IPVでのWindows Server Remote Desktop Services SALテンプレートご利用について

IPVが提供している以下のオフィシャルテンプレートを利用し、Windows Remote Desktop環境を作成します。

提供テンプレート
テンプレート名 SAL数
RemoteDesktopServices-SAL_10SAL_WindowsServer-2019_Datacenter_64_include-license_hw17_IPV 10ライセンス
RemoteDesktopServices-SAL_30SAL_WindowsServer-2019_Datacenter_64_include-license_hw17_IPV 30ライセンス
RemoteDesktopServices-SAL_50SAL_WindowsServer-2019_Datacenter_64_include-license_hw17_IPV 50ライセンス
RemoteDesktopServices-SAL_100SAL_WindowsServer-2019_Datacenter_64_include-license_hw17_IPV 100ライセンス
RemoteDesktopServices-SAL_10SAL_WindowsServer-2022_Datacenter_64_include-license_hw17_IPV 10ライセンス
RemoteDesktopServices-SAL_30SAL_WindowsServer-2022_Datacenter_64_include-license_hw17_IPV 30ライセンス
RemoteDesktopServices-SAL_50SAL_WindowsServer-2022_Datacenter_64_include-license_hw17_IPV 50ライセンス
RemoteDesktopServices-SAL_100SAL_WindowsServer-2022_Datacenter_64_include-license_hw17_IPV 100ライセンス

お客様が保有されているRDS CALの持ち込みが可能です。
お客様保有ライセンスに持ち込む場合には、SA(ソフトウェアアシュアランス)の権利を有したライセンスである必要がございます。
SA付ライセンスのクラウド環境への持ち込みにつきましては、以下を参照ください。
https://www.microsoft.com/ja-jp/licensing/licensing-programs/software-assurance-license-mobility.aspxの仮想マシンマイグレーションは、IPV JP7の提供機能である"vCloud Availability"が利用可能です。

IPV上でのRDS構成イメージは以下となります。


../_images/guide_rds_diagram0.png


注釈

ご利用頂いているライセンス数が不足した場合、新たにライセンスサーバーを構築しライセンスの追加を行って下さい。
また、RDセッションホストにはWindows Server 2019以上をご利用下さい。

目次


Windows Server Remote Desktop Services環境構築手順

本ガイドではIPV上にWindows Server Remote Desktop Services SALテンプレートを用いたWindows Server Remote Desktop環境を構築する手順を記載します。

前提条件

  • "Org Admin"権限での操作となります。
    お申込み時に指定頂いた"Org Admin"をご利用ください。

    IPVご利用開始時に標準で用意されているロール、ロールに紐づいている権限は以下を参照下さい。


  • Windows Server Remote Desktop環境はドメイン環境(Active Directory※移行ADと表記)に所属している必要があります。
    本手順では仮想マシンのADドメインへの参加手順については記載致しません。
  • ADサーバーにRemote Desktop Service セッションホスト(以降、RDSセッションホストと表記)機能を構成することは推奨されておりません。
  • Remote Desktop Service(以降、RDSと表記)を構成する各サーバーのOSバージョンは統一して下さい。
    例:Windows Server 2019にてRemote Desktop Service構成要素(RDSセッションホスト、RDSゲートウェイ、RDS接続ブローカー、RDSライセンスサーバー(※テンプレート))を展開する場合
    RDSセッションホストはWindows Server 2019の為、RDS2019SALが利用可能となり下位バージョンのSALは接続できません。
    RDSセッションホストと対応するRDS SALライセンスの互換性は以下となります。


RDSセッションホスト/RDS-SALライセンス対応
セッションホスト構成OSバージョン 対応SAL
Windows Server 2022 以前 Windows Server 2022 for RDS-SAL
Windows Server 2019 以前 Windows Server 2019 for RDS-SAL

  • RDS SALは、互換性のあるRDSライセンスサーバーにインストールする必要があります。
    RDSライセンスサーバーではリモートデスクトップサービスの下位互換性が保証されている為、旧バージョンと現在のバージョンのライセンスをご利用可能です。
  • 本手順は"日本語表記"に設定変更していることを前提に記載しています。
    設定変更方法は以下を参照下さい。
  • 用いるテンプレートにより、バージョン情報は適宜読み替えをお願いいたします。



構築手順

本構築手順では以下の仮想マシンにてWindows Server Remote Desktop環境を構築します。

注釈

本手順で用いているテンプレートのWindows Serverのバージョンは2019となっております。
2022のテンプレートを用いる場合は、適宜読み替えをお願いいたします。

