サーバーインスタンス構築手順

Smart Data Platform で提供しているオフィシャルテンプレートからインスタンス(サーバーインスタンス)を作成する方法について説明します。 ここでは、本サービスで提供しているオフィシャルテンプレート、Rocky Linuxを使用したインスタンス作成、Webサーバの構築を行います。

本項では図中の赤枠部分を構築していきます。

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1. キーペアの作成

初めにサーバーインスタンスへのログイン時に使用するキーペアを作成します。

左ペインのメニューから「サーバーインスタンス」→「インスタンス」→「キーペア」を選択します。

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「キーペア」画面から「キーペアの作成」をクリックします。

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入力が必要な項目は下記の通りです。

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キーペアの作成説明
項番 項目名 入力形式 入力値 注意事項
1-1 キーペア名 手動 key-web 英数字のみ入力してください

入力が完了したら、右下の「キーペアの作成」をクリックし、キーペアの作成を実行します。


キーペアの作成を実行すると、.pemファイルのダウンロードが自動で行われます。

下記画面にて、「保存」を選択し「閉じる」をクリックします。

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以上で、キーペアの作成が完了となります。


2. インスタンスの作成

「コントロールパネル」から「サーバーインスタンス」→「インスタンス」を選択します。「インスタンスの作成」画面で必要な項目は以下になります。 インスタンス作成にあたっては、下記の6つのタブでそれぞれ初期設定を入力することができます。

インスタンスの作成説明
詳細 ご利用になるサーバー名称やスペック(flavor)、サーバーの起動イメージ、サーバーを設置するゾーンの設定
データボリューム データボリュームを追加してインスタンスを作成する場合に、追加するボリュームを指定します
アクセスとセキュリティ サーバー管理者のキーペアの登録およびSSHでアクセスする際の管理者パスワードの設定
Post-Install script サーバーの初期設定において、お客様側でカスタマイズを実施したい場合にスクリプトをアップロードしておくことで、作成時にスクリプトを実行します
ネットワーク サーバーが接続するロジカルネットワーク、およびIPアドレスの設定。事前にロジカルネットワークを作成しておく必要があります。
メタデータ インスタンスに対してHA機能を有効化、メタデータの登録ができます。

注釈

メタデータの登録 メタデータではお客さまが任意にキーバリューの追加を設定することができ、複数のインスタンスを1つのシステムとしてグルーピングして管理する際などに利用することができます。


2.1. インスタンスの作成 - 詳細タブ

ここでは、インスタンスのOS上ホスト名やスペック(flavor)、サーバーの起動イメージ、サーバーを設置するゾーンの設定を行います。

左ペインのメニューから「サーバーインスタンス」→「インスタンス」→「インスタンスの作成」を選択します。

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入力が必要な項目は下記の通りです。

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インスタンスの作成 - 詳細タブ説明
項番 項目名 入力形式 入力値 注意事項
2-1 ゾーン/グループ 選択 zone1-groupb  
2-2 インスタンス名 手動 Web-Rocky 英数字のみ入力してください
2-3 フレーバー 選択 1CPU-4GB  
2-4 インスタンスのブートソース 選択 イメージから起動  
2-5 イメージ名 選択 RockyLinux-9.2_64_virtual-server_02 (1.2 GB)  

注釈

イメージ名は「インスタンスのブートソース」を「イメージから起動」に選択すると表示されます。

注釈

インスタンスのブートソースを、「イメージ」として選択された場合は、インスタンス作成・起動時に自動で起動イメージの入ったボリュームが作成され、インスタンスが起動します。 ただし、インスタンスを削除した際に、起動イメージの入ったボリュームは削除されます。


2.2. インスタンスの作成 - データボリューム

「データボリューム」をクリックします。

今回の構成では設定不要となります。

注釈

ルートディスクだけでは必要な容量が足りない場合は、データディスクを事前に作成する必要があります。

データディスクの作成にあたってはチュートリアル 2.2. インスタンスへのデータボリュームの追加 をご確認下さい。

2.3. インスタンスの作成 - アクセスとセキュリティ

「アクセスとセキュリティ」をクリックします。

入力が必要な項目は下記の通りです。

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キーペアの作成説明
項番 項目名 入力形式 入力値 注意事項
3-1 キーペア名 選択 key-web 作成したキーペアを選択してください。

2.4. インスタンスの作成 - Post-install script

「Post-install script」をクリックします。

サーバーの初期設定でスクリプトは利用しない為、今回の構成では設定不要となります。

2.5. インスタンスの作成 - ネットワーク

「ネットワーク」クリックし、インスタンスと接続するネットワークを設定します。

「利用可能なロジカルネットワーク」に表示されているロジカルネットワークの中からこのインスタンスが接続するものを選択し、ドラックアンドドロップで「選択済みロジカルネットワーク」に移動させます。

