Wasabiのアクセスログ機能の概要を教えてください
Wasabiオブジェクトストレージ, クラウド/サーバー, 仕様
2023年2月14日 (2024年7月30日:更新)
Wasabiにはアクセスログ機能があり、バケット毎にログ機能の ON/OFF を設定可能です。概要は下記の通りです。
- バケットのログ機能を ON にすると、バケット内へのアクセスのログをテキスト形式で取得します。
- ログは設定時に指定されたバケット内に保存されます。
- 保存されたログは 、通常のオブジェクトと同様にGUI もしくは API でダウンロード可能です。
- Wasabi の GUI (Wasabi Management Console) にはログビューワー機能や検索機能は無いため、ログの閲覧にはダウンロードが必要です。
- ログは無制限に保存可能ですが、容量に対して通常のデータと同様に課金されます。
- 本機能は、あくまでデータへのアクセス(アップロードやダウンロード等)のログを記録するものであり、ユーザーの全操作(ログイン・ログアウトやユーザー作成など)を記録するものではありません。
- ログ機能を設定するには、Wasabi Consoleのバケット一覧の右端にあるメニューからバケット設定画面に移動し、特性(PROPERTIES)タブより必要項目を入力します。主な入力項目は、ログ保存先バケット名、及びログ用プレフィックス(ログを保存する際のオブジェクト名の先頭に付与する文字列)です。
- 古いログの自動削除はライフサイクル管理機能にて可能です。バケットの設定画面より設定可能です。
- ログ内に記録されるタイムスタンプのタイムゾーンは世界標準時(UTC)です。
ログファイルのフォーマット:
情報項目 | サンプル | 備考 |
Bucket Owner | 1B0099CB7FE9D694CE47A4970B3293422E270715ED6D32005B1F35FEC2B6A5B6 | バケット所有者のユーザー ID |
Bucket Name | ABCDEFG | リクエストの処理対象のバケットの名前 |
時間 | [dd/mm/yyyy:Time] | リクエストが受信された時間。(UTC)
形式は strftime() の用語で[%d/%b/%Y:%H:%M:%S %z] |
Remote IP | 223.29.219.128 | リクエストのソースIP |
リクエスタ | GNX8GADILZ8J9KWDAOPD7 | リクエストを送信したユーザーのID
認証されていない場合はハイフン |
リクエスト ID | B996A39407CA3E46 | 各リクエストを一意に識別するために Wasabi で生成される文字列 |
オペレーション | REST.GET.OBJECT | オペレーションの内容 |
キー | test3.txt | リクエストの URL エンコードされた「key」部分 |
Request-URI | GET /yamatest/test3.txt?AWSA..(省略) | HTTP リクエストメッセージの Request-URI |
HTTP status | 200 | レスポンスの HTTP ステータスの数値 |
エラーコード | – | エラーコード |
Bytes Sent | 6770 | 送信されたレスポンスのバイト数 (HTTP プロトコルオーバーヘッドを除きます) |
Object Size | 12 | 該当するオブジェクトの合計サイズ |
Total Time | 2 | サーバーから見た、リクエストの転送中の時間数 (ミリ秒)。リクエストが受信されてから、レスポンスの最終バイトが送信されるまでの時間を計測した値 |
Turn-Around Time | 2 | Wasabiでリクエストの処理に要した時間数 (ミリ秒単位)。これは、リクエストの最終バイトが受信されてから、レスポンスの先頭バイトが送信されるまでの時間を計測した値 |
Referer | HTTP Referer ヘッダーの値 (存在する場合) | |
User-Agent | “Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/86.0.4240.75 Safari/537.36” | HTTP User-Agent ヘッダーの値 |
Version Id | – | リクエストのバージョン ID。オペレーションが versionId パラメータを取らない場合は「-」 |