ロードバランサー設定¶
本機能ではパケット転送を行うデータプレーンの役割を持ったコンポーネント、データプレーンを制御する機能を持ったコンポーネントを提供いたします。
本機能を用いる事により複数のサーバプール間でトラフィックを分散する仮想サービスを構成することが可能となり、OvDC内のワークロードを分散させることができます。
Edge Gateway上にロードバランサー機能を構成する概要構成を記載します。
提供する機能により利用可能なロードバランサー機能は以下となります。
- L7ロードバランサー
- L4ロードバランサー
- サーバプールの作成
- 仮想サーバーの作成
各ロードバランサー機能の設定手順を以下に記載します。
警告
ご利用に辺りAdvancedLoadBalancer、EdgeNode間にて以下のIPアドレス( [1] )が自動で払い出されます。
その為、ご利用の際はOvDCネットワーク設計の考慮点に加えることをお願い致します。
- 自動払い出しIPアドレス:192.168.255.1/25
[1] | AdvancedLoadBalancerへのIPアドレス指定は行えません。 |
ロードバランサー有効化確認手順¶
- 上部ナビゲーションバーで [ネットワーク]をクリックし、[Edge Gateway]タブをクリックします。
- 編集対象のEdgeゲートウェイをクリックします。
- ロードバランサーで[全般設定]をクリックします。[状態]項目が"アクティブ"となっており、[サービスネットワークの仕様]項目にIPアドレスが払い出されていることを確認します。
注釈
[状態]欄が"アクティブ"となっていない場合、本機能はご利用できません。
ご利用の際にはIPVコンソールでの申込時に"AdvancedLoadBalancerの利用"に関する項目にて指定して下さい。
サービスエンジングループ割り当て確認¶
- 上部ナビゲーションバーで [ネットワーク]をクリックし、[Edge Gateway]タブをクリックします。
- 割り当て対象のEdgeゲートウェイをクリックします。
- [ロードバランサー]->[サービスエンジングループ]を選択します。
- 仮想サービスが割り当てられていることを確認します。
プールの追加¶
- 上部ナビゲーションバーで [ネットワーク]をクリックし、[Edge Gateway]タブをクリックします。
- 割り当て対象のEdgeゲートウェイをクリックします。
- [ロードバランサー]->[プール]を選択します。
- 画面上部の[追加]をクリックします。
- プールの全般設定を行います。- サーバプールのわかりやすい名前と、必要に応じて説明を入力します。- アルゴリズムバランシングメソッドを選択します。- プールメンバーへのトラフィックに使用されるデフォルトのターゲットサーバー ポートを入力します。- 作成時にサーバプールを有効にするには、[状態] オプションをオンにします。- (オプション)[グレースフル無効化のタイムアウト]テキストボックスに、プールメンバーを正常に無効にする最大時間を分単位で入力します。- (オプション)パッシブ健全性監視を有効にするには、[パッシブ健全性監視] オプションをオンにします。- (オプション)アクティブ健全性監視を選択します。
オプション | 概要 |
---|---|
リースト コネクション | 新しい接続は、現在の接続数が最も少ないサーバーに送信されます。 |
ラウンド ロビン | 新しい接続は、プール内の順序で次の適格なサーバーに送信されます。 |
コンシステント ハッシュ | 新しい接続は、クライアントのIPアドレスを使用してIPハッシュキーを生成することによって、サーバー間で分散されます。 |
オプション | 概要 |
---|---|
HTTP | 健全性を検証する場合に、HTTP要求と応答が使用されます。 |
HTTPS | 健全性を検証する場合に、HTTPSによって暗号化されたWebサーバーに対して使用されます。 |
TCP | 健全性を検証する場合に、TCP接続が使用されます。 |
UDP | 健全性を検証する場合に、UDPデータグラムが使用されます。 |
PING | 健全性を検証する場合に、ICMP pingが使用されます。 |
- プールタブへ遷移しサーバプールにメンバーを追加します。- [追加]をクリックします。- プールメンバーのIPアドレスを入力します。- [状態]オプションをオンにして、プールメンバーを有効にします。- (オプション)サーバプールメンバー用のカスタムポートを追加します。- プールメンバーの比率を入力します。
注釈
各プールメンバーの比率は、各サーバプールメンバーに送信されるトラフィックを表します。
比率が"2"のサーバーは、比率が"1"のサーバーの"2"倍のトラフィックを受信します。
デフォルト値は"1"です。
- [SSL 設定]タブで、ロードバランサプールのメンバーによって提示される証明書を検証するためのSSL設定を行います。- SSLを有効にするには、[SSL が有効]オプションをオンにします。- プライベートキーを使用する証明書を非表示にし、CA証明書のリストのみを表示するには、[サービス証明書を非表示]チェックボックスをオンにします。- サーバー証明書のコモンネームチェックを有効にするには、[コモン ネーム チェック]オプションをオンにして、プールに最大"10"個のドメイン名を入力します。
- [保存]をクリックします。[保存]した設定内容がリスト内に表示されていることを確認します。
プールの削除¶
- 上部ナビゲーションバーで [ネットワーク]をクリックし、[Edge Gateway]タブをクリックします。
- 割り当て対象のEdgeゲートウェイをクリックします。
- [ロードバランサー]->[プール]を選択します。
- リスト内削除対象プール名のラジオボタンをチェックし、上部メニュー[削除]をクリックします。
- 削除確認ダイアログにて対象プール名を確認し、[削除]をクリックします。リスト内より削除対象プール名が削除されたことを確認し削除完了となります。
仮想サービスの作成¶
- 上部ナビゲーションバーで [ネットワーク]をクリックし、[Edge Gateway]タブをクリックします。
- 割り当て対象のEdgeゲートウェイをクリックします。
- [ロードバランサー]->[仮想サービス]を選択します。
- 画面上部の[追加]をクリックします。
- 追加する仮想サービスの構成設定を行います。- 仮想サービスのわかりやすい名前と、必要に応じて説明を入力します。- 作成時に仮想サービスを有効にするには、[有効] オプションをオンにします。- 仮想サービスのサービスエンジングループを選択します。- 仮想サービスのロードバランサプールを選択します。- 仮想サービスのIPアドレスを入力します。- 仮想サービスのタイプを選択します。
オプション | 概要 |
---|---|
HTTP | 仮想サービスは、非セキュアなL7 HTTP要求を待機します。
このサービスタイプを選択すると、サービスポートテキストボックスに"80"が自動入力されます。
この番号は、別の有効なポート番号に置き換えることができます。
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HTTPS | 仮想サービスは、セキュアなL7 HTTPS要求を待機します。
このサービスタイプを選択すると、サービスポートテキストボックスにポート"443"が自動入力されます。
この番号は、別の有効なポート番号に置き換えることができます。
SSL終端に使用するSSL証明書を選択します。
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L4 | 仮想サービスは、L4要求を待機します。
このサービスタイプを選択すると、サービスポートテキストボックスに"80"が自動入力されます。
この番号は、別の有効なポート番号に置き換えることができます。
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L4 TLS | 仮想サービスは、セキュアなL4 TLS要求を待機します。
このサービスタイプを選択すると、サービスポートテキストボックスに"TCPポート 443"が自動入力されます。
この番号は、別の有効なポート番号に置き換えることができます。
SSL終端に使用するSSL証明書を選択します。
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- [保存]をクリックします。[保存]した設定内容がリスト内に表示されていることを確認します。