6.1. FIC-Connection Arcstar Universal One

6.1.1. サービス概要

  • NTT Comが提供するArcstar Universal OneサービスとFlexible InterConnect(以下FIC)を接続します。

  • Arcstar Universal Oneへアクセスするには、Arcstar Universal OneへのFIC-Connectionを購入する必要があります。

  • FIC-Connectionの共通仕様につきましては、こちら を参照ください。

6.1.1.1. 用語の定義

  • テナント:契約に紐づくFICリソースの管理単位

  • Flexible InterConnectコンソール(以下FICコンソール)/API:当サービスにて提供する申し込み方法

  • F番:各リソースに払い出される13桁のリソースID

  • L3接続:接続元(Source)がFIC-Router

  • FIC-Connection(Paired):FIC-Port、FIC-Routerと各種接続先をPrimary/Secondaryの2つのFIC-Connectionで接続(FIC推奨接続)

  • Connecting Point:各種接続先との物理的な接続部分の名称


6.1.2. 構成パターン

  • ここでは接続構成の代表例(推奨構成)のイメージ図を示します。全接続パターンは、 接続形態と接続タイプ をご参照ください。

  • 図内の[②FIC-Connecting Point]、[③Arcstar Universal One-ConnectingPoint]につきましては、 Connecting Point をご参照ください。

6.1.2.1. FIC-Router(Paired) - FIC-Connection(Paired)構成

../_images/uno_PairedRouter_PairedConnection.png

6.1.3. Connecting Point

FIC-Connection Arcstar Universal Oneは、以下の〇が付いたConnecting Pointを選択可能です。

表 6.1.1 Connecting Point一覧

①提供エリア

②FIC-ConnectingPoint

選択可否

帯域変更制限

③Arcstar Universal One-ConnectingPoint

Japan East

Interconnect-Tokyo-1

あり

Tokyo

Japan East

Interconnect-Tokyo-2

あり

Tokyo

Japan East

Interconnect-Tokyo-3

あり

Tokyo

Japan East

Interconnect-Tokyo-4

あり

Tokyo

Japan East

Interconnect-Tokyo-5

あり

Tokyo

Japan East

Interconnect-Tokyo-6

あり

Tokyo

Japan East

Interconnect-Tokyo-7

あり

Tokyo

Japan East

Interconnect-Tokyo-8

あり

Tokyo

Japan East

Interconnect-Tokyo-9

あり

Tokyo

Japan East

Interconnect-Tokyo-10

あり

Tokyo

Japan East

Interconnect-Tokyo-11

あり

Tokyo

Japan East

Interconnect-Tokyo-12

あり

Tokyo

Japan East

Interconnect-Tokyo-13

あり

Tokyo

Japan East

Interconnect-Tokyo-14

あり

Tokyo

Japan East

Interconnect-Tokyo-15

あり

Tokyo

Japan East

Interconnect-Tokyo-100

なし

Tokyo

Japan East

Interconnect-Tokyo-101

なし

Tokyo

Japan East

Interconnect-Tokyo-102

なし

Tokyo

Japan East

Interconnect-Tokyo-103

なし

Tokyo

Japan West

Interconnect-Osaka-1

あり

Osaka

Japan West

Interconnect-Osaka-2

あり

Osaka

Japan West

Interconnect-Osaka-3

あり

Osaka

Japan West

Interconnect-Osaka-4

あり

Osaka

Japan West

Interconnect-Osaka-5

あり

Osaka

Japan West

Interconnect-Osaka-100

なし

Osaka

Japan West

Interconnect-Osaka-101

なし

Osaka

注釈

  • 帯域変更制限が「あり」の場合、一部の帯域間の帯域変更でFIC-Connection Arcstar Universal Oneの廃止新設が必要となります。詳細は 申し込み種別と方法 をご確認ください。
  • 「E-Interconnect-Tokyo-1」のように「E-」から始まるConnecting PointはEntry Pack専用のConnecting Pointであり、上記「Connecting Point一覧」のConnecting Pointとは異なります。

6.1.4. 接続形態と接続タイプ

FIC-Connection Arcstar Universal Oneでは、以下の接続形態と接続タイプを組み合わせることが可能です。

表 6.1.2 接続形態と接続タイプの組み合わせ一覧

接続形態

接続元

接続タイプ

説明

推奨構成(SLA対象)

L3接続

FIC-Router (Paired)

FIC-Connection (Paired)