../_images/guide_rds_diagram.png

../_images/guide_rds_diagram01.png

vApp名 仮想マシン名 役割 概要 利用テンプレート名
Mgmt rds-ad01 Active Directoryドメイン コントローラー Active Directoryドメインの管理 WindowsServer-2019_Datacenter_64_include-license_hw17_IPV
RDS rds-sh01
RDSセッションホストサーバー
セッションコレクション(デスクトップセッション、RemoteAppプログラム)の管理提供 WindowsServer-2019_Datacenter_64_include-license_hw17_IPV
RDS rds-cb01
RDS接続ブローカーサーバー
RDS Webアクセスサーバー
ユーザーからの接続要求および再接続時の割り当てを管理
RemoteAppプログラムへの接続ポイントを提供
WindowsServer-2019_Datacenter_64_include-license_hw17_IPV
RDS rds-ls01 RDSライセンスサーバー ユーザーが接続するのに必要なライセンスを管理 RemoteDesktopServices-SAL_10SAL_WindowsServer-2019_Datacenter_64_include-license_hw17_IPV

注釈

本手順ではRDSセッションホストサーバー、RDS接続ブローカーサーバーを分けて構築します。
RDセッションの利用頻度、ユーザー数によっては1台の仮想マシンに役割を包括しても問題ありません。

1台のサーバーに展開する場合、サーバー マネージャーによる[クイック スタート]での展開が簡易ですが、評価環境での構築を意図しているため[標準の展開]を用いて構築いただく事を推奨いたします。
なお、RDS接続ブローカーを構築しない場合にはサーバー マネージャーを利用したGUIでのRDS環境の構築/管理、セッションコレクションを使用した分散処理が利用できない等の制限がございます。


仮想マシンの作成に関しては以下を参考に構築して下さい。

1. 事前準備

各仮想マシンに役割を追加します。
役割の追加にはサーバー マネージャーを用います。

以下は各項目の共通手順となります。

  • 仮想マシンに"administrator"アカウントにてログイン
  • [サーバー マネージャー]が起動することを確認
  • サーバー マネージャー上部メニュー[管理]->[役割と機能の追加]を選択

注釈

[役割ベースまたは機能ベースのインストール]を選択してリモートデスクトップの役割の追加は可能です。
ただし、サーバー マネージャーでのリモートデスクトップ管理ができなくなります。
ご注意下さい。

1.1. Active Directoryドメイン コントローラー導入(対象仮想マシン名:rds-ad01)

Active Directoryドメイン コントローラー(AD DS)の役割を追加します。
Active Directoryをインストールするための設定として本手順では以下の設定値を用います。

AD DS設定パラメータ
設定項目 値/チェック項目
ドメインの構成 新しいフォレストを追加する
ルートドメイン名(DNS) ad.systest.org
フォレストの機能レベル Windows Server 2016
ドメインの機能レベル Windows Server 2016
グローバルカタログ チェック
ドメインネームシステム(DNS)サーバー チェック
ディレクトリサービス復元モード(DSRM)のパスワード !qazxsw2
ドメイン名(NetBIOS ドメイン名) 自動設定
データベースのフォルダー C:¥Windows¥NTDS
ログシステムのフォルダー C:¥Windows¥NTDS
SYSVOLフォルダー C:¥Windows¥SYSVOL

上記が初期導入に必要な設定値となります。
本手順ではAD DSの仮想マシンへの導入、初期設定までを記載します。
DNSへのRDS関連サーバーの登録等は記載しないため必要に応じてDNSの設定を行って下さい。

  • [開始する前に]->[次へ]をクリック
  • [インストールの種類の選択]->[役割ベースまたは機能ベースのインストール]を選択し[次へ]をクリック
  • [対象サーバーの選択]->[サーバー プールからサーバー選択]でAD DSをインストールする対象サーバー(rds-ad01)が選択されていることを確認し[次へ]をクリック
  • [サーバーの役割選択]->[Active Directory Domain Services]にチェックをいれます
  • 役割と機能の追加ウィザードにて[機能の追加]をクリック
  • [Active Directory Domain Services]にチェックが入っていることを確認し[次へ]をクリック
  • [機能の選択]では何もせずに[次へ]をクリック
  • [Active Directory ドメイン サービス]にて利用する上での注意事項を確認し[次へ]をクリック
  • [インストール オプションの確認]にてインストール内容を確認し[インストール]をクリック
  • [インストールの進行状況]->[機能のインストール]にて"構成が必要です。(ホスト名)でインストールが正常に完了しました"と表示されることを確認

