FIC-Routerが保持する経路数はどのようにカウントされますか?

Flexible InterConnect, 仕様, 構築, 運用

2021年5月26日 (2023年10月23日:更新)

FIC-Routerの経路数は、Router内のRouting Group(以下、RG)ごとに保持しているルーティングテーブルのベストパス数を合計したものです。
以下にFIC-Routerのご利用形態ごとの具体的な経路広告の考え方・経路数の計算の概要をご説明いたします。

※以下の例におけるRG→接続先方向の経路広告については、ConnectionのBGP Filter Egressをフルルートで設定された場合の例です。サマライズを設定した場合は3経路のみの広告となります。

※接続先からの受信経路だけでなく、接続アドレス接続ネットワークアドレス等も経路数として加算されるため、下記例と実際の経路数は若干の差分が生じます。

 

1つのRGに複数のConnectionを接続している場合

上図のように構成されている場合、接続先AおよびBからの受信経路をそれぞれのConnectionを通じて相互に広告いたします。
この接続形態における経路数の計算方法は以下の通りです。

RG1にて保持する経路数:a + b
FIC-Routerの経路数:a + b

 

 

複数のRG間にFIC-FWを設定し、複数のConnectionを接続している場合

 

FIC-FWを含む構成をご利用の場合、RG1~4とRG5~8で経路広告・経路数計算の方法が異なります。

(RG1~RG4)各RGに接続されたConnectionの受信経路を、RG内およびRGをまたいで相互に広告する
(RG5~RG8)各RGに接続されたConnectionの受信経路を、RG内で相互に広告する

そのため、上図の構成例における経路数の計算方法は以下の通りです。

RG1にて保持する経路数:a + b + c
RG4にて保持する経路数:a + b + c
RG8にて保持する経路数:d + e
FIC-Routerの経路数:(a + b+ c) × 2 + d + e

 

 

複数のRG間にFIC-NATを設定している場合

RG間にFIC-NATを設定されている場合、グローバルIPアドレスが設定された側のRGへは設定いただいた数のグローバルIPアドレスが広告されます。
上図のようにRG1からRG2へX個のNAT利用グローバルIPアドレスを設定されている場合、経路数の計算方法は以下の通りです。

RG1にて保持する経路数:a + f
RG2にて保持する経路数:f + X
FIC-Routerの経路数:a + f + f + X