FIC-Router¶
1. サービス概要¶
1.1. FIC-Routerの概要¶
- NTT Comが提供する高品質・高信頼なインターコネクトサービスであるFlexible InterConnect(以下FIC)の提供機能としての仮想ルーター(以下FIC-Router)を提供します。
1.1.1. FIC-Routerの提供イメージ(FIC-Router)

1.2. FIC-Routerの特長¶
FIC-Routerは、以下の特長をもった仮想的なルーターです。
お客さま側でルーターをご用意することなく、L3ルーティング機能をご利用可能です。
利用可能なルーティングプロトコルはBGPのみとなります。スタティックルートは設定いただけません。
別途、FIC-FW、FIC-NATのアドオンが可能です。
- お客さまの利用シーンに合わせた冗長構成を設定できます。Single/Paired構成が選択可能となっております。冗長構成ありを選択した場合・FIC-Router(Paired)となり、Primary/Secondaryが自動的に割り当てられます。冗長構成なしを選択した場合・FIC-Router(Single)となり、Primaryのみの構成となります。故障やメンテナンスにより、通信影響が発生する可能性があります。・FIC-Router(Single)を2つ申し込みいただいて構築した場合は、冗長構成を担保しません。故障やメンテナンスにより、同時断になる可能性があります。
1.3. 用語の定義¶
- テナント:契約に紐づくFICリソースの管理単位
- Flexible InterConnectコンソール(以下FICコンソール)/API:当サービスにて提供する申し込み方法
- F番:各リソースに払い出される13桁のリソースID
- L3接続:接続元(Source)がFIC-RouterのFIC-Connection
- Routing Group:FIC-Routerに内包される仮想的Router。
2. 利用できる機能¶
2.1. 機能一覧¶
本メニューにて利用できる機能は、以下の機能です。各機能を利用するためのFICコンソール/APIを提供致します。
2.1.1. 機能一覧(FIC-Router)
項番 | 機能 | 機能概要 |
1 | L3接続設定 | FIC-Routerを接続元に指定したFIC-Connectionごとに、BGP設定が可能となります。 |
2 | Routing Group作成 | Routing GroupはFIC-Router内に8グループ提供されており、1つのグループが1つのルーティングテーブルを保持しております。
FICでは、それぞれのルーティングテーブルをRouting Groupとして定義しております。
なお、Routing Groupの追加、変更、削除を行うことはできません。
FIC-Routerは複数のルーティングテーブルを保持していることから、FIC-Connection間の所属Routing Groupを分けることによって、お客さまのネットワークを分けることが可能となります。
※ただし、FIC-FW/FIC-NATが設定できるのはRouting Group1~4のみです。
|
3 | アドオン設定 | FW、NATについて新規購入、設定変更、廃止などが実施可能です。 |
4 | AS-Override設定 | FICではAS-Overrideを有効化(ON)にて提供しております。
AS-Overrideについては こちら をご覧ください。
※FIC-Connection Arcstar Universal OneのみON/OFFの切替が可能です。
|
5 | セルフマネジメント | お客さまご自身の操作により、FIC-Routerを情報参照できるFICコンソール/APIを提供します。 |
- APIで参照可能な項目については APIリファレンス をご覧ください。
3. メニュー¶
3.1. メニューリスト¶
- FIC-Routerは、お客さまが選択した冗長有無に応じて、適用メニューが設定されます。
3.1.1. メニュー一覧(FIC-Router)
提供エリア | 冗長有無 | 提供有無 |
---|---|---|
Japan East | Single | ◯ |
Paired | ◯ | |
Japan West | Single | ◯ |
Paired | ◯ |
3.2. 申し込み種別と方法¶
3.2.1. 申し込み種別一覧(FIC-Router)
申し込み種別 | 変更項目 | 申し込み方法 | 納期 | 一時的なBGP Down |
新設 | ー | FICコンソール/API経由で、お客さま自身の操作により申し込み | 即日 | ー |
アドオン設定 | FIC-FW | FICコンソール/API経由で、お客さま自身の操作により申し込み | 即日 | なし |
アドオン設定 | FIC-NAT | FICコンソール/API経由で、お客さま自身の操作により申し込み | 即日 | なし |
変更 | ルーティングテーブル上限 | FICコンソール/API経由で、お客さま自身の操作により申し込み | 即日 | なし |
廃止 | ー | FICコンソール/API経由で、お客さま自身の操作により申し込み | 即日 | ー |
4. 上限値¶
購入数の上限は、ありません。
作成できるRouting Group数の上限は、1FIC-Routerあたり8個です。
Routing Groupに接続できるコネクション数の上限は、1Routing Groupあたり32個です。
