Wasabiのレプリケーション機能の概要と利用方法を教えてください

Wasabiオブジェクトストレージ, 仕様

2023年5月8日 (2023年12月26日:更新)

Wasabiのレプリケーション機能を使用することにより、任意のバケットに格納されているデータを別のリージョンのバケット、例えば東京リージョンから大阪リージョンに非同期にコピーすることが可能です。これによりBCP(事業継続計画)やDR(ディザスタリカバリ)に役立てることが出来ます。

2023年12月11日更新

2023年12月9日、レプリケーション機能がリニューアルしました。これによりレプリケーションの高速化、オブジェクトタグによるレプリケーション対象のフィルタ、双方向レプリケーション等が可能となっています。また従来必要だったバケットログ機能は使用しなくなりましたので、これまでレプリケーションのためにバケットログ機能をご利用いただいていた場合はバケットログ関連のバケットとログは削除いただけます。

 

料金

レプリケーション機能は無償ご利用いただけます。リージョン間のデータ転送料も発生しません。ただしデータを2つのリージョンに保存するため、データ保存料が2つのリージョン分発生します.

設定方法

①十分な権限をもつ Wasabiサブユーザー、もしくは WasabiルートユーザーにてWasabi Management Consoleにログインします。Root Account Email or Aliasにはアカウント名(xxxx@ecl.ntt.com)を入力します。パスワードをまだ取得されていない場合、もしくはご不明な場合は、SDPFポータルの下記画面にて「パスワードリセット」ボタンをクリックすることで取得可能です。

(参考) Wasabi Management Console 利用手順

https://sdpf.ntt.com/services/docs/wasabi/tutorials/wasabi-console.html

②左側のメニューで「バケット」を選択してバケット一覧に移動します。

③レプリケーション元のバケットの右端のメニューアイコン(縦ドット3つ)をクリックし「設定」をクリックし、バケットの設定画面に移動します。

④画面上部のタブより「レプリケーション」を選択します。

⑤「レプリケーションジョブの作成」ボタンをクリックし、画面の指示に従いレプリケーションジョブを作成します。

Note

  • 「新しいオブジェクトのみをレプリケーション」をONにした場合、すでにレプリケーション元のバケットに存在するデータはコピーされません。
  • 「新しいオブジェクトのみをレプリケーション」をOFFにした場合、レプリケーションジョブ作成直後に “wasabi-manifest-YYYY-MM-DD–HH-MM-SS.csv”という名称のオブジェクトがレプリケーション元バケットに作成されます。これは既存オブジェクトのレプリケーションの実行のために一度だけ作成されますが、お客様にて削除いただいて問題ありません。
  • 「削除されたオブジェクトの同期」をONにした場合、レプリケーション元でオブジェクトを削除するとレプリケーション先の該当オブジェクトを削除します.OFFの場合は削除しません.
  • 作成されたレプリケーションは基本的には即時に実行されますが、レプリケーション設備の負荷状況によっては実行間隔が大幅に伸びることもあります。
  • これまで提供していた下記のメール通知機能については、現在提供状況を確認中です。
  • (メール通知機能:確認中)レプリケーションの実行状況をメールで受信することが可能です。通知は下記の3種類があり、受信する通知種別を選択可能です。メール通知をご希望の場合は、チケットにて①Wasabiアカウント名、②希望する通知種別をご記載の上ご依頼ください。

a)レプリケーションが完了した場合 (Replication completed)

b)レプリケーションが完了したが、失敗したオブジェクトが存在する (Replication completed with failed objects)

c)レプリケーションが失敗した場合 (Failed Replication)

※推奨はレプリケーション失敗時のみ通知です。この場合bとcのみ受信します。