IPVネットワーク設定入門ガイド - ネットワーク共通設定編


当ガイドでは、 IPVのネットワークに共通で必須の構成要素となる OvDCネットワーク を構築する手順を具体例をあげて説明します。
OvDCネットワークは仮想マシンが所属するネットワークであり、 OvDCネットワークを構成することで外部ネットワーク接続サービスが利用可能となります。


当ページの位置付け・説明範囲
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1. OvDCネットワークの構築

OvDCネットワークを構築するためには事前準備が完了している必要があります。
事前準備が完了していない場合は、 IPV(Iaas Powered by VMware)ネットワーク設定入門ガイド - 概要説明 を参考にして事前準備完了後に以下作業を進めてください。

  • 本章では以下の構成図、ネットワークパラメータ、構築手順フローを基にIPVネットワーク共通設定手順を説明します。

IPVネットワーク共通設定構成図
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※実際の構築に当たってはお客さま環境に合わせて適宜読み替えてください。

ネットワークパラメータ
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OvDCネットワークの構成手順フロー
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  • 以下、OvDCネットワーク設定手順を説明します。

(1) NSX-T External Network(Edge Gateway)の作成

OvDC内に構築された仮想マシン等のリソースが外部環境へ接続するためのインターフェイスを生成します。

  • 設定箇所
SDPポータル管理画面 > [利用可能なメニューを見る] > [クラウド/サーバー > プラットフォームサービス > IaaS Powered by VMware] > Orgを選択 > NSX-T External Networkタブ

▶「NSX-T External Networkの新規作成」タブをクリック

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NSX-T External Network構成画面
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  • 各設定値を入力後、「作成」ボタンをクリックします。

NSX-T External Network設定値

設定項目

設定例

Owner Type

vdc_group (リストから選択)
※データセンターグループを事前に作成していること。

Ouner vDC Group ID

datacenter_group...(adf...: 自動採番)

Edge名

External_Conn-Edge (任意の名称を記入)

Form Factor

NSX-T-Edge-Standard(HA) (リストから選択)

LB Type

Disabled (リストから選択)

Description

External Edge Connection (任意の説明を記入)


注釈

参照先
NSX-T External Network設定についての詳細は こちらのリンク を参照ください。


(2) OvDCネットワークの作成

①経路指定型(外部接続OvDC)ネットワークの作成

経路指定型(外部接続OvDC)ネットワークは、所属するリソースが外部ネットワークへの接続するために必要なネットワーク環境です。
このネットワークを作成することでインターネット、クラウド間接続、テナント間接続が可能となります。
※経路指定型ネットワークは、データセンターグループを作成し指定することで利用可能です。

  • 設定箇所
vCDポータル > ネットワーク

▶ 「新規」をクリック

以下の画面は前項の構成例のとおりに作成した場合のケースです。
設定値については画面下部の「設定値表」を参照ください。

範囲
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  • 共通設定ネットワーク設定にて作成した「データセンターグループ」を選択し、「次へ」をクリックします。

ネットワークタイプ
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  • 「経路指定型」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。

全般
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※分散ルーティングはEdge Gatewayに接続しているOvDCネットワークのEast-Westルーティングを実現します。
本機能は無効にしないで下さい。

  • 「名前」「説明」「Gateway CIDR」を記入し、「次へ」をクリックします。

固定IPプール
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  • 固定IPプールは本ケースでは利用しないため、空欄のまま「次へ」をクリックします。

DNS
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  • DNSは本ケースでは利用しないため、空欄のまま「次へ」をクリックします。

セグメント プロファイル テンプレート
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  • セグメント プロファイル テンプレートについては、未設定のまま「次へ」をクリックします。

設定内容の確認
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OvDCネットワーク(経路指定型)設定値

設定項目

設定例

範囲

データセンターグループ( データセンターグループ名にチェックを入れる)

ネットワーク タイプ

経路指定

名前

Sample_External_Network (外部接続用ネットワークの任意の名称を記入)

説明

External Connection Network (任意の説明を記入)

ゲートウェイ CIDR
(仮想I/F番号CN②)

192.168.99.1/24 (ゲートウェイIPアドレスを記入)

固定IPプール

固定 IP アドレスが必要な仮想マシンへの割り当て用に 1 つ以上の IP アドレスを予約するには、このネットワークの [固定 IP プール] を構成します。
※本ケースでは未設定