FIC-Router (Paired)のPrimary/Secondaryが自動的に指定され、FIC-Connection (Paired)で接続します。(下図①L3接続)

○ ※1

L3接続

FIC-Router (Single)

FIC-Connection (Paired)

FIC-Router (Single)とFIC-Connection (Paired)で接続します。(下図②L3接続)

注釈

  • 1つのConnectiong Pointを選択いただきますが、PrimaryとSecondaryは別々の物理回線に収容され、冗長構成となります。
  • ※1 推奨構成(SLA対象)は、以下の条件を満たす必要があります。
    • FIC-Router (Paired)が選択されている

../_images/uno_ConnectionType.png

図 6.1.1 接続形態と接続タイプの組み合わせイメージ


6.1.5. 申し込み種別と方法

Flexible InterConnectコンソール(以下FICコンソール)/APIにて、FIC-Connection Arcstar Universal Oneを申し込みいただくことが可能です。

表 6.1.3 申し込み種別一覧

申し込み種別

変更項目

接続形態

納期

一時的な通信影響

新設

L3接続

即日

変更

帯域 ※1

L3接続

即日

なし

変更

広告経路/受信経路

L3接続

即日

なし

変更

MED

L3接続

即日

なし

変更

AS-Override

L3接続

即日

あり ※2

変更

AS-Path Prepend

L3接続

即日

なし

廃止

L3接続

即日

注釈

  • ※1 Interconnect-Tokyo1~15、およびInterconnect-Osaka1~5のConnecting Pointに接続されているお客さまが、
    次の帯域変更を行う場合はFIC-Connection Arcstar Universal Oneの廃止新設が必要となり、通信断が発生致します。
    • 1G以下の帯域から2G以上の帯域へ変更

    • 2G以上の帯域から1G以下の帯域へ変更

    • 2G~10Gの範囲で帯域を変更

  • ※2 AS-OverrideをON→OFF、またはOFF→ONへ変更する際には、Primary/Secondaryともに1分程度のBGP Downが発生いたしますので、ご注意ください。
  • FICコンソールでの申し込み方法は、以下をご参照ください。
  • APIでの申し込み方法は APIリファレンス をご参照ください。


6.1.6. 提供帯域

FIC-Connection Arcstar Universal Oneは、以下の帯域を選択可能です。

 10M/20M/30M/40M/50M/100M/200M/300M/400M/500M/1G/2G/3G/4G/5G/10G

注釈

  • FICの設備にて、選択した帯域(プラン)に応じた帯域制限が「FICから送信する通信」と「FICが受信する通信」の双方向に適用されます。
    そのため、例として1Gbpsの場合は「FICから送信する通信」1Gbps、「FICが受信する通信」1Gbpsにて通信が可能です。
    なお、「FICから送信する通信」、「FICが受信する通信」のそれぞれの通信量がご契約帯域を超えた場合、超過分の通信パケットは破棄となりますのでご注意ください。

6.1.7. AS-Overrideの設定

FIC-Connection Arcstar Universal Oneでは、FIC-RouterからArcstar Universal Oneへ経路を広告する際のAS-Overrideを有効化(ON)、または無効化(OFF)することができます。
ON/OFFの選択は、お客さまの構成を踏まえて適切なものを選択してください。
AS-Overrideの有効化(ON)、もしくは無効化(OFF)の設定方法が分からない場合、Professional Support Services(PSS)でサポート可能です。
(2022年4月12日以前に購入いただいたFIC-Connection Arcstar Universal Oneは全て有効化(ON)の仕様となっております。)

以下に参考情報として、AS-Overrideの動作仕様と構成例を記載します。

AS-Overrideを有効化(ON)とした場合
FIC-RouterからArcstar Universal Oneに経路を広告する際、AS-PATHにArcstar Universal OneのAS番号(9598)が付与されている場合、FICのAS番号(37923)に変換してArcstar Universal Oneへ広告します。
これは、FICを経由して異なるArcstar Universal One同士を接続して相互通信したい場合などに有効です。

AS-Overrideを無効化(OFF)とした場合
FIC-RouterからArcstar Universal Oneに経路を広告する際、FIC-Routerが学習しているAS-PATHのまま広告します。
ただし、AS-PATHにArcstar Universal OneのAS番号(9598)が付与されている場合、該当経路は広告しません。
これは、Arcstar Universal Oneに複数のFIC-Routerを接続し、さらにFIC-Router間を接続した際の経路広告ループを回避したい場合などに有効です。

