11.1. FIC-Connection Google Cloud

11.1.1. サービス概要

  • Google Cloudが提供するPartner InterconnectとFlexible InterConnect(以下FIC)を接続します。
  • FIC-Port/FIC-RouterからPartner Interconnectへアクセスするには、Google CloudへのFIC-Connectionを購入する必要があります。
  • FIC-Connectionの共通仕様につきましては、こちら を参照ください。

11.1.2. 構成パターン

  • ここでは接続構成の代表例(推奨構成)のイメージ図を示します。全接続パターンは、 接続形態と接続タイプ をご参照ください。
  • 図内の[②FIC-Connecting Point]、[③ロケーション]につきましては、 Connecting Point をご参照ください。

11.1.2.1. FIC-Port×2 - FIC-Connection (Single)×2構成

../_images/gcp_SinglePort2_SingleConnection.png

11.1.2.2. FIC-Router (Paired) - FIC-Connection (Paired)構成

../_images/gcp_PairedRouter_PairedConnection.png

11.1.3. Connecting Point

FIC-Connection Google Cloudは、以下の〇が付いたConnecting Pointを選択可能です。

表 11.1.1 Connecting Point一覧
①提供エリア ②FIC-Connecting Point 選択可否 ③ロケーション ④Google Edge Availability Zone
Japan East Equinix-TY2-1(1G以下)   Equinix Tokyo (TY2) ゾーン1
Japan East Equinix-TY2-2(1G以下)   Equinix Tokyo (TY2) ゾーン1
Japan East Equinix-TY2-3(2G以上) Equinix Tokyo (TY2) ゾーン1
Japan East Equinix-TY2-4(1G以下)   Equinix Tokyo (TY2) ゾーン1
Japan East Equinix-TY2-8(1G以下) Equinix Tokyo (TY2) ゾーン1
Japan East @Tokyo-CC2-1(1G以下)   AT Tokyo CC2 ゾーン2
Japan East @Tokyo-CC2-2(1G以下)   AT Tokyo CC2 ゾーン2
Japan East @Tokyo-CC2-3(2G以上) AT Tokyo CC2 ゾーン2
Japan East @Tokyo-CC2-4(1G以下)   AT Tokyo CC2 ゾーン2
Japan East @Tokyo-CC2-8(1G以下) AT Tokyo CC2 ゾーン2
Japan West Equinix-OS1-1(1G以下)   Equinix Osaka (OS1) ゾーン1
Japan West Equinix-OS1-2(2G以上) Equinix Osaka (OS1) ゾーン1
Japan West Equinix-OS1-3(1G以下) Equinix Osaka (OS1) ゾーン1
Japan West NTT-Dojima2-1(1G以下)   NTT Telepark Dojima Building 2 ゾーン2
Japan West NTT-Dojima2-2(2G以上) NTT Telepark Dojima Building 2 ゾーン2
Japan West NTT-Dojima2-3(1G以下) NTT Telepark Dojima Building 2 ゾーン2

※帯域変更制御はなし


11.1.4. 接続形態と接続タイプ

FIC-Connection Google Cloudでは、以下の接続形態と接続タイプを組み合わせることが可能です。

表 11.1.2 接続形態と接続タイプの組み合わせ一覧
接続形態 接続元 接続タイプ 説明 推奨構成(SLA対象)
L2接続 FIC-Port×2 FIC-Connection (Single)x2 FIC-PortのVLANインターフェイスとGoogle CloudのConnecting Point(※1)を指定し、FIC-Connection (Single)x2で接続します。(下図①L2接続)
L2接続 FIC-Port FIC-Connection (Single) FIC-PortのVLANインターフェイスとGoogle CloudのConnecting Pointを指定し、FIC-Connection (Single)で接続します。(下図②L2接続)  
L3接続 FIC-Router (Paired) FIC-Connection (Paired) 1つのRouting GroupのPrimary/SecondaryにそれぞれGoogle CloudのConnecting Point(※1)を指定し、FIC-Connection (Paired)で接続します。(下図③L3接続)
L3接続 FIC-Router (Single) FIC-Connection (Single) FIC-Router (Single)のRouting Groupと事業者のConnecting Pointを指定し、FIC-Connection (Single)で接続します。(下図④L3接続)  

注釈

  • ※1 PrimaryとSecondaryで同一のConnecting Pointを選択された場合は、故障やメンテナンスなどによりPrimaryとSecondaryともに通信影響が発生する可能性があります。
  • ※2 推奨構成(SLA対象)は、以下の条件を満たす必要があります。
    L2接続の場合
    • 同じエリアの2つのFIC-Portについてそれぞれ異なる収容系が選択されている
    • FIC-ConnectionのPrimaryとSecondaryで別々のConnecting Pointが選択されている
    L3接続の場合
    • FIC-Router (Paired)が選択されている
    • FIC-ConnectionのPrimaryとSecondaryで別々のConnecting Pointが選択されている
../_images/gcp_ConnectionType.png

図 11.1.1 接続形態と接続タイプの組み合わせイメージ


11.1.5. 申し込み種別と方法

Flexible InterConnectコンソール(以下FICコンソール)/APIにて、FIC-Connection Google Cloudを申し込みいただくことが可能です。