DNS

プライマリDNS: ライマリ DNS サーバの IP アドレスを入力します。
セカンダリDNS: セカンダリ DNS サーバの IP アドレスを入力します。
サフィックスDNS: サフィックスは、ホスト名を含めないDNS名です。
※本ケースでは未設定

セグメント プロファイル テンプレート

ネットワークに適用するプロファイルのセットを定義するプロファイルテンプレート
※現状選択できるルールセットはありません。

注釈

参照先
OvDCネットワーク設定手順についての詳細は こちらのリンク を参照ください。

  • 設定が完了後、設定値を確認します。
vCDポータル > ネットワーク

構成後の画面確認
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(上記画面のネットワークの名前をクリック)

隔離型OvDCネットワーク構成確認画面
../_images/guide_initial-nw-construct_outlinestructure_022-09.png

②隔離型OvDCネットワークの作成

外部へ接続する必要のない隔離型のネットワークを作成するケースです。
※隔離型ネットワークを作成する必要がない場合は、次の項目「2.疎通確認」へ進んでください。

  • 設定箇所
vCDポータル > ネットワーク

▶ 「新規」をクリック

以下の画面は前項の構成例のとおりに作成した場合のケースです。
設定値については画面下部の「設定値表」を参照ください。

範囲
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  • 「組織仮想データセンター」を選択し、「次へ」をクリックします。

ネットワークタイプ
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  • 「隔離」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。

全般
../_images/guide_initial-nw-construct_outlinestructure_021-04.png

  • 「名前」「説明」「Gateway CIDR」を記入し、「次へ」をクリックします。

固定IPプール
../_images/guide_initial-nw-construct_outlinestructure_021-05.png

  • 固定IPプールは本ケースでは利用しないため、空欄のまま「次へ」をクリックします。

DNS
../_images/guide_initial-nw-construct_outlinestructure_021-06.png

  • DNSは本ケースでは利用しないため、空欄のまま「次へ」をクリックします。

セグメント プロファイル テンプレート
../_images/guide_initial-nw-construct_outlinestructure_021-07.png

  • セグメント プロファイル テンプレートについては、未設定のまま「次へ」をクリックします。

設定内容の確認
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OvDCネットワーク(隔離型)設定値

設定項目

設定例

範囲

組織仮想データセンター (OvDC名にチェックを入れる)

ネットワーク タイプ

隔離

名前

Closed-net (隔離型ネットワークの任意の名称)

説明

隔離型ネットワーク (任意の説明を記入)

ゲートウェイ CIDR
(仮想I/F番号CN①)

192.168.0.1/24 (ゲートウェイIPアドレスを記入)

ネットワーク タイプ

隔離

固定IPプール

固定 IP アドレスが必要な仮想マシンへの割り当て用に 1 つ以上の IP アドレスを予約するには、このネットワークの [固定 IP プール] を構成します。
※※本ケースでは未設定

DNS

プライマリDNS: ライマリ DNS サーバの IP アドレスを入力します。
セカンダリDNS: セカンダリ DNS サーバの IP アドレスを入力します。
サフィックスDNS: サフィックスは、ホスト名を含めないDNS名です。
※※本ケースでは未設定

セグメント プロファイル テンプレート

ネットワークに適用するプロファイルのセットを定義するプロファイルテンプレート
※現状選択できるルールセットはありません。

注釈

参照先
OvDCネットワーク設定手順についての詳細は こちらのリンク を参照ください。

  • 設定が完了後、設定値を確認します。
vCDポータル > ネットワーク

構成後の画面確認
../_images/guide_initial-nw-construct_outlinestructure_021-09.png

vCDポータル > ネットワーク > ネットワークの名前をクリック

隔離型OvDCネットワーク構成確認画面
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以上でネットワーク共通接続設定は完了です。


2. 疎通確認


  • IPVネットワーク構築後に経路指定型OvDCネットワークに仮想マシンを配置して疎通確認を行います。

疎通確認
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(1) vAppへの仮想マシン作成(パブリックテンプレートデプロイ)