AD DSの導入が完了しました。
AD DSを導入した仮想マシンにてAD DSドメイン コントローラーとして設定を行います。

  • [インストールの進行状況]画面中央にある"このサーバーをドメイン コントローラーに昇格する"をクリック
  • Active Directory ドメイン サービス構成ウィザードが起動することを確認
  • [配置構成]にて"新しいフォレストを追加する"にチェックを入れ、ルートドメイン名には"ad.systest.org"を入力し[次へ]をクリック
  • [ドメイン コントローラーオプション]にて上述の「AD DS設定パラメータ」を参考にパラメータ設定を実施し[次へ]をクリック
  • [DNS オプション]ではDNSサービスをインストールしていないため[次へ]をクリック
  • [追加オプション]にて"NetBIOS ドメイン名"を「AD DS設定パラメータ」と同様になっているかを確認し[次へ]をクリック
  • [パス]にて各種フォルダパスが「AD DS設定パラメータ」と同様になっているかを確認し[次へ]をクリック
  • [オプションの確認]にて設定内容に問題がない事を確認し[次へ]をクリック
  • [前提条件のチェック]にてエラーが出力されず"すべての前提条件のチェックに合格しました。インストールをクリックしてインストールを開始してください"というメッセージが表示されていることを確認し[インストール]をクリック
  • [結果]にて"このサーバーはドメイン コントローラーとして正常に構成されました"というメッセージが表示されていることを確認し再起動を実施
以上でAD DSの導入、初期設定は完了となります。

1.2. RDS関連サーバー管理(対象仮想マシン名:rds-cb01/ログインID:ADドメインの管理ユーザー)

本作業は「rds-cb01」にて実施します。
事前にRDS関連サーバーをRDS接続ブローカー/Webアクセスサーバーに追加を行います。
サーバー マネージャーにてRDS関連サーバーの追加を行います。

  • サーバー マネージャー左メニューより[すべてのサーバー]を選択し、右クリックメニューより[サーバーの追加]をクリック
  • [サーバーの追加]->[Active Directory]->[検索]をクリック
  • 「rds-sh01」「rds-ls01」を追加
  • ”選択済み”欄に対象サーバーが追加されたことを確認し[OK]をクリック

2. RDS各種サービス導入(対象仮想マシン名:rds-cb01/ログインID:ADドメインの管理ユーザー)

本作業は「rds-cb01」にて実施します。

RDS各種サービスの導入を行っていきます。
RDSセッションホストサーバーは「rds-sh01」、RDS接続ブローカー/Webアクセスサーバーは「rds-cb01」に役割を追加します。
  • [開始する前に]->[次へ]をクリック
  • [インストールの種類の選択]->[リモート デスクトップ サービスのインストール]を選択
  • [展開の種類の選択]->[標準の展開]を選択し[次へ]をクリック
  • [展開シナリオの選択]->[セッション ベースのデスクトップ展開]を選択し、[次へ]をクリック
  • [役割サービスの確認]にて[次へ]をクリック
  • [RD 接続ブローカー サーバーの指定]->"サーバー プール"欄にて「rds-cb01」を選択し[次へ]をクリック
  • [RD Web アクセス サーバーの指定]にて"RD 接続ブローカー サーバーに RD Web アクセスの役割サービスをインストールする"にチェックを付け[次へ]をクリック
  • [RD セッション ホスト サーバーの指定]->"サーバー プール"欄にて「rds-sh01」を選択し[次へ]をクリック
  • [選択内容の確認]にて"必要に応じてターゲット サーバーを自動的に再起動する"にチェックをいれ[展開]をクリック

以上でRDS関連サービスの導入が完了となります。

3. RDSセッションコレクションの作成(対象仮想マシン名:rds-cb01/ログインID:ADドメインの管理ユーザー)

本作業は「rds-cb01」にて実施します。
RDSセッションコレクションを構成します。

RDSセッションコレクションを構成することによりRDSマルチセッションが利用可能です。

  • サーバー マネージャーより[リモート デスクトップ サービス]を選択
  • [展開の概要]より"RDセッションホスト"を右クリックし[セッション コレクションの作成]を選択
  • [開始する前に]にて[次へ]をクリック
  • [コレクション名の指定]にて任意の"コレクション名"を入力し[次へ]をクリック
  • [RDセッション ホスト サーバーの指定]にて「rds-sh01」を選択し[次へ]をクリック
  • [ユーザー グループの指定]にてアクセスを許可させるADユーザーグループを選択し[次へ]をクリック
  • [ユーザー プロファイル ディスクの指定]にて"ユーザプロファイルディスクを有効にする"のチェックを外し[次へ]をクリック

