4.4.4. Linuxエージェント¶
4.4.4.1. Arcserve前提パッケージのインストール¶
本書では、例としてRHEL 8.8にArcserve UDPエージェントをインストールする手順を記載します。
1.Arcserveをインストールする前に、以下のLinuxのパッケージをインストールします。(Arcserveのインストール条件となります。)
perl
openssh-server
nfs-utils
cifs-utils
genisoimage
squashfs-tools
警告
RHEL8.0以上の場合、「tar」が必要となりますので、同様にインストールしてください。
「squashfs-tools」はCentOSで復旧メディア作成する場合は必要となるパッケージとなります。
「nfs-utils」と「cifs-utils」は、共有設定によりどちらかがインストールされていれば問題ありません。
それぞれを以下のyumコマンドでインストールし、確認します。(インストールには事前にサブスクリプション登録が必要なため、RedHat社とのご契約をお願いします)
$ yum install <パッケージ名>
$ yum list installed | grep <パッケージ名>
2.「perl」を以下のようにインストールします。インストール実行時の[y/d/N]選択では[y]を選択します。
$ yum install perl
3.以下が表示されたら、インストール完了です。
4.「perl」がインストールされたことを確認します。
$ yum list installed | grep perl
5.次に「openssh-server」を以下のようにインストールします。インストール実行時の[y/d/N]選択では[y]を選択します。
※既にインストールされている場合は以下のように表示されます。
$ yum install openssh-server
6.「openssh-server」がインストールされたことを確認します。
$ yum list installed | grep openssh-server
7.Arcserveログイン時のパスワード認証を有効にするため、以下のコマンドでsshの設定ファイルを編集します。
$ vim /etc/ssh/sshd_config
8.[PasswordAuthentication]が[no]になっていることを確認します。
9.[yes]に変更します。
10.「ssh」の設定を反映させます。
$ systemctl restart sshd.service
11.次に「nfs-utils」を以下のようにインストールします。インストール実行時の[y/d/N]選択では[y]を選択します。
※既にインストールされている場合は以下のように表示されます。
$ yum install nfs-utils
12.「nfs-utils」がインストールされたことを確認します。
$ yum list installed | grep nfs-utils
13.次に「cifs-utils」を以下のようにインストールします。インストール実行時の[y/d/N]選択では[y]を選択します。
$ yum install cifs-utils
14.以下が表示されたら、インストール完了です。
15.「cifs-utils」がインストールされたことを確認します。
$ yum list installed | grep cifs-utils
16.次に「genisoimage」を以下のようにインストールします。インストール実行時の[y/d/N]選択では[y]を選択します。
※既にインストールされている場合は以下のように表示されます。
$ yum install genisoimage
17.「genisoimage」がインストールされたことを確認します。
$ yum list installed | grep genisoimage
18.次に「squashfs-tools」を以下のようにインストールします。インストール実行時の[y/d/N]選択では[y]を選択します。
※既にインストールされている場合は以下のように表示されます。
$ yum install squashfs-tools
19.「squashfs-tools」がインストールされたことを確認します。
$ yum list installed | grep squashfs-tools
以上でパッケージのインストールは完了です。
4.4.4.2. Arcserveのインストール¶
1.Arcserveを以下コマンドを実行し、インストールしていきます。
※/tmp上にインストールファイルが配置されており、/tmpディレクトリをカレントディレクトリとします。
$ ./Arcserve_Unified_Data_Protection_Agent_Linux.bin
2.使用言語を選択します。(ここでは、Linuxの言語を日本語としているため、[2]を選択します。)
3.[インストール処理を続行しますか?[y|n](デフォルト: n)]では[y]を選択します。
注釈
Red Hat Enterprise Linux 7および8環境では依存関係の確認で67番ポートが占有され、上記表示となる場合があります。これは"dnsmasq"プロセスがデフォルトで67番ポートを使用していることが原因で表示されますが、この例のバックアップでは、PXEベースのBMRを使用しないのでバックアップ運用に影響しません。
4.ライセンス使用条件が表示されるので、リターンキーで進みます。
5.使用条件を承諾する場合は、[y]を入力します。
6.以下のようにインストールが実行されます。
7.[インストーラでは、このUDP LinuxバックアップサーバをArcserveUDPに登録できるようになりました。…]は、[n]を選択します。
なお記載中に、リストア時に必要な復旧メディアの保存先の記載がありますので、必ず保存先を記録保管してください。
また、バックアップ実行などの管理画面はブラウザーから実行されますが、そのときのURLも上記で表示されるので記録、および保管してください。
以下がURLとなります。
https://[arcserveがインストールされたバックアップ対象LinuxサーバのIPアドレス]:8014
8.以下が表示されればインストール完了です。
9.インストール後、正常に管理画面が表示されるかを確認します。
Arcserveがインストールされたバックアップ対象Linuxサーバーまたは、このサーバーにネットワークでアクセスできるサーバーなどからブラウザーを開きます。
10.https://[arcserveがインストールされたバックアップ対象LinuxサーバのIPアドレス]:8014を入力実行します。Arcserveにroot権限でログインします。
※「安全な接続ではありません」という画面が表示された場合、[例外を追加]をクリックし、遷移後の画面で[セキュリティ例外を承認]をクリックしてください。
11.以下のような管理画面が開けば正常に起動しています。
12.[ヘルプ]より、[バージョン情報]をクリックします。
13.バージョンが10.0になっていることを確認してください。