15.1. L3接続のFIC-Connection Azure ExpressRoute(Microsoft Peering)を購入する

いずれかのエリアで購入済のFIC-Routerから、ExpressRoute(Microsoft Peering)を利用してMicrosoft365などのMicrosoft社提供サービスに接続する手順を説明します。

15.1.1. 事前に準備いただくもの

  • Microsoft側で作成したService Key ※1 ※2

  • 購入済の FIC-Router (FIC-NATが購入済であること) ※3

注釈

  • ※1 ExpressRoute作成時(Service Key作成時)、【回復性】は【最大回復性(推奨)】、もしくは【標準の回復性】を選択してください。
    【最大回復性(推奨)】を選択した場合、Azure側でService Keyが2つ払い出され、FICのJapan EastとJapan Westの双方でFIC-Connectionのお申し込みが必要です。
    【標準の回復性】を選択した場合、ピアリングの場所(Peering locations)に応じてエリアを選択し、FIC-Connectionをお申し込みください。
  • ※2 ExpressRoute作成時(Service Key作成時)、【プロバイダー】は【NTT Communications - Flexible InterConnect】を選択してください。
    選択肢として[NTT Communications]という項目もありますが、[NTT Communications]を選択すると接続できません。
  • ※3 購入済のFIC-RouterがSingle(非冗長)/Paird(冗長)構成のどちらの場合でも、本FIC-ConnectionはPaird構成として購入されます。
  • ※4 Azureへ広告するFIC-NATのグローバルIPアドレスは、FIC-NATで設定したグローバルIPアドレスから指定します。

15.1.2. 購入の流れ

  1. FIC-NATを導入済のFIC-Routerを、ExpressRouteを利用してMicrosoft365などのMicrosoft社提供サービスとパブリック接続するために、専用のFIC-Connectionを購入します。 FIC-Connectionの購入は、 「エリアビュー」 画面左側のメニューから [コネクション] を選んで表示される 「コネクションメニュー」[購入] ボタンから、「コネクション購入メニュー」 画面にて行います。

  2. 「コネクション購入メニュー」 画面にて [Azure ER] を選択し、続いて [Microsoft Azure ExpressRoute - Microsoft Peering] ボタンを押下してください。

    ../_images/FIC_HowToConnectCloud_6.2_azure_05.png

    図 15.1.1 コネクション購入メニュー

  3. 「クラウド接続の購入手続き」 ダイアログに従って、接続元のFIC-Routerを指定してください。

  4. 「コネクションの購入情報入力(Azure(Microsoft Peering))」 画面にて必要な情報を入力して [確認] ボタンを押下します。

    表 15.1.1 「コネクションの購入情報入力(Azure(Microsoft Peering))」画面入力項目一覧

    項番

    入力項目

    説明

    購入後変更

    1

    コネクション名

    L3接続のFIC-Connectionについて を参照

    2

    接続帯域

    L3接続のFIC-Connectionについて を参照

    3

    ルータID

    固定値のID

    ×

    4

    Routing Group

    L3接続のFIC-Connectionについて を参照

    ×

    5

    BGP Filter Ingress

    経路制御で利用するパラメータ を参照

    6

    BGP Filter Ingress prefix list

    「BGP Filter Ingress」で「フルルート」を選択した場合、プレフィックスによる受信経路のフィルタリングが設定可能

    7

    BGP Filter Ingress 受信設定

    「BGP Filter Ingress prefix list」をONにすると表示され、プレフィックスによるフィルタを最大10個設定できる。 経路制御で利用するパラメータ も参照

    8

    BGP Filter Egress

    経路制御で利用するパラメータ を参照

    9

    AS-Path Prepend Egress

    経路制御で利用するパラメータ を参照

    10

    Connecting Point

    ExpressRoute回線を作成する際に「ピアリングの場所」として指定したのと同じ拠点
    詳細情報 を参照

    ×

    11

    Service Key

    作成したExpressRoute回線の「サービスキー」に相当

    ×

    12

    Advertised Public Prefixes

    経路制御で利用するパラメータ を参照

    ../_images/FIC_l3publicer_9.3_input_01.png

    図 15.1.2 コネクションの購入情報入力(Azure(Microsoft Peering))

    ../_images/FIC_azureL3Public_Image_01.png

    図 15.1.3 割り当てイメージ

  5. 内容を確認して [購入] すると、 「エリアビュー」 のFIC-Routerのアイコンから「Azure ER」のアイコンとの間が接続されます。 画面左側のサイドメニューから [履歴] ボタンを押下し、 申し込み履歴画面 でステータスが 「Completed」 となっていることを確認してください。

    ../_images/FIC_HowToConnectCloud_6.2_azure_06.png

    図 15.1.4 コネクション購入後

  6. Azure Portal上にて、FIC-Routerとの接続が完了したExpressRoute回線をMicrosoft365などのMicrosoft社提供サービスに接続してください。

注釈

  • Microsoft側が受信可能な経路数の上限を超過すると通信断となります。お客さまにて経路を削減後、5分以内に自然回復します。Microsoft Peeringの場合、受信可能な経路数の上限は200以下です。

  • FIC側が受信可能な経路数の上限を超過すると通信断となります。お客さまにて経路を削減後、BGPセッションクリアを行うと回復します。Microsoft Peeringの場合、受信可能な経路数の上限は5000以下です。