V2で誤ったプロトコルが許可される事象

Managed Firewall, Managed UTM

2024年9月30日 (2024年9月30日:更新)

事象概要

以下の条件がそろっている際にポリシーBのDNAT宛にポリシーAで許可されたサービスを流すと、ポリシーAでマッチする。
①Destination AddressがallでactionがacceptのポリシーAが存在していること。
②DNATを適用したポリシーBが存在していること。
③ポリシーAとポリシーBは同じIncoming InterfaceとOutgoing Interfaceとする。

影響

ポリシーBで許可されていないプロトコルがポリシーAで許可されていた場合、意図しない通信が成立してしまう可能性がある。

発生する構成例

送信元⇒(Port4)FW(Port5)⇒宛先 となる構成の場合
※DNATの設定はDNAT_hogeとして正しく設定されていることとします。

Incoming Interface Outgoing Interface Destination Address Type Destination Service Action
policy A Port4 Port5 Address Object All All Accept
policy B Port4 Port5 Nat Object DNAT_hoge 何らかのService Accept

対処方法

V3にバージョンアップすることで本事象は改善されます。
バージョンアップ手順はこちらです。
シングル構成
https://sdpf.ntt.com/services/docs/network-based-security/tutorials/rsts/security/order/managed_firewall_utm_v2/order_vu_single.html
HA構成
https://sdpf.ntt.com/services/docs/network-based-security/tutorials/rsts/security/order/managed_firewall_utm_v2/order_vu_ha.html