15.1. FIC-Connection Port¶
15.1.1. サービス概要¶
- Flexible InterConnect(以下FIC)が提供するFIC-Port同士を接続できる機能を提供します。
- FICが提供するFIC-RouterとFIC-Portを接続できる機能を提供します。
- テナント間接続、および同一テナント内接続を可能とします。テナント間接続を利用することで、効率的な管理が可能となります。
- FIC-Connectionの共通仕様つきましては、こちら を参照ください。
15.1.2. テナント間接続と同一テナント内接続¶
- テナント間接続:異なるテナント間のリソースを接続します。
- 同一テナント内接続:同じテナント内のリソースを接続します。
- テナント間接続は、接続元から承認要求を行い接続先の承認が必要になります。(上図:FIC-Connection #2、FIC-Connection #3)
- 同一テナント内接続は、承認が不要になります。(上図:FIC-Connection #1)
※廃止の場合は、承認が不要となります。
15.1.3. 接続形態と接続タイプ(FIC-Port to FIC-Port)¶
FIC-Connection(FIC-Port to FIC-Port)では、以下の接続形態と接続タイプを組み合わせることが可能です。
接続形態 | FIC-Port/FIC-Routerタイプ | 接続タイプ | 説明 | 推奨構成(SLA対象) |
---|---|---|---|---|
L2接続 | FIC-Portx2 to FIC-Portx2 | FIC-Connection (Single) | FIC-PortのVLANインターフェイスを指定し、FIC-Connection (Single)で接続します。(2本申し込み) (下図①L2接続) | ○ ※1 |
L2接続 | FIC-Port to FIC-Portx2 | FIC-Connection (Single) | FIC-PortのVLANインターフェイスを指定し、FIC-Connection (Single)で接続します。(2本申し込み) (下図②L2接続) | |
L2 接続 | FIC-Portx2 to FIC-Port | FIC-Connection (Single) | FIC-PortのVLANインターフェイスを指定し、FIC-Connection (Single)で接続します。(2本申し込み) (下図③L2接続) | |
L2接続 | FIC-Port to FIC-Port | FIC-Connection (Single) | FIC-PortのVLANインターフェイスを指定し、FIC-Connection (Single)で接続します。(下図④L2接続) |
注釈
- ※1 推奨構成(SLA対象)は、以下の条件を満たす必要があります。
- 同じエリアの4つのFIC-Portについてそれぞれ異なる収容系が選択されている
15.1.4. 接続形態と接続タイプ(FIC-Router to FIC-Port)¶
FIC-Connection(FIC-Router to FIC-Port)では、以下の接続形態と接続タイプを組み合わせることが可能です。
接続形態 | FIC-Port/FIC-Routerタイプ | 接続タイプ | 説明 | 推奨構成(SLA対象) |
---|---|---|---|---|
L3接続 | FIC-Router (Paired) to FIC-Portx2 | FIC-Connection (Paired) | FIC-RouterのRouting Group1つと収容先の異なるFIC-Port2つのVLANインターフェイスをそれぞれPrimary/Secondaryに指定し、FIC-Connection (Paired)で接続します。 (下図①L3接続) | ○ ※1 |
L3接続 | FIC-Router (Paired) to FIC-Port | FIC-Connection (Paired) | FIC-RouterのRouting Group1つと1FIC-PortのVLANインターフェイス2つをそれぞれPrimary/Secondaryに指定し、FIC-Connection (Paired)で接続します。 (下図②L3接続) | |
L3接続 | FIC-Router (Single) to FIC-Portx2 | FIC-Connection (Single) | FIC-RouterのRouting GroupとFIC-PortのVLANインターフェイスを指定し、FIC-Connection (Single)で接続します。 (2本申し込む) (下図③L3接続) | |
L3接続 | FIC-Router (Single) to FIC-Port | FIC-Connection (Single) | FIC-RouterのRouting GroupとFIC-PortのVLANインターフェイスを指定し、FIC-Connection (Single)で接続します。(下図④L3接続) |
注釈
- ※1 推奨構成(SLA対象)は、以下の条件を満たす必要があります。
