13.1. FIC-Connection Oracle(Private Peering/Public Peering)¶
13.1.1. サービス概要¶
- Oracle Cloud Infrastructure(以下OCI)が提供するFastconnectとFlexible InterConnect(以下FIC)を接続します。
- 購入したFIC-Port、またはFIC-RouterからOCIへアクセスするには、OCIへのFIC-Connectionを購入する必要があります。
- FIC-Connectionの共通仕様つきましては、こちら を参照ください。
13.1.2. 構成パターン¶
- ここでは接続構成の代表例(推奨構成)のイメージ図を示します。全接続パターンは、 接続形態と接続タイプ をご参照ください。
- 図内の[②FIC-Connecting Point]、[③リージョン]につきましては、 Connecting Point をご参照ください。
13.1.3. Connecting Point¶
FIC-Connection Oracleは、以下の〇が付いたConnecting Pointを選択可能です。なお、Connecting Pointは分散させることで冗長構成を実現することができます。
①提供エリア | ②FIC-Connecting Point | 選択可否 | ③リージョン |
---|---|---|---|
Japan East | Equinix-TY4-1 | 〇 | Japan East (Tokyo), ap-tokyo-1 |
Japan East | Equinix-TY4-2 | 〇 | Japan East (Tokyo), ap-tokyo-1 |
Japan West | NTT-Dojima4-1 | 〇 | Japan West (Osaka), ap-osaka-1 |
Japan West | NTT-Dojima4-2 | 〇 | Japan West (Osaka), ap-osaka-1 |
※帯域変更制御はなし
13.1.4. 接続形態と接続タイプ¶
FIC-Connection Oracle(Private Peering/Public Peering)では、以下の接続形態と接続タイプを組み合わせることが可能です。
接続形態 | 接続元 | 接続タイプ | 説明 | 推奨構成(SLA対象) |
---|---|---|---|---|
L2接続 | FIC-Port×2 | FIC-Connection (Single)x2 | FIC-PortのVLANインターフェイスとOCI(Private Peering)のConnecting Point(※1)を指定し、FIC-Connection (Single)x2で接続します。(下図①L2接続)
|
○ ※2 |
L2接続 | FIC-Port | FIC-Connection (Single) | FIC-PortのVLANインターフェイスとOCI(Private Peering)のConnecting Pointを指定し、FIC-Connection (Single)で接続します。(下図②L2接続) | |
L3接続 | FIC-Router (Paired) | FIC-Connection (Paired) | 1つのRouting GroupのPrimary/SecondaryにそれぞれOCI(Private Peering/Public Peering)のConnecting Point(※1)を指定し、FIC-Connection (Paired)で接続します。(下図③L3接続)
|
○ ※2 |
L3接続 | FIC-Router (Single) | FIC-Connection (Single) | FIC-Router (Single)のRouting GroupとOCI(Private Peering/Public Peering)のConnecting Pointを指定し、FIC-Connection (Single)で接続します。(下図④L3接続) |
注釈
- ※1 PrimaryとSecondaryで同一のConnecting Pointを選択された場合は、故障やメンテナンスなどによりPrimaryとSecondaryともに通信影響が発生する可能性があります。
- ※2 推奨構成(SLA対象)は、以下の条件を満たす必要があります。L2接続の場合
- 同じエリアの2つのFIC-Portについてそれぞれ異なる収容系が選択されている
- FIC-ConnectionのPrimaryとSecondaryで別々のConnecting Pointが選択されている
L3接続の場合- FIC-Router (Paired)が選択されている
- FIC-ConnectionのPrimaryとSecondaryで別々のConnecting Pointが選択されている
- FIC-Router(Single)/FIC-Router(Paired)をお申込みの際には、いずれの場合もFIC-Routerを1つ購入いただきます。
13.1.5. 申し込み種別と方法¶
Flexible InterConnectコンソール(以下FICコンソール)/APIにて、FIC-Connection Oracle(Private Peering/Public Peering)を申し込みいただくことが可能です。
13.1.5.1. 申し込み種別(Private Peering)¶
申し込み種別 | 変更項目 | 接続形態 | 納期 | 一時的な通信影響 |
---|---|---|---|---|
新設 | ー | L2接続/L3接続 | 即日 | ー |
