11.1. Flexible InterConnectにおけるL2接続とL3接続¶
FIC-Connectionには、大きく分けて、L2接続のためのものとL3接続のためのものがあります。それぞれの主な用途は以下のとおりです。
- L2接続のFIC-Connection
- お客さまのFIC-Portから、L2接続に対応しているクラウドサービスへの接続(AWS、Azure、Google Cloud、Oracle Private)
- お客さまのFIC-Portから、他のFIC-Portへの接続
- L3接続のFIC-Connection
- お客さまのFIC-Routerから、各社クラウドサービスへの接続
- お客さまのFIC-Routerから、お客さま拠点となるArcstar Universal OneのIP-VPNへの接続
- お客さまのFIC-Routerから、お客さま拠点と専用線などで接続しているFIC-Portへの接続
- お客さまのFIC-Routerから、他のFIC-Routerへの接続
11.1.1. L2接続のFIC-Connectionについて¶
FIC-Portを購入いただくと、対応しているクラウドサービスとのL2接続や、他のFIC-Portとの間での接続が可能になります。その場合でも、各種クラウドサービスやお客さま拠点の間の通信にあたっては、BGPなどによる経路制御を利用したL3接続を行います。このL3接続をFlexible InterConnect内で終端するためにはFIC-Routerが必要ですが、Flexible InterConnect内ではなく、お客さま側に設置されたCE(Customer Edge)で終端いただくことも可能です。その場合に購入いただくのが、FIC-Portを接続元とするL2接続のFIC-Connectionです。
L2接続のFIC-Connectionを購入いただく際に共通して必要な情報は以下のとおりです。
- コネクション名 : 購入するFIC-Connectionを識別に設定する識別名を、64文字以内の半角英数および「
&()-_
」の記号で指定する - 接続帯域 : 接続先とFlexible InterConnect間の帯域
- VLAN ID : FIC-Portに払い出されるVLAN IDのうち1つを選択
さらに、クラウドサービス内やお客さま側ネットワーク内でL3接続を終端するルーターや仮想ゲートウェイ向けに、BGP接続に利用するIPアドレスやAS番号、BGPの経路情報のやり取りに関するパラメータの設定が必要になる場合があります。これらの情報については「BGP接続に関連する設定について」を参照してください。
注釈
L2接続のFIC-Connectionは、接続元のFIC-Portに払い出されているVLAN IDの数まで購入可能です。
11.1.2. L3接続のFIC-Connectionについて¶
FIC-Routerを購入いただくと、お客さま拠点のArcster Universal Oneや各種クラウドサービスとの通信が可能になります。その通信においてFlexible InterConnect内でL3接続を終端し、経路制御とパケットの転送を実現するのが、FIC-Routerを接続元とするFIC-Connectionの役割です。FIC-PortによってFlexible InterConnectに接続されているお客さま拠点のデータセンターなどを、L2接続に対応していないクラウドサービスに接続するためにも、Flexible InterConnect内に導入いただいたFIC-Routerを接続元、当該のFIC-Portを接続先とするFIC-Connectionを購入いただく必要があります。
L3接続のFIC-Connectionを購入いただく際に共通して必要な情報は以下のとおりです。
- コネクション名 : このFIC-Connectionを識別する名称を、64文字以内の半角英数および「
&()-_
」の記号で指定する - 接続帯域 : 接続先とFlexible InterConnect間の帯域
- Routing Group名 : 接続先と経路情報をやり取りするRouting Group。Routing Groupについては Routing Groupについて を参照
- 接続ネットワークアドレス : 接続先との経路制御で利用するアドレスブロック。詳細は 接続ネットワークアドレス を参照
さらに、対向するクラウドサービスなどの仮想ゲートウェイとのBGP接続に利用するIPアドレスやAS番号、各接続先ごとに固有の識別情報、BGPの経路情報のやり取りに関するパラメータの設定が必要です。これらの情報については「BGP接続に関連する設定について」を参照してください。