注釈

"ユーザプロファイルディスクを有効にする"のチェックを外すことによりWindowsユーザープロファイルがローカルプロファイルとなります。
移動ユーザプロファイルを利用する場合もチェックを外す必要があります。
  • [作成]をクリック
  • 作成完了後、[展開の概要]より"RDセッションホスト"配下にセッションコレクションが表示されていることを確認

以上でRDSセッションコレクションの作成は完了となります。
次にRDSライセンスサーバーをRDS展開内に組み込みます。

4. RDSライセンスサーバーの組み込み(対象仮想マシン名:rds-cb01/ログインID:ADドメインの管理ユーザー)

本作業は「rds-cb01」にて実施します。
前項までにRDS展開は完了しているため、展開したRDS内にRDSライセンスサーバーを追加していきます。

注釈

パブリックテンプレートではRDSライセンスサーバー機能およびSALライセンスが既に組み込まれています。
そのためライセンスサーバーの役割の追加、アクティブ化、SALライセンスの登録作業は不要です。

  • サーバー マネージャーより[リモート デスクトップ サービス]を選択
  • "展開サーバー"欄右側の[タスク]->[RD ライセンス サーバーの追加]をクリック
  • [サーバーの選択]にて”サーバー プール”欄より「rds-ls01」を追加
  • ”選択済み”欄に対象サーバーが追加されたことを確認し[次へ]をクリック
  • [選択内容の確認]の内容を確認し[追加]をクリック
  • [進行状況の表示]にて"状態"欄が「成功」になったことを確認し[閉じる]をクリック
  • [リモート デスクトップ サービス]"展開サーバー"欄内に「rds-ls01」が登録されていることを確認

以上でRDSライセンスサーバーのRDS内への組み込みが完了となります。
最後にRDSライセンスサーバーに登録されているライセンス数の確認を行います。

5. RDSライセンスサーバーのAD組み込み(対象仮想マシン名:rds-ls01/ログインID:ADドメインの管理ユーザー)

本作業は「rds-ls01」にて実施します。
RDSライセンスサーバーのコンピューターアカウントを"Terminal Server license serversグループ"に所属させます。
  • サーバー マネージャーより[リモート デスクトップ サービス]を選択
  • ライセンスサーバー名を右クリックし[RD ライセンス マネージャー]を起動
  • [RD ライセンス マネージャー]右ペインに表示されている「rds-ls01」を選択
    右クリックメニューより[構成の確認]をクリック
  • [ライセンス サーバー名の構成]内、[グループに追加]をクリック
  • [このライセンス サーバーのコンピューター アカウントを・・・]ダイアログ内、[続行]をクリック
  • ADドメインへの登録に用いる資格情報(ADドメインへの接続可能なユーザーID/PW)を入力 ※本手順は環境・構成によりスキップとなります。
  • [ライセンス サーバー *** のコンピューター アカウントが・・・]ダイアログが表示されたことを確認し[OK]をクリック

6. RDSライセンスサーバーのRDS展開構成への組み込み(対象仮想マシン名:rds-cb01/ログインID:ADドメインの管理ユーザー)

本作業は「rds-cb01」にて実施します。
RDSライセンスサーバーをRDS展開構成に組み込みを行います。

  • サーバー マネージャーより[リモート デスクトップ サービス]を選択
  • "展開の概要"欄右側の[タスク]->[展開のプロパティの編集]をクリック
  • [展開の構成]にて[RD ライセンス]をクリック
  • [RD ライセンス]内"リモート デスクトップ ライセンス モードを選択します"欄にて「接続ユーザー数」を選択。
  • "ライセンス サーバーを指定して、[追加]をクリックしてください"欄に「rds-ls01」のFQDNを入力 ※本手順は環境・構成によりスキップとなります。

注釈

RDSライセンスサーバーの指定にはFQDNの使用を推奨します。
IPアドレスを指定しても動作上の問題はありませんが、IPアドレスが何らかの理由で変更された場合は指定し直す必要があります。
  • 画面下部にライセンスサーバーが追加されたことを確認したのちに[OK]をクリック
  • [リモート デスクトップ サービス]"展開サーバー"欄内に「rds-ls01」が登録されていることを確認

