インターネットゲートウェイおよびロジカルネットワーク構築手順


1. インターネットゲートウェイの構築

インターネットゲートウェイとは、インターネットからアクセスできるようにするために必要なものです。

ここではインターネットゲートウェイの作成及びグローバルIPアドレスの取得を行います。

本項では図中の赤枠部分を構築していきます。

../../../_images/inetgw_model_a1.png

図に使用される表記の凡例は 凡例一覧 を参照してください。

左ペインの「相互接続/関連サービス」→「クラウド/サーバーインターネット接続ゲートウェイ」へ進み、「インターネットゲートウェイの作成」をクリックします。

../../../_images/inetgw_create_1.png

入力が必要な項目は下記の通りです。

../../../_images/inetgw_create_2.png
インターネットゲートウェイパラメータ説明

項番

項目名

入力形式

入力値

注意事項

1-1

名前

手動

InternetGW

英数字のみ入力が可能です。

1-2

インターネットサービス

選択

Internet-Service-01

「Internet-Service-01」はデフォルトとなります。

1-3

QoSオプション

選択

10Mbps-Guaranteed

"帯域" -"タイプ" の命名規則で表示されます。

これらを入力して「インターネットゲートウェイの作成」をクリックします。


2. グローバルIPアドレスの取得

インターネット経由でサーバーインスタンスにアクセスするために、グローバルIPアドレスを取得します。

インターネットゲートウェイの画面にて、作成した「InternetGW」をクリックします。

../../../_images/inetgw_add_gip_1.png

「インターネットゲートウェイの詳細」ページで、「グローバルIP」のタブを選択し、「グローバルIPの追加」をクリックします。

../../../_images/inetgw_add_gip_2.png

入力が必要な項目は下記の通りです。

../../../_images/inetgw_add_gip_3.png
グローバルIPパラメータ説明

項番

項目名

入力形式

入力値

注意事項

2-1

名前

手動

GlobalIP

英数字のみ入力が可能です。

2-2

グローバルIPネットマスク

選択

29

必要なグローバルIPの個数に応じて設定してください。お申し込み可能なサブネットの範囲については 申込時の注意事項 をご参照ください。

これらを入力して「グローバルIPの追加」をクリックします。


グローバルIPの取得が完了すると、下記のように取得したグローバルIPアドレスが表示されます。

../../../_images/inetgw_add_gip_4.png

注釈

この基本構築ガイドでは、ここで取得したグローバルIPの情報(xxx.xxx.xxx.xxx/xx)を元に以降の説明を実施します。


3. ロジカルネットワークの構築

ロジカルネットワークとはインターネットゲートウェイやファイアウォール、サーバーインスタンスなどの各種リソースを互いに接続するために必要なものとなります。
これにより各種リソース同士のL2接続を確立でき、自由なテナント内ネットワーク設計を実現することができます。
SDPFクラウド/サーバー上では、各種リソース作成にあたり、リソースが所属するロジカルネットワークを作成時に決定する必要がある為、事前にロジカルネットワークを作成する必要があります。
本項では図中の赤線部分を構築していきます。
../../../_images/logi_model_a1.png

左ペインの「クラウド/サーバー ローカルネットワーク」→「ロジカルネットワーク」へ進み、「ロジカルネットワークの作成」をクリックします。

../../../_images/logi_create_1.png

3.1. ロジカルネットワークの作成

入力が必要な項目は下記の通りです。

../../../_images/logi_create_2.png
ロジカルネットワークパラメータ説明

項番

項目名

入力形式

入力値

注意事項

1-1

ロジカルネットワーク名

手動

INTGW-SV

英数字のみ入力が可能です。

1-2

プレーン

選択

データ用

ベアメタルサーバーとストレージを接続する時を除いてデータ用を選択する必要があります。

1-5

管理状態

選択

UP

Downを選択した場合、ロジカルネットワークは通信することができません。

これらを入力して「次へ」をクリックします。

ロジカルネットワークの設定項目を入力後は、そのロジカルネットワークで割り当てるIPアドレス情報(サブネット)を入力します。


3.2. サブネット

入力が必要な項目は下記の通りです。

../../../_images/logi_create_3.png
サブネットパラメータ説明

項番

項目名

入力形式

入力値

注意事項

2-1

サブネット名

手動

INTGW-SV_seg

英数字のみ入力が可能です。

2-2

ネットワークアドレス

手動

xxx.xxx.xxx.xxx/29(可変)

