インスタンスの停止/起動や再起動を行うとシステム時刻が変更されてしまいます。
サーバーインスタンス, 運用
2016年11月2日 (2022年10月19日:更新)
インスタンスの停止/起動を行うと、システム時刻が協定世界時(UTC)にリセットされて起動し、起動後はNTPサーバーと時刻同期が行われます。
また、Windows OSの再起動を行うと、再起動前の時刻が保持されて起動し、起動後にNTPサーバーと時刻同期が行われます。
ただし、以下の条件に全て合致する場合は、インスタンスの停止/起動または再起動の際にシステム時刻が異常な値に変更される可能性があります。
・NTPサーバーと同期しない設定の場合
・Windows OSのタイムゾーンがUTC以外の場合
Windows OSのインスタンスでは、タイムゾーンに協定世界時(UTC)を使用することを推奨いたしますが、下記の回避策の実施により、起動時にシステム時刻が異常な値に変更されることを回避いただけます。また、その後に再起動を行っても正常な値が保たれるようになります。
回避策
1. Windows OSのシステム時刻及びタイムゾーンが想定通りであることを確認します。
2. コマンドプロンプトウィンドウを開きます。
3. 下記コマンドを実行し、RealTimeIsUniversal レジストリキーを設定します。
reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\TimeZoneInformation" /v RealTimeIsUniversal /d 1 /t REG_DWORD /f
4. 下記コマンドを実行し、RealTimeIsUniversalが登録されたことを確認します。
reg query "HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\TimeZoneInformation" /s
実行結果にて、
RealTimeIsUniversal REG_DWORD 0x1
が出力されることを確認ください。
5. Windows OSのインスタンスの停止/起動を実施します。