登録されていること

HA構成の構築手順

Primary SAP HANAサーバーの設定

Virtual IP Addressの設定

PrimaryとなるSAP HANAサーバーにコンソールアクセスを行い、ifcfg-bond0.<データプレーン用のvlanID>ファイルに、VIPを設定します。
なお、本手順は、上記の概念図の通り、ネットワークインタフェースにvlanが設定さていることを前提としています。
# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bond0.<データプレーン用のvlanID>

(PrimaryとなるSAP HANAサーバーのifcfg-bond0.<データプレン用のvlanID>ファイル)

============
DEVICE=bond0.<データプレーン用のvlanID>
BOOTPROTO=static
BROADCAST=<broadcast address>
IPADDR=<Real IP address>
NETMASK=<Real IP netmask>
IPADDR2= <Virtual IP address>
NETMASK2= <Virtual IP netmask>
NETWORK=<network address>
ONBOOT=yes
VLAN=yes
===========
# /etc/init.d/network restart

Primary機として設定

HANA Studioサーバーにアクセスし、HANA Studioを起動します。
なお、以下の操作のいずれかのタイミングで、ユーザ名およびパスワードを求められた場合は、入力し、"OK"を押下します。
../../_images/ha-7.png
HANA Studio上で、PrimaryとなるSAP HANAサーバーを右クリックします。
"Configuration and Monitoring"から"Configuration System Replication"を選択します。
../../_images/ha-2.png

"Enable system replication"を選択し、"Next"を押下します。

../../_images/ha-3.png

"Primary System Logical Name"の空欄に任意の名前を付け、"Finish"を押下します。(本手順ではno1としています)

../../_images/ha-4.png

Secondary SAP HANAサーバーの設定

Secondary SAP HANAサーバーの停止

HANA Studio上でSecondaryとなるSAP HANAサーバーを右クリックします。
"Configuration and Monitoring"から"Stop System"を選択します。
../../_images/ha-5.png

任意のShutdown Typeを選択し、"OK"を押下します。(本手順では"Hard"を選択しています)

../../_images/ha-6.png

Secondary機として設定

HANA Studio上でSecondaryとなるSAP HANAサーバーを右クリックします。
"Configuration and Monitoring"から"Configuration System Replication"を選択します。
../../_images/ha-8.png

"Register secondary System"を選択し、"Next"を押下します。

../../_images/ha-9.png
"Primary System Logical Name"の空欄に任意の名前を付けます。(本手順ではno2としています)
"Replication Mode"および"Operation Mode"を要件に従って選択します。(本手順では"Synchronous in memory (mode=syncmem)", "logreplay"を選択しています)
"Source System"にPrimary SAP HANAサーバーのhost名を指定します。(本手順ではhana02です)
"Start the secondary system after registration"のチェックがついていることを確認します。
"Next"を押下します
../../_images/ha-10.png

登録情報を確認し、"Finish"を押下します

../../_images/ha-11.png

HA構成の確認

HA構成を確認します。
HANA Studio上でPrimaryのSAP HANAサーバーを右クリックします。
"Configuration and Monitoring"から"Open Administration"を選択します。
"Landscape"タブから"System Replication"を選択します。
SECONDARY_HOSTにSecondary機が登録されていることを確認します。(本手順ではhana03)
../../_images/ha-12.png

takeover手順

takeover構成概念図

本手順の概念図は下記のとおりです
Primary SAP HANAサーバーに故障が発生し、サーバー起動しなくなったと仮定し、Primary SAP HANAサーバーをSecondary SAP HANAサーバー へtakeoverします。
VIPは手動でPrimary SAP HANAサーバーからSecondary SAP HANAサーバーへ付け替えます。
takeover後、旧Primary SAP HANAサーバーが復旧したと仮定し、旧Primary SAP HANAサーバーをSecondaryとしてHA構成に組み込みます。
../../_images/ha-13.png

SAP HANAサーバーのOS、SAP HANAのバージョンは次のとおりです。

製品   バージョン
OS Red Hat Enterprise Linux for SAP HANA 6.7
SAP HANA SAP HANA Platform Edition 1.0 SPS11(1.00.110.00.1447753075)