6.1.8. 注意事項

6.1.8.1. ご利用時の注意事項

  • FIC-Connection (Paired)のみの構成になります。

  • AS-Overrideの設定については「 AS-Overrideの設定 」をご参照ください。

  • Arcstar Universal One、およびFICが双方で受信可能な経路数の上限は以下のとおりです。経路数上限を超過すると通信断となります。

表 6.1.4 FIC-Connection Arcstar Universal One 最大受信経路数

FICからArcstar Universal One (Arcstar Universal One仕様)

Arcstar Universal OneからFIC

最大受信経路数

110 ※1

15,000 ※2

注釈

  • ※1 FICからArcstar Universal Oneへの最大受信経路数は、サービス仕様として110経路と定めております。110経路を超過せずご利用頂きますようお願い致します。
    なお、Arcstar Universal One仕様を超過し、対象のコネクションがBGP Downとなった(お客さまにて経路を削減し、FIC側でBGPセッションクリアしても改善しない)場合は、「Arcstar Universal One側のBGPセッションクリアの実施許可」について記載の上、 チケット にてお問い合わせください。
    お問い合わせいただきましたら、弊社にてArcstar Universal One側のBGPセッションクリアを実施いたします。
  • ※2 経路数上限を超過しBGPがDownした場合、お客さまにて経路を削減後、FICにて BGPセッションクリア を実施いただくことで回復します。

6.1.8.2. お申し込み時の注意事項 (共通)

  • 接続元 FIC-Routerの「BGP Filter Egress」と接続先 Arcstar Universal One L3の「BGP Filter Egress」の両方に「サマライズ」、もしくは「デフォルトルート」を設定した場合、通信ができなくなります。接続元、または接続先で「サマライズ」、もしくは「デフォルトルート」を選択した場合、もう一方では異なる値を設定してください。


6.1.8.3. お申し込み時の注意事項 (新設)

  • 事前にお客さま自身によるArcstar Universal One代表の契約および開通が必要となります。

  • Arcstar Universal One代表の開通日から5営業日以内にFIC-Connection Arcstar Universal Oneの購入を予定されている場合は、 Arcstar Universal One側の処理が必要となりますので、事前に弊社営業担当へご相談ください。
    ご相談がない場合は、 FIC-Connection Arcstar Universal Oneの購入時にエラーが発生する場合もございます。
  • 事前にFIC-Routerの作成が完了している必要があります。

  • コネクションの購入情報入力(Arcstar Universal One)画面にて、必ずUniversal Oneサービス契約約款(第1編)をご確認ください。

  • 申し込みの処理中(受付中)に、同一のVPN番号(Vから始まる9桁のID)を指定した申し込みはできません。

  • FICの申し込み時にお客さま指定の接続ネットワークアドレスとArcstar Universal One網内でご利用されているアドレス(以下、既存アドレス)との重複チェックを行います。
    お客さまが指定した接続ネットワークアドレスが既存アドレスと一致している場合、またはお客さまが指定した接続ネットワークアドレスが既存アドレスを包含している場合はエラーとなります。
    既存アドレスと重複していない接続ネットワークアドレス、または既存アドレスに包含されている接続ネットワークアドレスを指定いただくことは可能です。
  • パートナー子契約、またはArcstar Universal Oneの契約名義が異名義の場合も、申し込みができます。また、申し込みにはArcstar Univeral Oneの契約名義に紐づく共通顧客IDが必要となります。共通顧客IDにつきましては弊社営業担当までお問い合わせください。


6.1.8.4. お申し込み時の注意事項(経路変更)

  • なし


6.1.8.5. お申し込み時の注意事項(帯域変更)

  • 帯域変更完了時点から変更後の帯域に沿った料金に変更となります。


6.1.8.6. お申し込み時の注意事項(廃止)

  • なし


6.1.8.7. Flexible InterConnect (with U)<AWSベストエフォート接続>サービスから移行したお客さま向けの注意事項

  • FIC-Connection Arcstar Universal Oneと接続先の Connecting Point が「Equinix-TY2-M1/@Tokyo-CC2-M1」「Equinix-OS1-M1/Equinix-OS1-M2」に該当するFIC-Connection AWS(Private VIF)のPaired Connectionをご利用の場合、FIC-Connection Arcstar Universal Oneの AS-Overrideの設定 を有効化(ON)にする必要があります。