IaaS Powered by VMwareにて特定のVMから取得したスナップショットのRevertにより、同一vApp配下への操作が不可となる事象について
IaaS Powered by VMware
2024年6月27日 (2024年8月21日:更新)
事象概要
持込みのOVA(OVF)からデプロイされたVMから取得したスナップショットのRevertにより、同一vApp配下への操作が不可となる事象が確認されています。
- この機能を使用する際、持ち込まれた OVF(OVA の中の OVF 含む) ファイルの定義によっては VCD で不具合を起こす可能性があります。
- 対象
- OVF で定義された VM disk の disk type が Independent – Persistent である(1 disk 以上)
- 条件
- 下記3つの条件をすべて満たした場合に発生
- 上記定義を含む OVF で vApp または vApp Template をデプロイ
- 上記でデプロイされた VM の snapshot を取得
- 上記の VM の snapshot を revert
- 事象
- snapshot revert タスクが終了しない
- この間、当該 vApp の操作が一切不可(vApp 内の他 VM を含む削除等も一切不可)
- snapshot revert タスクが終了しない
- 対象
本事象は、JP7、JP8リージョンで発生します。
本事象は、VMware Cloud Directorの不具合であることを確認しております。
本事象につきましては機能改修を行なう予定となっておりますが適用時期は未定となっております。
ご不便をおかけいたしますが、ご了承のほど宜しくお願い致します。
対処方法
お客様側での事前回避策
- Snapshot を取得する予定の OVF がある場合、事前にお客様側でIndependent – Persistent な disk type のdisk 定義がされていないかをご確認ください。
- もし Independent – Persistent なDiskがある場合、お客様側で Dependent に変更いただく必要があります。
- なお、OVA の場合は一度展開のうえ編集いただく必要があります。
disk typeの確認方法
# .ovf ファイル, .mf ファイル(各ファイルの SHA ハッシュを保管)の確認
tar tvf (OVA file path)
# .ovf ファイル名を確認したのち、 OVA から .ovf, .mf 抽出
tar xvf (OVA file path) (.ovf ファイル名) (.mf ファイル名)
# Independent - Persistent なものがあるかを確認
grep "independent_persistent" (.ovf file path)
# (変更が必要な場合) 以下で Dependent(persistent) に修正
sed -ie "s/independent_persistent/persistent/g" (.ovf file path)
# (変更が必要な場合) 以下で .mf 内の .ovf ファイルのハッシュ値更新
sed -i '' -E "s/^(SHA1\(.*\.ovf\)= ).*$/\1$(sha1sum *.ovf | cut -d' ' -f1)/g" (mf file path)
sed -i '' -E "s/^(SHA256\(.*\.ovf\)= ).*$/\1$(sha256sum *.ovf | cut -d' ' -f1)/g" (mf file path)
sed -i '' -E "s/^(SHA512\(.*\.ovf\)= ).*$/\1$(sha512sum *.ovf | cut -d' ' -f1)/g" (mf file path)
# (変更が必要な場合) OVA から .ovf, .mf ファイルを削除(GNU tar のみ対応)
tar df (OVA file path) (.ovf file) (.mf file)
# (変更が必要な場合) OVA ファイルに新 .ovf, .mf ファイルを結合
tar vf (OVA file) --append (.ovf file path) (.mf file path)
本件に関するお問合せは、チケットシステムにてご連絡をお願い致します。