2.1. はじめに¶
本書では、Red Hat Enterprise Linux環境にて、シングル構成のOracle Database 19c Standard Edition 2(以下、Oracle SE2)を構築する手順をご説明します。 Enterprise Edition(以下、Oracle EE)についても、同様の手順にて構築頂けます。
注釈
本書で提示する構成は一例であり、性能を保証するものではありません。性能、可用性、保守性などのお客様要件に応じた設計が必要です。
2.1.1. 構成説明¶
インターネットゲートウェイ、ファイアウォール、ロジカルネットワークの作成、及び設定に関しましては、「Smart Data Platform チュートリアル」をご覧下さい。
本書が適用可能なバージョンは、以下の通りです。
分類 | 製品情報 |
---|---|
OS | Red Hat Enterprise Linux 7.X/8.X ※1 |
データベース | Oracle Database 19c Standard Edition 2 (SE2) / Enterprise Edition (EE) ※2 |
※1 Xはマイナーバージョンを示します。本チュートリアルでは、Red Hat Enterprise Linux 7.5 を取り扱います。
※2 利用可能なOracle Databaseのバージョン/エディションはリージョン毎に異なります。詳細はOracle詳細情報「リージョン毎の利用可能製品」をご確認下さい。
本書では、以下のディレクトリ構成を作成します。
Red Hat Enterprise Linuxの場合
領域種別 | マウントポイント | デバイス | サイズ | 説明 |
---|---|---|---|---|
root | / | /dev/mapper/rhel-root | 21.5GB | ルートディレクトリ |
swap | swap | /dev/mapper/rhel-swap | 8GB | スワップ領域 |
var | /var | /dev/mapper/rhel-var | 10GB | varディレクトリ |
tmpfs | /dev/shm | tmpfs | 16GB | tmpfs領域 |
Oracle | /u01 | /dev/vdb | 100GB | Oracle Database用領域 |