Wasabiのレプリケーション機能の概要と利用方法を教えてください

Wasabiオブジェクトストレージ, 仕様

2023年5月8日 (2023年11月21日:更新)

Wasabiのレプリケーション機能を使用することにより、任意のバケットに格納されているデータを別のリージョンのバケットに非同期にコピーすることが可能です。これによりBCP(事業継続計画)やDR(ディザスタリカバリ)に役立てることが出来ます。

なおレプリケーション可能なリージョンには制約があり、国内リージョンにおいては東京-大阪間のみ設定可能です。海外リージョンとのレプリケーションには対応しておりません。

注意

レプリケーション機能について、2023年11月27日~最大 2023年12月14日までシステム移行の為のメンテナンスを予定しております。この間、新規レプリケーションジョブの作成が出来なくなります。現在レプリケーション機能をご利用中のお客様には別途メールにて詳細をご連絡しております。また、メンテナンス後には本FAQ記載のレプリケーション機能に関する情報が若干変更になる可能性がありますのでご了承ください。

 

料金

レプリケーション機能は無償ご利用いただけます。リージョン間のデータ転送料も発生しません。ただし、レプリケーション元バケットでバケットログ機能を使用するため、ログの保存料金は別途発生します. なおログは30日後に自動的に削除されます. またデータを2つのリージョンに保存するため、データ保存料が2つのリージョン分発生します.

設定方法

①WasabiルートユーザーにてWasabi Management Consoleにログインします。Root Account Email or Aliasにはアカウント名(xxxx@ecl.ntt.com)を入力します。パスワードをまだ取得されていない場合、もしくはご不明な場合は、SDPFポータルの下記画面にて「パスワードリセット」ボタンをクリックすることで取得可能です。

(参考) Wasabi Management Console 利用手順

https://sdpf.ntt.com/services/docs/wasabi/tutorials/wasabi-console.html

②Wasabi Management Consoleログイン後、左側のメニューから「バケットレプリケーション(Bucket Replication)」をクリックし、Wasabi Cloud Sync Managerへ遷移します。

③画面上部のタブより「Cloud」を選択し、Cloud Providerを作成します。Wasabiを選択し、WasabiのAPI鍵を入力します。「Give it a name」の欄には管理用の名前を入力します。

④上部のタブより「Replication」を選択し、必要事項を入力後「Confirm Sync」をクリックすることでReplication Jobが作成され、レプリケーションが開始されます.

Note

  • 「Sync Deleted objects!」をONにした場合、レプリケーション元でオブジェクトを削除するとレプリケーション先の該当オブジェクトを削除します.OFFの場合は削除しません.
  • 「Confirm Sync」をクリック後、画面下部のジョブ一覧に反映されるまでに若干タイムラグがあります.(通常は数秒程度)
  • レプリケーションはバケットログ機能で記録されるログ情報をもとにレプリケーション先へ処理を行います. よって、Jobを作成するとレプリケーション元のバケットのログ機能が自動的に有効化されます。その際、ログの保存先バケット名は「<bucket name>-wcsm-log」、プレフィックスは「wcsm」となります.
  • 保存されたログは、レプリケーションの処理が完了すると”PROCESSED_”で始まる名前にリネームされます.
  • ログは、作成から30日後に自動的に削除されます.
  • 作成されたレプリケーションジョブは概ね5~10分毎に自動実行されますが、データがレプリケーションされるタイミングはアップロードからログ出力等、他のタイムラグがあるため1時間程度かかることもあります. またレプリケーション設備の負荷状況によっては、レプリケーションジョブの実行間隔が大幅に伸びることもあります。
  • レプリケーションの実行状況をメールで受信することが可能です。通知は下記の3種類があり、受信する通知種別を選択可能です。メール通知をご希望の場合は、チケットにて①Wasabiアカウント名、②希望する通知種別をご記載の上ご依頼ください。

a)レプリケーションが完了した場合 (Replication completed)

b)レプリケーションが完了したが、失敗したオブジェクトが存在する (Replication completed with failed objects)

c)レプリケーションが失敗した場合 (Failed Replication)

※推奨はレプリケーション失敗時のみ通知です。この場合bとcのみ受信します。