もしくは、「+」をクリックすることで、選択済みへ移動します。

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インスタンスの作成 - ネットワークの説明
項番 項目名 入力形式 入力値 注意事項
4-1 利用可能なロジカルネットワーク 選択 FW-SV_NW 「利用可能なロジカルネットワーク」から、該当のロジカルネットワーク名の「+」をクリックしてください。

入力が必要な項目は下記の通りです。

../../../_images/modelA2_SV-cent-ins3-2.png
インスタンスの作成 - ネットワークの説明
項番 項目名 入力形式 入力値 注意事項
4-2 IP 手動 192.168.2.3 入力されない場合は、IPアドレスはロジカルネットワークの作成時点で設定した「IPアドレス割り当てプール」から自動的に払い出しが実施されます。

2.6. インスタンスの作成 - メタデータ

最後に、インスタンスのメタデータを設定します。ここでは作成するインスタンスに対してHA機能の有無を選択することができます。

今回の構成ではメタデータは使用しない為、「HA利用」にチェックが入っていることを確認します。

../../../_images/modelA2_SV-cent-ins4.png

注釈

HA機能をオフにしたインスタンスが当社メンテナンス等により停止した場合、自動で起動はされませんので、お客さま自身で起動いただく必要があります。

全ての設定が完了したら、右下の「インスタンスの作成」をクリックし、インスタンスの作成を実行します。

インスタンスの作成が完了すると、一覧画面に作成されたインスタンスがリストに追加されて表示されます。

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3. 仮想インスタンスへの各種設定

ここでは、作成したサーバーインスタンスへ以下の設定を行います。

  • Webサーバー機能の追加

3.1. サーバーインスタンスへのコンソール接続

左ペインのメニューから「サーバーインスタンス」→「インスタンス」をクリックし、対象となるサーバー(Web-Rocky)を選択、プルダウンのメニューから「コンソール」を選択します。

../../../_images/modelA2_SV-cent-conlogin1.png

インスタンスコンソール画面から、「コンソールのみを表示するにはここをクリックします」をクリックします。

../../../_images/modelA1_SV-win-conlogin2.png

コンソール画面にてログインし、初期パスワードを変更します。

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注釈

初期ユーザ名、パスワードは以下になります。

ユーザ名:root パスワード:root

3.2. Webサーバー機能の追加

apacheの設定追加を行います。

3.2.1. DNSの登録

注釈

サーバーインスタンスにコンソール接続した際、キーボード配列が異なるものがあります。

詳細についてはよくある質問、キーボード文字配列 を確認してください。

viにてコロン「:」を入力するには、「Shift+Q」を押してください。


コンソール画面から下記のコマンドを実施します。

vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0

viの入力モードにてTYPE=Ethernetの下に下記内容を追加します。

DNS1=x.x.x.x

GATEWAY=192.168.2.1

注釈

x.x.x.x.にはご利用になりたいDNSサーバのIPを設定してください。


入力が完了したら、設定を保存します。その後下記を実施し、名前解決とインターネット接続ができていることを確認します。

ping ecl.ntt.com

注釈

名前解決ができない場合は、systemctl restart networkを実施してください。

3.2.2. Webサーバ機能の追加

RockyLinuxにApache httpd をyumでインストールします。

コンソール画面から下記コマンドを入力し、実行します。

yum -y install httpd

次に、マシンを起動/再起動した際に自動的にApache httpdを起動させます。

systemctl enable httpd.service

Apache httpdを起動するには以下のコマンドを入力します。

systemctl start httpd.service

Apache httpdの起動確認は以下のコマンドを入力します。

systemctl status httpd.service

Active: active (running)と表示されていれば問題ありません。


3.2.3. Webサーバ機能の確認

デスクトップ環境をインストールします。

yum -y groups install "Server with GUI"

コマンドの実行が完了して「Complete!」と表示されればインストールは完了です。


インストールが完了したら、以下のコマンドを実行し、デスクトップ環境を起動させます。

startx

以下のようなデスクトップ画面が起動します。画面上部のメニューより「Settings」をクリックします。

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「Reagion & Language」をクリックし、システム言語が「English(United States)」になっていることを確認します。

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次に使用キーボードを選択します。「Keyboard」をクリックし、InputSourcesの「+」をクリックします。

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「Japanese」をクリックします。

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「Japanese」をクリックし、「Add」をクリックします。

../../../_images/modelA2_SV-cent-gui2-3.png

次にLocation ServiceのON/OFFを選択します。「Privacy」をクリックします。

../../../_images/modelA2_SV-cent-gui3.png

「Location Services」をクリックし、Location Servicesを「OFF」に切り替えます。

../../../_images/modelA2_SV-cent-gui3-1.png

設定が完了しました。「×」をクリックし、Location Services画面を閉じます。

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次にブラウザを起動させます。画面下部の「Firefox」アイコンをクリックします。

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ブラウザのアドレス入力箇所に「localhost」と入力します。下記の画面が表示されたらApache httpdが正常に動作しています。

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