表 11.1.3 申し込み種別一覧
申し込み種別 変更項目 接続形態 納期 一時的な通信影響
新設 ※1 L2接続/L3接続 即日
変更 帯域 ※2 L2接続/L3接続 即日 あり
変更 広告経路/受信経路 L3接続 即日 なし
変更 MED L3接続 即日 なし
廃止 L2接続/L3接続 即日

注釈

  • ※1 Google Cloud側の操作(VLANアタッチメントの有効化)も必要です。
  • ※2 以下の帯域変更をおこなう場合は、FIC-Connection Google Cloudの廃止新設が必要となり、通信断が発生致します。
    • 1G以下の帯域から2G以上の帯域へ変更
    • 2G以上の帯域から他の帯域へ変更
  • FICコンソールでの申し込み方法は、以下をご参照ください。
  • APIでの申し込み方法は APIリファレンス をご参照ください。


11.1.6. 提供帯域

FIC-Connection Google Cloudは、以下の帯域を選択可能です。

 10M/50M/100M/200M/300M/400M/500M/1G/2G/5G/10G

注釈

  • FICの設備にて、選択した帯域(プラン)に応じた帯域制限が「FICから送信する通信」と「FICが受信する通信」の双方向に適用されます。
    そのため、例として1Gbpsの場合は「FICから送信する通信」1Gbps、「FICが受信する通信」1Gbpsにて通信が可能です。
    なお、「FICから送信する通信」、「FICが受信する通信」のそれぞれの通信量がご契約帯域を超えた場合、超過分の通信パケットは破棄となりますのでご注意ください。

11.1.7. 注意事項

11.1.7.1. ご利用時の注意事項

  • Google Cloud Consoleの操作については、Google Cloudの公式ドキュメントなどをご確認ください。

  • FIC-RouterとGoogle Cloudのルーター間の接続ネットワークアドレス(connectedアドレス)は、リンクローカルアドレスになります。
    リンクローカルアドレスはFIC側へ広告されないため、拠点から接続ネットワークアドレスに対してPingなどの通信はできません。
  • Googleの利用料は帯域品目に応じて課金が発生します。
    Googleで提供している提供帯域は50M~10Gですが、FIC-Connectionとしては10Mの帯域も選択可能です。
    ただし、FIC側で10Mを選択した場合も、Google Cloud側で選択できる帯域は50M~となります。
  • Google Cloud接続におけるMTUサイズは、Google Cloud側でお客様が作成したVLANアタッチメントの最大伝送単位(MTU)と同じ値が設定されます。
    Google Cloud側ではVLANアタッチメントの最大伝送単位(MTU)を1,440/1,460/1,500/8996バイトから選択可能ですが、FICでは8996バイトの動作保証はしておりませんので、設定しないようお願いいたします。
    ※2022/8/8以前に購入したFIC-Connection Google CloudのMTUサイズは1,440バイトとなります。
    MTUサイズを変更したい場合はFIC-Connection Google Cloudを廃止後、再度購入していただく必要があります。
  • Google Cloud側の仕様により、Primary/Secondaryの切り替えに150秒程度要する場合がございます。

  • Google Cloud、およびFICが双方で受信可能な経路数の上限は以下のとおりです。経路数上限を超過すると通信断となります。

表 11.1.4 FIC-Connection Google Cloud 最大受信経路数
  FICからGoogle Cloud(Google Cloud仕様) Google CloudからFIC-Port Google CloudからFIC-Router
最大受信経路数 100 ※1 受信経路数の上限なし 110 ※2

注釈

  • ※1 経路数が101以上になるとGoogle Cloud側で学習されません。
  • ※2 経路数上限を超過しBGPがDownした場合、お客さまにて経路を削減後、FICにて BGPセッションクリア を実施いただくことで回復します。

11.1.7.2. お申し込み時の注意事項(共通)

  • なし

11.1.7.3. お申し込み時の注意事項(新設)

  • FIC-Connection Google Cloud購入時にお客さまにて事前に作成されたVLANアタッチメントのPairing Key(Primary)/Pairing Key(Secondary)を入力する必要があります。異なるゾーンのPairing Keyを指定して申し込みいただくことはできません。
  • Pairing Keyは「<random>/<vlan-attachment-region>/<edge-availability-domain>」からなる文字列です。
    (<edge-availability-domain>が「1」の場合はゾーン1。「2」の場合はゾーン2となります。)
  • 一度利用されたPairing Keyは、Google Cloudの仕様により再利用することはできません。

  • Google Cloud Platform上にて、FIC-Routerとの接続が完了したVLANアタッチメントの有効化が必要です。


FIC-PortとGoogle Cloudを接続

  • 事前にFIC-Portの作成が完了している必要があります。
    接続元のFIC-Portはアクティベート前でも、FIC-Connectionを作成することが可能です。

FIC-RouterとGoogle Cloudを接続

  • 事前にFIC-Routerの作成が完了している必要があります。
  • 接続ネットワークアドレスはGoogle Cloud側で払い出されます。

11.1.7.4. お申し込み時の注意事項(経路変更)

  • なし

11.1.7.5. お申し込み時の注意事項(帯域変更)

  • なし

11.1.7.6. お申し込み時の注意事項(廃止)

  • なし