マルチアクセスSIMに関する回線切替にかかる検知時間の問題
IoT Connect Mobile Type S
2025年1月21日 (2025年1月21日:更新)
■事象概要
2024年1月に提供を開始いたしましたマルチアクセスSIMにつきまして、一部のケースにおいて回線切替にかかる検知(疎通確認)に長時間を要する場合があります。
■対象サービス
IoT Connect Mobile Type S におけるマルチアクセスSIM
■発覚した事象
本SIMは、メインキャリア・サブキャリア間の切り替えをインターネット上の監視先ホストに対する疎通確認により実施しております。
監視先ホストに対する疎通確認については、通常は瞬時に疎通OK/NGが判定されますが、本判定に長時間かかるケースを発見いたしました。
このケースでは1回の疎通確認に2分程度を要するため、サブキャリアへの切り替えまでは合計で14分程度を要します。
■原因
監視先ホストへの到達性が失われる場合の一部のケースにおいて、疎通確認に用いているTCP接続の再送処理が発生するため。
■対策
速やかに疎通OK/NG判定を行えるよう、疎通確認の実施方法を次のとおり変更いたします。
【改善前】
接続確認方法:TCP接続による、監視先ホストへの接続可否
判定要素:TCPコネクションの確立
【改善後】
接続確認方法:UDP接続による、監視先ホスト(DNSサーバ)に対するクエリ送信
判定要素:DNSクエリに対するレスポンスの返戻
■今後の対応
疎通性確認の方法を改善した新たなSIMを2月中旬頃より出荷予定です。詳細はお問合せください。
ご連絡先
iot-connect@ntt.com (IoT Connect Mobile Type S 販売推進担当)
■更新履歴
2025年1月21日:初版