1. Arcstar Universal One インターネット接続機能(vUTMプレミアム)からvUTM2への移行

1.1. 目的

本基本構築ガイドはArcstar Universal One インターネット接続機能(vUTMプレミアム)(以下、vUTM)をご利用中のお客さまがスムーズにvUTM2へ移行できることを目的としています。

1.2. 対象者

本書を利用する方は以下を想定しております。

  • vUTMプレミアム(ベストエフォートタイプ・スマートベストエフォートタイプ・帯域確保タイプ)をご利用中で、今後vUTM2(スマートベーシックプラン・ベーシックプラン)へ移行される方

1.3. 事前準備

vUTM2への移行を行うために以下のリソースを事前に作成しておく必要があります。

注釈

vUTMリソースを作成するとグローバルIPアドレスが払い出されます。vUTMコンソールへアクセス後「vUTMリソース設定」画面から確認できます。
vUTM2へ通信が切り替わるとグローバルIPアドレスも切り替わるため、SaaSサービス等でアドレス認証をしている場合はあらかじめvUTM2のグローバルIPアドレスを登録してください。

図1.3.1. グローバルIPアドレス表示画面


1.4. 移行イメージ

Step1:vUTMからセキュリティポリシーをエクスポートし、vUTM2へインポートする

図1.4.1. セキュリティポリシーの引継ぎ

Step2:vUTMの経路配信をOFFにする

図1.4.2. 経路配信をOFF

Step3:vUTM2の経路配信をONにする

図1.4.3. 経路配信をON

Step4:vUTMを廃止する

図1.4.4. vUTMを廃止

1.5. vUTMからvUTM2への移行手順

vUTMの設定変更を行う場合はvUTMポータル、vUTM2の設定変更を行う場合はvUTMコンソールで操作を実施します。

表1.5.1. vUTMからvUTM2への移行手順

手順

項番

操作画面

作業内容

該当ページ

Step1

1

vUTMポータル

vUTMで設定しているセキュリティポリシーをエクスポートする

1.7 【vUTM】セキュリティポリシーのエクスポート

2

vUTMコンソール

エクスポートしたセキュリティポリシーをvUTM2へインポートする

1.8 【vUTM2】セキュリティポリシーのインポート

Step2

3

vUTMポータル
vUTMコンソール
(任意)【vUTM2】セキュリティポリシー設定以外でvUTM2の設定をする
・アラート通知のメールアドレスを設定する
・特定経路配信の配信経路を設定する
・リアルタイムアラート通知を設定する

1.9 セキュリティポリシー設定以外のカスタマイズ

4

vUTMポータル

vUTMの経路配信をOFFにする

1.10 【vUTM】vUTMの経路配信をOFFに設定

Step3

5

vUTMコンソール

vUTM2の経路配信をONにする

1.11 【vUTM2】vUTM2の経路配信をONに設定

Step4

6

vUTMポータル

vUTMを廃止する

1.12 【vUTM】vUTMを廃止


1.6. vUTMポータルとvUTMコンソールへアクセスする

vUTMポータルとvUTMコンソールへそれぞれアクセスする手順について記します。

1.6.1. vUTMポータルへのアクセス方法

  1. ビジネスポータルのログインページへアクセスしてログインします。
  2. ①サービスメニューからArcstar Universal Oneを選択します。
    ②[vUTM コントロールパネル]をクリックします。

図1.6.1.1. ビジネスポータルのダッシュボード画面

  1. 該当VPNグループの[設定を変更する]をクリックします。

図1.6.1.2. VPNグループ検索画面


1.6.2. vUTMコンソールへのアクセス方法

  1. ビジネスポータルのログインページへアクセスしてログインします。
  2. 「ダッシュボード」画面からSmart Data Platformポータルへアクセスします。
    アクセス方法については下記を参照してください。
  3. Smart Data Platformポータルメニューより、vUTM2を選択します。
    詳細な手順については下記を参照してください。

1.7. 【vUTM】セキュリティポリシーのエクスポート

vUTMポータルからセキュリティポリシーをエクスポートします。

  1. ビジネスポータルからvUTMポータルへアクセスします。手順については下記を参照してください。
  2. vUTMの管理トップ画面から[セキュリティポリシー設定]をクリックします。

図1.7.1. vUTMの管理トップ画面

  1. セキュリティポリシーリストで[エクスポート]ボタンを押下します。

図1.7.2. セキュリティポリシー設定画面

  1. エクスポート確認画面が表示されるので[確認]ボタンを押下します。

図1.7.3. セキュリティポリシーのエクスポート確認画面

  1. ファイルがエクスポートされます。

図1.7.4. エクスポート画面


1.8. 【vUTM2】セキュリティポリシーのインポート

1.7 セキュリティポリシーのエクスポート でエクスポートしたファイルをvUTMコンソールへインポートします。

  1. ビジネスポータルからvUTMコンソールへアクセスします。手順については下記を参照してください。
  2. インポート手順については下記を参照してください。

1.9. 【vUTM2】セキュリティポリシー設定以外のカスタマイズ

セキュリティポリシー以外のvUTMポータルで設定している内容を必要に応じてvUTMコンソールへ設定します。


1.9.1. 【vUTM2】アラート通知のメールアドレスを設定する

vUTMポータルで登録しているアラートメールのメールアドレスはvUTMコンソールの「アラート設定」画面で設定することができます。

図1.9.1.1. vUTMポータルとvUTMコンソールのメールアドレス設定画面


  1. ビジネスポータルからvUTMポータルへアクセスします。手順については下記を参照してください。
  2. vUTMの管理トップ画面から[アラート通知設定/ログレポート確認]をクリックします。

