EUSが提供されていないRHELのマイナーバージョンへアップデートできますか?
サーバーインスタンス, 運用
2024年10月17日 (2024年10月18日:更新)
マイナーバージョンのアップデートは規約などで制限はしておらず、
現在参照しているEUSリポジトリから標準リポジトリへ参照先を切替いただくことでアップデートが可能です。
参考) オフィシャルテンプレート Red Hat Enterprise Linux のマイナーバージョンを上げることに問題はあるでしょうか。
以下、リポジトリの切替手順となりますので、お客さま要件に応じて適宜ご変更のうえ実行ください。
※コマンド実行にroot権限が必要な場合は、適宜sudoを先頭につけてください。
- 現在参照しているリポジトリを確認 (EUSリポジトリを参照していることを確認)
参考) RHELリポジトリサーバー変更手順 – 作業完了確認 – リポジトリの確認
# yum repolist
- 標準リポジトリを参照するためのrpmパッケージを取得
# curl --insecure https://rhcds-sr-vip-[リージョン].ecl.ntt.com.local/pub/rhui-client-packages/rh0[メジャーバージョン]-sr-rhui-client-[リージョン]-2.1-1.noarch.rpm > rh0[メジャーバージョン].rpm
- 現在利用しているrpmパッケージを確認
# yum list installed | grep rhui-client
- 現在インストールしているrpmパッケージのアンインストール
# rpm -e [手順3で確認したパッケージ名]
- 標準リポジトリを参照するためのrpmパッケージをインストール
# rpm -i [手順2で準備したパッケージ名]
- releasever変数の設定解除
# rhui-set-release --unset
- releasever変数の確認 (何も出力されないことを確認)
# rhui-set-release
- 現在参照しているリポジトリを確認 (手順1から変わり、標準リポジトリを参照していることを確認)
# yum repolist
|
なお、マイナーバージョンを指定してのアップデートはできません。
参考) SDPFのRHUIでRHELのマイナーバージョンを指定したアップデートはできますか?
また、EUSリポジトリを参照している状態でEUSが提供されているマイナーバージョンへのアップデートは可能です。
参考) EUSリポジトリを参照しているRHEL8/9においてマイナーバージョンアップができません。