- 接続できるFIC-Connection数の上限は、1FIC-Routerあたり256コネクションです。また、 FIC-Connection Routerの上限は1FIC-Routerあたり1コネクションです。
- 保持できるBGP経路数のデフォルトの上限は、1FIC-Routerあたり4000経路です。FIC-Routerが保持するBGP経路数が上限を超過した場合は、該当FIC-Routerに対するFIC-Connectionの新設の申し込みができません。購入ボタン押下後に「New connection not permitted」 と表示されます。また動作保証ができない場合があります。上限を超えてしまい、制限がかかった場合は以下のいずれかをお客さまにて実施いただく必要がございます。・ルーティングテーブル上限変更を購入いただき、BGP経路数の上限を増やす。ルーティングテーブル上限変更後の保持できるBGP経路数上限は、1FIC-Routerあたり15,000経路です。・BGP経路数を上限値以下に減らす。いずれかを実施いただき、経路数を上限値以下にした後、コネクションの新設制限解除の操作を行ってください。コネクションの新設制限解除手順は こちら を参照ください。なお、上限以下になるまで1日1回メールにて通知されます。
5. 注意事項¶
5.1. ご利用時の注意事項¶
FIC-Router(Single)を2つ申し込みいただいて構築した場合は、冗長構成を担保しません。同一故障で同時断になる可能性があります。
FICのAS番号は「37923」になります。
- FIC-Router宛ての通信は、サービス基盤を守るために流量制限を実施しています。そのためFIC-Router宛のPing監視は実施しないでください。定常的なPing確認を行いたい場合は、FIC外部のEndPoint間にてご確認ください。
FIC-RouterはPingに応答することを保証するものではなく、今後弊社の都合により動作変更となる場合がございます。
5.3. お申し込み時の注意事項(新設)¶
網内利用アドレス(/27)が必要です。
- FIC-Router申し込み時に以下のIPアドレスは網内利用アドレスとして利用できません。利用不可アドレス・0.0.0.0/8(0.0.0.0~0.255.255.255)・100.64.0.0/10(100.64.0.0~100.127.255.255)・127.0.0.0/8(127.0.0.0~127.255.255.255)・169.254.0.0/16(169.254.0.0~169.254.255.255)・192.0.0.0/24(192.0.0.0~ 192.0.0.255)・192.88.99.0/24(192.88.99.0~192.88.99.255)・198.18.0.0/15(198.18.0.0~198.19.255.255)・198.51.100.0/24(198.51.100.0~198.51.100.255)・203.0.113.0/24(203.0.113.0~ 203.0.113.255)・224.0.0.0/4(224.0.0.0~239.255.255.255)・240.0.0.0/4(240.0.0.0~255.255.255.255)
FIC-Router(XaaS)¶
1. サービス概要¶
1.1. FIC-Router(XaaS)の概要¶
- SaaSなどのグローバルネットワークで構築されているクラウド上でサービスを提供している事業者向けのFICリソースです。FIC-Router(XaaS)をEndPointとして公開することで運営されているサービスを他の方々に接続させることが可能になります。
1.1.1. FIC-Routerの提供イメージ(FIC-Router(XaaS))

1.2. FIC-Router(XaaS)の特長¶
FIC-Router(XaaS)は、以下の特長をもった仮想的なルーターです。
- お客さま側でルーターをご用意することなく、L3ルーティング機能をご利用可能です。
- 利用可能なルーティングプロトコルはBGPのみとなります。スタティックルートは設定いただけません。
- 別途、FIC-FWやFIC-NATのアドオンが可能です。
- FIC-Router(XaaS)はPaired構成が必須となっております。FIC-Router(XaaS) (Paired)となり、Primary/Secondaryが自動的に割り当てられます。
1.3. 用語の定義¶
- テナント:契約に紐づくFICリソースの管理単位
- Flexible InterConnectコンソール(以下FICコンソール)/API:当サービスにて提供する申し込み方法
- F番:各リソースに払い出される13桁のリソースID
- L3接続:接続元(Source)がFIC-RouterのFIC-Connection
- Routing Group:FIC-Routerに内包される仮想的Router。
2. 利用できる機能¶
2.1. 機能一覧¶
本メニューにて利用できる機能は、以下の機能です。各機能を利用するためのFICコンソール/APIを提供致します。
2.1.1. 機能一覧(FIC-Router(XaaS))
項番 | 機能 | 機能概要 |
1 | L3接続設定 | FIC-Routerを接続元に指定したFIC-Connectionごとに、BGP設定が可能となります。 |
2 | Routing Group作成 | Routing GroupはFIC-Router(XaaS)内に8グループ提供されており、1つのグループが1つのルーティングテーブルを保持しております。
FICでは、それぞれのルーティングテーブルをRouting Groupとして定義しております。