変更 | 帯域 | L2接続/L3接続 | 即日 | なし |
変更 | 広告経路/受信経路 | L3接続 | 即日 | なし |
変更 | AS-Path Prepend | L3接続 | 即日 | なし |
廃止 | ー | L2接続/L3接続 | 即日 | ー |
13.1.6. 提供帯域¶
FIC-Connection Oracle(Private Peering/Public Peering)は、以下の帯域を選択可能です。
- FIC-Connection(FIC-Port, single), FIC-Connection(FIC-Router, singleとpaired)共通
10M/20M/30M/40M/50M/100M/200M/300M/400M/500M/1G/2G/3G/4G/5G/10G
注釈
- FICの設備にて、選択した帯域(プラン)に応じた帯域制限が「FICから送信する通信」と「FICが受信する通信」の双方向に適用されます。そのため、例として1Gbpsの場合は「FICから送信する通信」1Gbps、「FICが受信する通信」1Gbpsにて通信が可能です。なお、「FICから送信する通信」、「FICが受信する通信」のそれぞれの通信量がご契約帯域を超えた場合、超過分の通信パケットは破棄となりますのでご注意ください。
- ご契約帯域がOracle側の契約帯域と同一帯域でない場合でも、申し込みは可能です。ただし、帯域超過に起因する通信パケットの破棄が発生する場合も想定されるため、推奨いたしません。
13.1.7. 注意事項¶
13.1.7.1. ご利用時の注意事項¶
Oracle Cloud Infrastructure Consoleの操作については、Oracleの公式ドキュメントなどをご確認ください。
FIC-Connection Oracle(Private Peering/Public Peering)の申し込みにあたり、OCIサイト (Fastconnectについて)をご参照ください。
FIC-Connection Oracle(Private Peering/Public Peering)は閉域接続となります。
- Oracle接続におけるMTUサイズは1,500バイトです。※2022/8/8以前に購入したFIC-Connection OracleのMTUサイズは1,440バイトとなります。1,500バイトを適用したい場合はFIC-Connection Oracleを廃止後、再度購入していただく必要があります。
DestinationNATご利用時は、Oracleパブリックネットワークからお客様環境へ通信が可能になるため、必要な通信のみ(Oracle各種サービスのアドレスや通信ポート等)を許可するようにFIC-FWを合わせてご利用いただくことを推奨します。
Oracle、およびFICが双方で受信可能な経路数の上限は以下のとおりです。経路数上限を超過すると通信断となります。
FICからOracle(Oracle仕様) | OracleからFIC-Port | OracleからFIC-Router | |
最大受信経路数
(Private Peering)
|
2,000 ※1 | 受信経路数の上限なし | 1,000 ※2 |
最大受信経路数
(Public Peering)
|
200 ※1 | 提供なし | 1,000 ※2 |
注釈
- ※1 Oracle側の仕様により、経路数が上限を超えると、接続のBGPセッションは60分間停止されます。その後、Oracle側で受信中の経路をチェックします。上限を超えていない場合、BGPセッションが再度確立されます。上限を超えている場合、セッションはさらに60分間停止されます。このプロセスは、経路数が2,000以下になるまで繰り返されます。
- ※2 経路数上限を超過しBGPがDownした場合、お客さまにて経路を削減後、FICにて BGPセッションクリア を実施いただくことで回復します。
13.1.7.3. お申し込み時の注意事項(新設)¶
- Virtual Circuitは必須です。Virtual CircuitのOCIDはFIC-Connection Oracleを申し込むうえで必須になります。
すでに利用されたVirtual Circuitは、Oracleの仕様により再利用することはできません。
FIC-PortとOracleを接続¶
- 事前にFIC-Portの作成が完了している必要があります。接続元のFIC-Portはアクティベート前でも、FIC-Connectionを作成することが可能です。
Virtual Circuitを申し込む際、L2接続の場合はプロバイダー"NTT Communications Flexible InterConnect L2"を選択してください。
申し込み時に入力いただくAS番号は、お客さまがOracle Cloud Infrastructure Consoleにて指定してください。
VLAN IDはお客さまが指定してください。
FIC-RouterとOracleを接続¶
- 事前にFIC-Routerの作成が完了している必要があります。
- Virtual Circuitを申し込む際、L3接続の場合はプロバイダー"NTT Communications Flexible InterConnect L3"を選択してください。
- AS番号は、システムが自動設定します。
- VLAN IDはFIC側で採番致します。
- Private Peeringを新設する場合
- なし
- Public Peeringを新設する場合
- FIC-NATでのグローバルIP、ポリシー設定の作成が完了している必要があります。
- 接続ネットワークアドレス(/30)は、Oracleが払い出します。