前提条件

  • 2台のSAP HANAサーバーでHA構成が組まれていること

takeover手順

Secondary SAP HANAサーバーの設定

Virtual IP Addressの設定

Secondary SAP HANAサーバーにコンソールアクセスを行い、ifcfg-bond0.<データプレーン用のvlanID>ファイルに、VIPを設定します。
なお、本手順は、上記の概念図の通り、ネットワークインタフェースにvlanが設定さていることを前提としています。
# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bond0.<データプレーン用のvlanID>

(Secondary SAP HANAサーバーのifcfg-bond0.<データプレーン用のvlanID>ファイル)

============
DEVICE=bond0.<データプレーン用のvlanID>
BOOTPROTO=static
BROADCAST=<broadcast address>
IPADDR=<Real IP address>
NETMASK=<Real IP netmask>
IPADDR2=<Virtual IP address>
NETMASK2=<Virtual IP netmask>
NETWORK=<network address>
ONBOOT=yes
VLAN=yes
===========
# /etc/init.d/network restart

Primary SAP HANAサーバーの切り替え

HANA Studio上でtakeover後にPrimaryとなるSAP HANAサーバーを右クリックします。
"Configuration and Monitoring"から"Configuration System Replication"を選択します。
"Perform takeover"を選択し、"Next"を押下します。
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"Configure System Replication"の画面で、takeover後にPrimaryとなるSAP HANAサーバーが表示されていることを確認します。 (本手順ではhana03)
"Next"を押下します。
../../_images/ha-15.png

登録情報を再確認し、"Finish"を押下します。

../../_images/ha-16.png

takeoverの確認

HANA StudioサーバーからVIPへhdbsqlコマンドでアクセスするなどし、正常に新Primary SAP HANAサーバーのSAP HANAにアクセスできることを確認します。
※HANA StudioサーバーからVIPへhdbsqlコマンドでアクセスするためには、HANA Studioサーバーにhdbclientのインストールが必要です。

HA構成の再構築手順

旧Primary SAP HANAサーバをSecondary SAP HANAサーバーとしてHA構成を再構築します。

旧Primary SAP HANAサーバーの設定

Virtual IP Addressの設定

旧Primary SAP HANAサーバーにコンソールアクセスを行い、ifcfg-bond0.<データプレーン用のvlanID>ファイルのVIP設定をコメントアウトします。
なお、本手順は、上記の概念図の通り、ネットワークインタフェースにvlanが設定されていることを前提としています。
# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bond0.<データプレーン用のvlanID>

(旧Primary SAP HANAサーバーのifcfg-bond0.<データプレーン用のvlanID>ファイル

============
DEVICE=bond0.<データプレーン用のvlanID>
BOOTPROTO=static
BROADCAST=<broadcast address>
IPADDR=<Real IP address>
NETMASK=<Real IP netmask>
#IPADDR2=<Virtual IP address>
#NETMASK2=<Virtual IP netmask>
NETWORK=<network address>
ONBOOT=yes
VLAN=yes
===========
# /etc/init.d/network restart

旧Primary SAP HANAサーバーの停止

HANA Studio上で旧Primary SAP HANAサーバーを右クリックします。
"Configuration and Monitoring"から"Stop System"を選択します。
任意のShutdown Typeを選択し、"OK"を押下します。

旧Primary機をSecondary機として設定

HANA Studio上で旧Primary SAP HANAサーバーを右クリックします。
"Configuration and Monitoring"から"Configuration System Replication"を選択します。
"Register secondary System"を選択し、"Next"を押下します。
../../_images/ha-17.png
"Secondary System Logical Name"の空欄に任意の名前を付けます。(本手順ではno1としています)
"Replication Mode"および"Operation Mode"を要件に従って選択します。(本手順では"Synchronous in memory (mode=syncmem)", "logreplay"を選択しています)
"Source System"にPrimary SAP HANAサーバーのhost名を指定します。(本手順ではhana03です) "Start the secondary system after registration"のチェックがついていることを確認します。
"Next"を押下します
../../_images/ha-19.png

登録情報を確認し、"Finish"を押下します

../../_images/ha-19.png

HA構成の確認

HA構成を確認します。
HANA Studio上で新PrimaryのSAP HANAサーバーを右クリックします。
"Configuration and Monitoring"から"Open Administration"を選択します。
"Landscape"タブから"System Replication"を選択します。
SECONDARY_HOSTに旧Primary機が登録されていることを確認します。(本手順ではhana02)
../../_images/ha-20.png

参考ドキュメント