なお、Routing Groupの追加、変更、削除を行うことはできません。
FIC-Router(XaaS)は複数のルーティングテーブルを保持していることから、FIC-Connection間の所属Routing Groupを分けることによって、お客さまのネットワークを分けることが可能となります。
※ただし、FIC-FW/FIC-NATが設定できるのはRouting Group1~4のみです。
※FIC-Router(XaaS)ではRouting Group1がエンドユーザーに公開・経路広告されるRouting Groupとなります。(他のRouting Groupへの変更は不可)
|
3 | アドオン設定 | FW、NATについて新規購入、設定変更、廃止などが実施可能です。 |
4 | セルフマネジメント | お客さまご自身の操作により、FIC-Routerを情報参照できるFICコンソール/APIを提供します。 |
5 | EndPoint設定 | エンドユーザー向けにFIC-Router(XaaS)をEndPointとして公開リソース情報を登録することができます。(1つのFIC-Router(XaaS)をEndPointとして登録が可能です。複数のFIC-Router(XaaS)を1つのEndPointとして登録することは不可) |
6 | 公開サービス機能 | FIC-Connectionの接続先としてサービス利用者向けにサービス名を公開することが可能です。登録した公開サービスは公開/非公開へ切替可能です。 |
- APIで参照可能な項目については APIリファレンス をご覧ください。
3. メニュー¶
3.1. メニューリスト¶
- FIC-Router(XaaS)は、お客さまが選択した冗長有無に応じて、適用メニューが設定されます。
3.1.1. メニュー一覧(FIC-Router(XaaS))
提供エリア | 冗長有無 | 提供有無 |
---|---|---|
Japan East | Single | ◯ |
Paired | ◯ | |
Japan West | Single | ◯ |
Paired | ◯ |
3.2. 申し込み種別と方法¶
3.2.1. 申し込み種別一覧(FIC-Router(XaaS))
申し込み種別 | 変更項目 | 申し込み方法 | 納期 | 一時的なBGP Down |
新設 | ー | FICコンソール/API経由で、お客さま自身の操作により申し込み | 即日 | ー |
アドオン設定 | FIC-FW | FICコンソール/API経由で、お客さま自身の操作により申し込み | 即日 | なし |
アドオン設定 | FIC-NAT | FICコンソール/API経由で、お客さま自身の操作により申し込み | 即日 | なし |
廃止 | ー | FICコンソール/API経由で、お客さま自身の操作により申し込み | 即日 | ー |
4. 上限値¶
- 購入数の上限は、ありません。
- 作成できるRouting Group数の上限は、1FIC-Router(XaaS)あたり8個です。
- FIC-Router(XaaS)に接続できるFIC-Connection数(XaaS利用者からのFIC-Connectionの接続数)の上限は、128です。
- 登録可能なホワイトリストアドレスは、100経路です。
5. 注意事項¶
5.1. ご利用時の注意事項¶
- FIC-Router(XaaS)を接続元としてFIC-Port/FIC-Routerと接続することはできません。各種Cloud事業者との接続は可能です。
Single構成でのお申し込みはできません。
FICのAS番号は「37923」になります。
FIC-Router(XaaS)ではRouting Group1がエンドユーザーに公開・経路広告されるRouting Groupとなります。(他のRouting Groupへの変更は不可)
- FIC-Router(XaaS)宛ての通信は、サービス基盤を守るために流量制限を実施しています。そのためFIC-Router宛のPing監視は実施しないでください。定常的なPing確認を行いたい場合は、FIC外部のEndPoint間にてご確認ください。
FIC-RouterはPingに応答することを保証するものではなく、今後弊社の都合により動作変更となる場合がございます。
5.3. お申し込み時の注意事項(新設)¶
- 網内利用アドレス(/27)が必要です。
- FIC-Router(XaaS)申し込み時に以下のIPアドレスは網内利用アドレスとして利用できません。利用不可アドレス・0.0.0.0/8(0.0.0.0~0.255.255.255)・100.64.0.0/10(100.64.0.0~100.127.255.255)・127.0.0.0/8(127.0.0.0~127.255.255.255)・169.254.0.0/16(169.254.0.0~169.254.255.255)・192.0.0.0/24(192.0.0.0~ 192.0.0.255)・192.88.99.0/24(192.88.99.0~192.88.99.255)・198.18.0.0/15(198.18.0.0~198.19.255.255)・198.51.100.0/24(198.51.100.0~198.51.100.255)・203.0.113.0/24(203.0.113.0~ 203.0.113.255)・224.0.0.0/4(224.0.0.0~239.255.255.255)・240.0.0.0/4(240.0.0.0~255.255.255.255)
5.4. お申し込み時の注意事項(廃止)¶
- なし