取得したグローバルIPを設定してください。

2-3

ゲートウェイIP

手動

xxx.xxx.xxx.xxx(可変)

取得したグローバルIPの次のアドレス(xxx.xxx.xxx.8であれば、xxx.xxx.xxx.9)を設定してください。

これらを入力して「次へ」をクリックします。


3.3. サブネットの詳細

「DHCP 有効」にチェックが入っていることを確認してください。

その他の項目に関しては、今回は入力不要です。

注釈

DHCPを有効にすると、自動的にDHCPサーバーが作成されます。DHCPサーバーには設定用論理ポート(DHCPサーバーポート)のためのIPアドレスが1個必要であり、IPアドレスの割り当てプール内の未使用アドレスの最若版が自動払い出しされます。ここでは192.168.1.1がすでにデフォルトゲートウェイに使用されているので、192.168.1.2がDHCPサーバーに自動で割り当てられます。

DHCP機能(サーバアドレス設定機能)を無効にしている場合、IPアドレスがインスタンス上のOSに自動設定されません。個別にOSの設定をする必要があります。DHCP機能の詳細については詳細情報 「ロジカルネットワーク」 を参照してください。

../../../_images/logi_create_4.png

これらを入力して「ロジカルネットワークの作成」をクリックし、ロジカルネットワーク(インターネット接続ネットワーク)の作成を完了させます。

ロジカルネットワークの一覧に、作成した2個のロジカルネットワークが存在していることを確認してください。

以下の点が問題ないか確認してください。

  • 作成した名前/サブネットに間違いがないか

  • 管理状態が「UP」となっていること

  • プレーンが「データ用」となっていること

  • ステータスが「稼働中」となっていること


4. ゲートウェイインターフェイスの追加

インターネットゲートウェイにお客様側で作成したロジカルネットワークを接続するための各種設定を行います。

「インターネットゲートウェイの詳細」ページで、「ゲートウェイインターフェイス」のタブを選択し、「ゲートウェイインターフェイスの追加」をクリックします。

../../../_images/inetgw_add_interface_1.png

入力が必要な項目は下記の通りです。

../../../_images/inetgw_add_interface_2.png
ゲートウェイインターフェイスパラメータの説明

項番

項目名

入力形式

入力値

注意事項

3-1

名前

手動

InternetGW_Interface

英数字のみ入力が可能です。

3-3

接続ロジカルネットワーク

選択

INTGW-SV

選択

3-4

ゲートウェイIPv4アドレス

手動

xxx.xxx.xxx.xxx(可変)

ロジカルネットワークを作成した際に設定したゲートウェイIPを設定してください。

3-5

プライマリデバイスIPv4アドレス

手動

xxx.xxx.xxx.xxx(可変)

3-4で設定したゲートウェイIPアドレスの次のアドレス(xxx.xxx.xxx.9であれば、xxx.xxx.xxx.10)を設定してください。

3-6

セカンダリデバイスIPv4アドレス

手動

xxx.xxx.xxx.xxx(可変)

3-5で設定したプライマリデバイスIPアドレスの次のアドレス(xxx.xxx.xxx.10であれば、xxx.xxx.xxx.11)を設定してください。

3-7

VRRPグループID

手動

20

VRRPグループIDの初期値は1となっております。

これらを入力して「ゲートウェイインターフェイスの追加」をクリックします。


ここまでの作業により以下が作成されました。

  • インターネットゲートウェイの作成

  • グローバルIPの取得

  • インターネット接続ネットワーク

  • ゲートウェイインターフェイスの追加