ロードバランサーのバックアップ/リストア

ここでは、作成済みロードバランサー(NetScaler VPX)のコンフィグファイルをバックアップする方法及び、新規に作成したロードバランサーでインタフェースをロジカルネットワークに接続まで完了している状態のものにコンフィグファイルをリストアする方法についてご説明します。

1. ロードバランサーのコンフィグ保存

ロードバランサー管理ポータルにログインします。

../../../_images/modelC_LB-backup1.png

Configurationタブより、System -> Diagnostics を選択します。

../../../_images/modelC_LB-backup2.png

View Configuration -> Running configuration を選択します。

../../../_images/modelC_LB-backup3.png

Save text to a file を選択します。

../../../_images/modelC_LB-backup4.png

nsrunning.conf を保存するため、Save を選択します。

../../../_images/modelC_LB-backup5.png

ファイル名を指定して、Save を選択します。

../../../_images/modelC_LB-backup6.png

保存したファイルを開き、コンフィグが保存されていることを確認します。

../../../_images/modelC_LB-backup7.png

注釈

  • Windowsのメモ帳でファイルを開いた場合、改行コードの違いにより、表示が崩れてみえる可能性がございますが、設定は保存されております。


2. ロードバランサーのコンフィグをリストアするための事前準備

上記で保存したコンフィグファイルをロードバランサーにリストアするために事前の準備を行います。

  1. コンフィグ修正

保存したコンフィグにおいて、ユーザーからの設定を禁止しているコマンド行を削除します。

弊社にて禁止している機能に基づくコマンド行の削除

  • 禁止している機能につきましては、ロードバランサー 詳細情報 の「制約事項」の項目をご覧ください。
  • 主な削除対象につきましては次以降にて例を提示しております。 これらの機能に関するコマンドを実行してリストアしようとした場合、「ERROR: Not authorized to execute this command」とのエラー応答がございますので、このエラー応答がある場合には事業者にて変更を禁止している機能であるとご判断ください。

注釈

エラーとしては以下のような形式で出ることが多いですのでご参考にしてください。

  • 「ERROR: Feature(s) not licensed」? ・初期設定としてNetScalerに入っているがご利用中のStandard Editionライセンスではご利用不可なもの

  • 「Warning: Feature(s) not enabled」初期設定としてNetScalerに入っているがお客様にて機能を有効にしていないもの

  • 「ERROR: Resource already exists」「ERROR: Operation not permitted」「Warning: Current certificate replaces the previous binding」 ? 初期設定としてNetScalerに入っているため再度投入が不要なもの

  1. 1の削除対象サンプル

対象は、チュートリアル「11.2.9.2. ロードバランサーのコンフィグをリストアするための事前準備」の 削除対象サンプル を確認してください。


3. ロードバランサーのコンフィグリストア

注釈

コンフィグファイルをリストアするロードバランサーは新規で作成し、インタフェースがロジカルネットワークに接続されていることを想定しています。

本リストア手順では、保存したコンフィグ設定で上書き投入することを前提としており、古いコンフィグ等が残っている場合は適宜、削除・修正して下さい。

インターフェイスに接続されているIPが異なるなど、別アドレスで作成したい場合には、各種IPの設定やロードバランシング関連設定(virutal server,service,server)などの各種設定に含まれるIPアドレスを、変更したいアドレス設計に基づき事前に修正してください。

リストアした設定が目的のものであるかを差分確認するため、設定を投入する前に元のコンフィグを手元に保管されることをお勧めいたします。

本手順でSSL証明書を移行することはできません。お客様にて保管しているSSL証明書は別途、NetScaler VPXにインポートしていただく必要がございます。


ロードバランサー管理ポータルにログインします。

../../../_images/modelC_LB-restore1.png

Configurationタブより、System -> Diagnostics を選択します。

../../../_images/modelC_LB-restore2.png

Utilities -> Command line interface を選択します。

../../../_images/modelC_LB-restore3.png

Command Line Interface (CLI) 画面が表示されます。

../../../_images/modelC_LB-restore4.png

保存したコンフィグから、リストアしたいコマンド行をコピーします。

(複数コマンド行を一括投入したい場合は、入力するコマンドの後に ; を記載して下さい)

../../../_images/modelC_LB-restore5.png

Command Line Interface (CLI) 画面の Command にコピーしたコマンド行を貼り付けて、Go 押下します。

../../../_images/modelC_LB-restore6.png

実行したコマンドが正常に NetScaler VPX に設定されていることを確認します。

正常にコマンドが設定されるとコマンド行の後に、Done と表示されます。

../../../_images/modelC_LB-restore7.png

設定できないコマンド行が含まれている場合は、エラーが表示されますので、再度投入する設定を見直してください。

エラー例につきましては、ロードバランサーのコンフィグをリストアするための事前準備 ご確認ください。

../../../_images/modelC_LB-restore8.png

Configurationタブより、System -> Diagnostics -> View Configuration -> Running configuration と遷移し、表示される Running Configuration と設定前のRunning Configuration を比較して、目的の設定が入っているかをご確認ください。

../../../_images/modelC_LB-restore9.png

注釈

ストア前と後で期待する設定が入っているかコンフィグの差分を確認することを推奨します。上記の段階では、コンフィグは保存されていないため、再起動により設定されたコンフィグはリストア前の状態に戻ります。


設定画面右上の保存ボタンを押下して、コンフィグを保存します。

../../../_images/modelC_LB-restore10.png