図1.9.1.2. vUTMの管理トップ画面

  1. 「アラート通知/ログレポート」画面のメール通知からメールアドレスを確認します。

図1.9.1.3. vUTMの管理トップ画面

  1. ビジネスポータルからvUTMコンソールへアクセスします。手順については下記を参照してください。
  2. 確認したメールアドレスをvUTMコンソールに設定します。手順については下記を参照してください。

1.9.2. 【vUTM2】特定経路配信の配信経路を設定する

vUTMポータルの配信経路設定にあるIPアドレスはvUTMコンソールの「特定経路配信(有料)」画面で設定することができます。

図1.9.2.1. vUTMポータルとvUTMコンソールの配信経路設定画面


  1. ビジネスポータルからvUTMポータルへアクセスします。手順については下記を参照してください。
  2. vUTMの管理トップ画面から[経路配信設定]をクリックします。

図1.9.2.2. vUTMの管理トップ画面

  1. 「経路配信設定」画面の配信経路からIPアドレスを確認します。

図1.9.2.3. vUTMの管理トップ画面

  1. ビジネスポータルからvUTMコンソールへアクセスします。手順については下記を参照してください。
  2. 確認したIPアドレスをvUTMコンソールへ設定します。手順については下記を参照してください。

注釈

配信経路を登録した時点でオプション料金が発生しますのでご注意ください。

1.9.3. 【vUTM2】リアルタイムアラート通知を設定する

vUTMポータルで設定しているリアルタイムアラート通知はvUTMコンソールの「リアルタイムアラート通知」画面で設定することができます。

図1.9.3.1. vUTMポータルとvUTMコンソールのリアルタイムアラート通知設定画面


  1. ビジネスポータルからvUTMポータルへアクセスします。手順については下記を参照してください。
  2. vUTMの管理トップ画面から[アラート通知設定/ログレポート確認]をクリックします。

図1.9.3.2. vUTMの管理トップ画面

  1. 「アラート通知/ログレポート」画面のリアルタイムアラート通知から設定内容を確認します。

図1.9.3.3. vUTMの管理トップ画面

  1. ビジネスポータルからvUTMコンソールへアクセスします。手順については下記を参照してください。
  2. 確認した内容をvUTMコンソールへ設定します。手順については下記を参照してください。

1.10. 【vUTM】vUTMの経路配信をOFFに設定

vUTMポータルの経路配信設定をOFFに設定します。

警告

経路配信をOFFにするとvUTM経由でのインターネット接続ができなくなります。(vUTMを経由したビジネスポータルへのアクセスも切断されます)
必ずvUTMを経由しないインターネット接続をご用意の上設定を行ってください。
  1. ビジネスポータルからvUTMポータルへアクセスします。手順については下記を参照してください。
  2. vUTMの管理トップ画面から[経路配信設定]をクリックします。

図1.10.1. vUTMの管理トップ画面

  1. 「経路配信設定」画面で経路配信をOFFに設定します。

図1.10.2. 経路配信設定画面①

  1. OFFに設定後、[適用]ボタンを押下します。

図1.10.3. 経路配信設定画面②

  1. 「申込内容確認」画面が表示されるので内容を確認し[確認]ボタンを押下します。

図1.10.4. 内容確認画面


1.11. 【vUTM2】vUTM2の経路配信をONに設定

vUTM2の経路配信をデフォルトルートまたは特定経路配信に設定します。

注釈

経路配信の設定完了後、vUTM2を経由したインターネット接続に切り替わります
  1. ビジネスポータルからvUTMコンソールへアクセスします。手順については下記を参照してください。
  2. 経路配信をデフォルトルートに設定する場合は下記を参照してください。
  3. 経路配信を特定経路配信に設定する場合は下記を参照してください。

1.12. 【vUTM】vUTMを廃止

vUTM2を経由したインターネット接続に切り替わった後vUTMを廃止します。

  1. ビジネスポータルからvUTMポータルへアクセスします。手順については下記を参照してください。
  2. vUTMの管理トップ画面から[契約内容確認・変更]をクリックします。

図1.12.1. vUTMの管理トップ画面

  1. 画面下にあるvUTM契約状態をOFFに設定します。

図1.12.2. 契約内容画面の[vUTM契約状態]ボタン

  1. ①「解約申込」画面が表示されるので内容を確認しチェックを入れます。
    ②[確定]ボタンを押下します。

図1.12.3. 申込内容確認画面