- FIC-Router (Paired)が選択されている
- 同じエリアの2つのFIC-Portについてそれぞれ異なる収容系が選択されている
15.1.5. 申し込み種別と方法¶
Flexible InterConnectコンソール(以下FICコンソール)/APIにて、FIC-Connection Portを申し込みいただくことが可能です。
15.1.5.1. FIC-Port to FIC-Port接続¶
申し込み種別 | 変更項目 | 接続形態 | 納期 | 一時的な通信影響 |
---|---|---|---|---|
新設 ※1 | ー | L2接続 | 即日 | ー |
変更 | 帯域 ※1 | L2接続 | 即日 | なし |
廃止 | ー | L2接続 | 即日 | ー |
注釈
- ※1 テナント間接続の場合は、接続元にて「STEP1 接続承認申請」を行い、接続先にて「STEP2 承認/否認」を実施する必要があります。承認後、接続元にて「STEP3 接続」を行う必要があります。詳しくは、チュートリアル をご参照ください。
15.1.6. 提供帯域¶
FIC-Connection Portは、以下の帯域を選択可能です。
10M/20M/30M/40M/50M/100M/200M/300M/400M/500M/1G/2G/3G/4G/5G/10G
注釈
- ご契約帯域は上り/下りそれぞれに適用されます。そのため、例として1Gbpsの場合は上り1Gbps、下り1Gbpsにて通信が可能です。なお、上り/下りそれぞれの通信量がご契約帯域を超えた場合、超過分の通信パケットは破棄となりますのでご注意ください。
15.1.7. 注意事項¶
15.1.7.1. ご利用時の注意事項¶
- FIC-Connection Portは接続元・接続先リソースが同一エリアに所属していることが条件となります。
- Hold Timeが9秒未満でネゴシエーションされた場合、BGPはアップ致しません。
- お客さまにて専用線や構内配線などの物理回線をご準備いただく必要があります。
- 接続元のFIC-Port/FIC-Router、および接続先のFIC-Portが双方で受信可能な経路数の上限は以下のとおりです。経路数上限を超過すると通信断となります。
接続元のFIC-Port/FIC-Routerから接続先のFIC-Port | 接続先のFIC-Portから接続元のFIC-Port | 接続先のFIC-Portから接続元のFIC-Router | |
---|---|---|---|
最大受信経路数 | 接続先の設計による。 ※1 | 全経路受信 | 4,000 ※1 |
注釈
- ※1 経路数上限を超過しBGPがDownした場合、お客さまにて経路を削減後、FICにて BGPセッションクリア を実施いただくことで回復します。
- テナント間接続を利用する場合
- 利用料は、接続元のテナントに課金されます。
- 同一テナント内接続を利用する場合
- なし
15.1.7.3. お申し込み時の注意事項(新設)¶
- 事前に接続元のFIC-Port、またはFIC-Routerの作成が完了している必要があります。接続元のFIC-Portは、アクティベート前でもFIC-Connectionを作成することが可能です。
- 事前に接続先のFIC-Portの作成が完了している必要があります。接続先のFIC-Portは、アクティベート前でもFIC-Connectionを作成することが可能です。
テナント間接続を新設する場合
- 接続先のテナント情報、ポートID、VLAN IDが申し込み時に必要になります。事前に接続先から情報を共有してもらう必要があります。
- 「STEP2 承認/否認」は接続先の契約代表ユーザー、および接続先のテナントにアクセス権がある管理・一般ユーザーが実施可能です。ただし、 API権限管理機能 のIAMロールにて、読み取り専用(GETメソッドのみ許可)の権限を割り当てたユーザのお客さまは、許可リクエスト一覧画面を参照することは可能ですが、承認/否認を実施することはできません。再販パートナーは親契約者、子契約者どちらからでも承認/否認を実施することができます。
- 許可リクエストの回答期限は30日です。接続先にて「STEP2 承認/否認」を30日以内に実施されない場合は、再度、接続元が「STEP1 接続承認申請」から申し込みをする必要があります。
- 接続先で承認された許可リクエストの有効期限は30日です。「STEP2 承認/否認」にて承認後、30日以内に「STEP3 接続」が実施されない場合は、再度、接続元が「STEP1 接続承認申請」から申し込みをする必要があります。
同一テナント内接続を新設する場合
- なし
15.1.7.6. お申し込み時の注意事項(経路フィルタ)¶
- デフォルトの10Prefix(BGP Filter Ingress Prefix-List/BGP Filter Egress Prefix-List)で不足の場合、10Prefix単位での追加削除(有償)も可能です。※(上限 BGP Filter Ingress 200/BGP Filter Egress 200)
15.1.7.7. お申し込み時の注意事項(廃止)¶
- なし