1.1.1.2. 環境構成を確認する

  • 本書で扱う4パターンの環境構成についてご紹介します。
    • 構成A: Things Cloud・温湿度センサー利用
    • 構成B: Things Cloud・GPSセンサー利用
    • 構成C: Azure IoT Hub・温湿度センサー利用
    • 構成D: Wasabiオブジェクトストレージ・カメラセンサー利用

構成A: Things Cloud・温湿度センサー利用

構成イメージ

本構成のイメージは以下の図のとおりです。

Things Cloud・温湿度センサー利用構成

処理の流れ

  1. IoT機器にてPythonコードを実行し、温湿度センサーから温湿度データを取得します。
  2. 取得した温湿度データをIoT Connect Mobile Type S(以下ICM(S))回線を利用してIoT Connect Gateway(以下ICGW)へ転送します。
  3. ICGWにてデータの暗号化を行い、インターネット経由でThings Cloudへ転送します。
  4. Things Cloudにて、温湿度データのグラフ表示やアラートメールの送信をします。

構成B: Things Cloud・GPSセンサー利用

構成イメージ

本構成のイメージは以下の図のとおりです。

Things Cloud・GPSセンサー利用構成

処理の流れ

  1. IoT機器にてPythonコードを実行し、GPSセンサーから位置情報データを取得します。
  2. 取得した位置情報データをICM(S)回線を利用してICGWへ転送します。
  3. ICGWにてデータの暗号化を行い、インターネット経由でThings Cloudへ転送します。
  4. Things Cloudにて、IoT機器の位置情報を地図上へプロットします。

構成C: Azure IoT Hub・温湿度センサー利用

構成イメージ

本構成のイメージは以下の図のとおりです。

Azure IoT Hub・温湿度センサー利用構成

処理の流れ

  1. IoT機器にてPythonコードを実行し、温湿度センサーから温湿度データを取得します。
  2. 取得した温湿度データをICM(S)回線を利用してICGWへ転送します。
  3. ICGWにてデータの暗号化を行い、インターネット経由でAzure IoT Hubへ転送します。
  4. Azure IoT Hubにて、温湿度データの受信確認を行います。

構成D: Wasabiオブジェクトストレージ・カメラセンサー利用

構成イメージ

本構成のイメージは以下の図のとおりです。

Wasabi・カメラセンサー利用構成

処理の流れ

  1. IoT機器にてPythonコードを実行し、カメラセンサーから画像データを取得します。
  2. 取得した画像データをICM(S)回線を利用してICGWへ転送します。
  3. ICGWにてデータの暗号化を行い、インターネット経由でWasabiオブジェクトストレージへ転送します。
  4. Wasabiオブジェクトストレージ内のバケットに、受信した画像データが保存されます。