16.1. FIC-Connection Router

16.1.1. サービス概要

  • Flexible InterConnect(以下FIC)が提供するFIC-Router同士を接続できる機能を提供します。
  • 同一テナント内の異なるエリアに所属するFIC-Routerを接続できる機能を提供します。
  • FIC-Connectionの共通仕様つきましては、こちら を参照ください。

16.1.2. 構成パターン

16.1.2.1. 同一テナントの異なるエリアに所属する FIC-Router (Paired) - FIC-Router (Paired) の構成

../_images/Router-Router_PairedConnection.png

16.1.3. 接続形態と接続タイプ

FIC-Connection Routerでは、以下の接続形態と接続タイプを組み合わせることが可能です。

表 16.1.1 接続形態と接続タイプの組み合わせ一覧
接続形態 FIC-Port/FIC-Routerタイプ 接続タイプ 説明 推奨構成(SLA対象)
L3接続 FIC-Router (Paired) to FIC-Router(Paired) FIC-Connection (Paired) FIC-Router (Paired)のPrimary/Secondaryが自動的に指定され、FIC-Connection (Paired)で接続します。(下図③L3接続)
../_images/Router-Router_ConnectionType.png

16.1.4. 申し込み種別と方法

Flexible InterConnectコンソール(以下FICコンソール)/APIにて、FIC-Connection Routerを申し込みいただくことが可能です。

表 16.1.2 申し込み種別一覧
申し込み種別 変更項目 接続形態 納期 一時的な通信影響
新設 L3接続 即日
変更 帯域 L3接続 即日 なし
変更 広告経路/受信経路 L3接続 即日 なし
変更 AS-Path Prepend L3接続 即日 なし
廃止 L3接続 即日
  • FICコンソールでの申し込み方法は、以下をご参照ください。
  • APIでの申し込み方法は APIリファレンス をご参照ください。


16.1.5. 提供帯域

FIC-Connection Routerは、以下の帯域を選択可能です。

 100M/500M/1G/2G/5G/10G

注釈

  • FICの設備にて、選択した帯域(プラン)に応じた帯域制限が「FICから送信する通信」と「FICが受信する通信」の双方向に適用されます。
    そのため、例として1Gbpsの場合は「FICから送信する通信」1Gbps、「FICが受信する通信」1Gbpsにて通信が可能です。
    なお、「FICから送信する通信」、「FICが受信する通信」のそれぞれの通信量がご契約帯域を超えた場合、超過分の通信パケットは破棄となりますのでご注意ください。

16.1.6. 注意事項

16.1.6.1. ご利用時の注意事項

  • FIC-Connection Routerの上限は1つのFIC-Routerに対して1コネクションです。

  • 同一テナント内のFIC-Router同士でのみ接続することができます。
    FIC-Connection Routerの接続元および接続先にFIC-Router(XaaS)は選択できません。
  • FIC-Connection (Paired)のみの構成になります。

  • FIC-NATで利用しているグローバルIPアドレスはFIC-Connection Routerを介してFIC-Router同士で相互に広告されません。

  • FIC-Connection Routerを利用した場合、FIC-Router同士で経路交換を行うためFIC-Routerの学習経路が増大する可能性があります。
    学習経路を抑制したい場合はBGP Filterで制御する必要があります。
  • FIC-Connection RouterとFIC-Connection Arcstar Universal Oneを同一FIC-Routerで利用している、
    かつそのFIC-RouterでFIC-Connection RouterとFIC-Connection Arcstar Universal Oneから同じ経路を受信している場合、
    FIC-Connection Arcstar Universal One から受信しているBGP経路の方が優先されるケースがあります。
    FIC-Connection Routerから受信している経路を優先したい場合は、FIC-Connection Arcstar Universal One のAS-Path Prepend機能で優先経路の調整を行ってください。
  • FIC-Connection Arcstar Universal Oneを利用している、かつ同一のFIC-RouterでFIC-Connection Routerを利用している場合は、 FIC-Connection Arcstar Universal OneのAS Overrideを無効化(OFF)にしてください。
    FIC-Connection Arcstar Universal OneのAS Overrideが有効化(ON)になっているとFIC-Routerを経由する通信がループし、通信に影響が発生する可能性があります。
    詳しくは、 AS-Overrideの設定 をご参照ください。
  • 2つのエリア(Japan East/Japan West)のFIC-Routerが双方で受信可能な経路数の上限は以下のとおりです。超過を検知した設備側の制御により、FIC-ConnectionのBGPがDownします。

表 16.1.3 FIC-Connection Router 最大受信経路数
  Japan EastからJapan West Japan WestからJapan East
最大受信経路数 4,000 ※1 4,000 ※1

注釈

  • ※1 経路数上限を超過しBGPがDownした場合、お客さまにて経路を削減後、FICにて BGPセッションクリア を実施いただくことで回復します。

16.1.6.2. お申し込み時の注意事項(共通)

  • なし

16.1.6.3. お申し込み時の注意事項(新設)

  • FIC-Connection Routerは接続元・接続先FIC-Routerが異なるエリアに所属していることが条件となります。

  • 事前に異なるエリアに所属する2つのFIC-Routerの作成が完了している必要があります。

  • FIC-Connection Routerの申し込み時にFIC-Routerで指定された網内利用アドレス(以下、既存アドレス)との重複チェックを行います。
    お客さまが指定した既存アドレスと一致している場合、またはお客さまが指定したアドレスが既存アドレスを包含している場合はエラーとなります。
    既存アドレスと重複していないアドレス、または既存アドレスに包含されているアドレスを指定いただくことは可能です。
  • 接続元/接続先Routing Groupに異なるRouting Groupを設定した場合でも通信は可能です。


16.1.6.4. お申し込み時の注意事項(経路変更)

  • 接続元、接続先どちらのエリアからでも申し込みは可能です。

16.1.6.5. お申し込み時の注意事項(帯域変更)

  • 接続元、接続先どちらのエリアからでも申し込みは可能です。

16.1.6.6. お申し込み時の注意事項(廃止)

  • 接続元、接続先どちらのエリアからでも申し込みは可能です。