  • パブリックテンプレートをテナント内にデプロイし、疎通確認を行うための仮想マシンをOvDCに配置します。

注釈

本手順ではRHEL8.8の仮想マシンを構築します。
仮想マシンはテナント上に直接作成することも可能ですが、本サービスではvAppを活用することを推奨しています。
本手順ではOVAファイルを用いた新規vApp + 仮想マシン作成については記述していません。

  • vCDテナントポータルログイン後、[Top]->ナビゲーションメニュー[データセンター]を選択し作成対象OvDCカードをクリックします。
左ペインメニュー内[コンピュート]->[vApp]を選択

新規vApp
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  • [新規] > [新規VAPP]をクリック後、名前と説明(任意)を入力し、画面下部の[仮想マシンの追加]をクリックします。

vApp作成_設定項目

項目

設定内容

名前

Sample-Linux-vApp

説明

Linux vApp Sample

パワーオン

チェックを外した状態にしておきます。


新しい仮想マシン
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仮想マシンの追加_設定項目

項目

内容

名前

Sample-Linux-VM(任意の名称)

コンピュータ名

linux01-vm(任意の名称)

説明

Sample Linux VM(任意の説明)

タイプ

弊社提供のパブリックテンプレートを利用するため「テンプレートから」を選択します。

テンプレート

「RedHatEnterpriseLinux-8.8_64_include-license_hw17_IPV」を選択します。

カスタムストレージポリシーの使用

デフォルトのまま


  • 以下の画面から「作成」をクリックします。

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注釈

(オプション)
仮想CPUの数、ソケットあたりのコア数、メモリ設定はテンプレートのデフォルト値です。

以上で、仮想マシンを追加した状態のvAppが作成されます。

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  • 次にvAppにOvDCネットワークを追加します。
作成したvAppの [アクション] > [追加] > [ネットワークを追加]をクリックします。
※OvDCネットワークを追加しない状態では仮想マシンはスタンドアロンとなります。

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タイプにて"直接"を選択後、画面下部にリストボックスが表示されます。

  • 作成したOvDCネットワークを選択し[追加]をクリックします。

../_images/guide_initial-nw-construct_outlinestructure_035.png

  • 次に仮想マシンにネットワーク設定を追加します。
作成した仮想マシンの「詳細」をクリック後、「NIC」>「編集」をクリックします。

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  • 「新規」をクリックします。

../_images/guide_initial-nw-construct_outlinestructure_035-03.png

  • 内容を記載後、「保存」をクリックします。
仮想マシンの追加_設定項目

項目

内容

接続中

チェックを入れる

ネットワークアダプタタイプ

VMXNET3(リストより選択)

ネットワーク

Sample_External_Network(任意の名称)

IP モード

固定・手動(リストより選択)

IPアドレス

192.168.99.10

MACアドレス

00:50:xx:xxx (自動設定)


注釈

vAppの作成方法の詳細については 仮想マシン/vApp(仮想マシングループ)作成/編集/削除手順 を参照下さい。

(2) vAppの起動


  • 作成したvAppを開始します。
対象vAppの[アクション] > [パワー] > [開始]をクリック

vAppの開始
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vAppを開始すると作成した仮想マシンも同時に起動されます。

  • 仮想マシンが起動したらWebコンソールを開き、rootユーザにてログインします。

(仮想マシンの「詳細」 > 「WEBコンソールの起動」)

注釈

rootの初期パスワードは以下に記載されています。
仮想マシンの「詳細」 > 「ゲストOSのカスタマイズ」 > 「編集」 > 「パスワードを指定」

(3) 疎通確認

  • OvDCに配置した仮想マシンから、以下のコマンドにて各IPアドレスに対して疎通確認を行います。
    ※Linuxのマシンを想定しています。
Linux
# NICに設定されているIPアドレスを確認
ip a

# デフォルトゲートウェイへの通信
ping 192.168.99.1
上記通信が正常に動作いたしましたら、OvDCネットワークの通信確認は完了です。

通信確認画面
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以上でIPVネットワーク設定入門ガイド - ネットワーク共通設定は完了となります。

■ 次のステップ
前項のOvDCネットワーク構築完了後は、以下の外部接続サービスを構築することにより利用することが可能となります。
お客さまの必要なサービスに応じてリンク先を参照ください。


(2) Flexible InterConnect(FIC)接続設定編へのリンク
※現在FIC接続編については準備中です。