7. RDSライセンスサーバーの構成情報確認(対象仮想マシン名:rds-sh01/ログインID:ADドメインの管理ユーザー)

本作業は「rds-sh01」にて実施します。
RDSライセンスサーバーの構成を確認します。

注釈

ご利用頂くパブリックテンプレート名の"_SAL{ライセンス数}_"がRDSライセンスサーバーに組み込まれています。
構成確認時はパブリックテンプレート名を事前に確認下さい。
  • サーバー マネージャーより[リモート デスクトップ サービス]を選択
  • サーバー名を右クリックし[RD ライセンス診断]を起動
  • [RD ライセンス診断]にて、SAL数、およびライセンスサーバーとの認証、接続状態が有効であることを確認

以上でオフィシャルテンプレートを利用したWindows Remote Desktop環境の構築は完了となります。

Remote Desktop Services SAL追加手順

本手順ではRDS SALライセンスを追加する方法を記載します。
本手順では以下の仮想マシンテンプレートを使用してRDS SALの追加を行います。

追加用利用テンプレート
テンプレート名 SAL数
RemoteDesktopServices-SAL_10SAL_WindowsServer-2019_Datacenter_64_include-license_hw17_IPV 10ライセンス

追加vApp名 仮想マシン名 役割 利用テンプレート名
RDS rds-ls02 RDSライセンスサーバー RemoteDesktopServices-SAL_10SAL_WindowsServer-2019_Datacenter_64_include-license_hw17_IPV

注釈

本手順では前述までの環境にRDS SALテンプレートの追加を行います。

1. RDS関連サーバーの追加(対象仮想マシン名:rds-cb01/ログインID:ADドメインの管理ユーザー)

本作業は「rds-cb01」にて実施します。
事前にRDS関連サーバーをRDS接続ブローカー/Webアクセスサーバーに追加を行います。
サーバー マネージャーにて"rds-ls02"の追加を行います。

  • サーバー マネージャー左メニューより[すべてのサーバー]を選択し、右クリックメニューより[サーバーの追加]をクリック

../_images/guide_rds_sal-add-001.png

  • [サーバーの追加]->[Active Directory]->[検索]をクリック
  • 「rds-ls02」を追加
  • ”選択済み”欄に対象サーバーが追加されたことを確認し[OK]をクリック

../_images/guide_rds_sal-add-002.png

  • [サーバー]内に"rds-ls02"が表示されていることを確認

../_images/guide_rds_sal-add-003.png

2. RDSライセンスサーバーのAD組み込み(対象仮想マシン名:rds-ls02/ログインID:ADドメインの管理ユーザー)

本作業は「rds-ls02」にて実施します。
RDSライセンスサーバーのコンピューターアカウントを"Terminal Server license serversグループ"に所属させます。
  • サーバー マネージャーより[リモート デスクトップ サービス]を選択
  • ライセンスサーバー名を右クリックし[RD ライセンス マネージャー]を起動
  • [RD ライセンス マネージャー]右ペインに表示されている「rds-ls02」を選択
    右クリックメニューより[構成の確認]をクリック
  • [ライセンス サーバー名の構成]内、[グループに追加]をクリック
  • [このライセンス サーバーのコンピューター アカウントを・・・]ダイアログ内、[続行]をクリック
  • ADドメインへの登録に用いる資格情報(ADドメインへの接続可能なユーザーID/PW)を入力 ※本手順は環境・構成によりスキップとなります。
  • [ライセンス サーバー *** のコンピューター アカウントが・・・]ダイアログが表示されたことを確認し[OK]をクリック

3. RDSライセンスサーバーのRDS展開構成への組み込み(対象仮想マシン名:rds-cb01/ログインID:ADドメインの管理ユーザー)

本作業は「rds-cb01」にて実施します。
RDSライセンスサーバーをRDS展開構成に組み込みを行います。

  • サーバー マネージャーより[リモート デスクトップ サービス]を選択
  • "展開サーバー"欄右側の[タスク]->[RD ライセンスサーバーの追加]をクリック

../_images/guide_rds_sal-add-004.png

  • [サーバーの選択]にて[サーバー プール]より"rds-ls02"を追加し[次へ]をクリック

../_images/guide_rds_sal-add-005.png

  • [選択内容の確認]にて追加したライセンスサーバーが表示されたことを確認したのちに[追加]をクリック

../_images/guide_rds_sal-add-006.png

注釈

パブリックテンプレートではRDSライセンスサーバー機能が既にインストールされている為、インストール処理が走るわけではありません。
  • 状態欄にて「成功」となっていることを確認し"展開のRD ライセンスプロパティの確認"をクリック

../_images/guide_rds_sal-add-006-2.png

  • [展開の構成]->[RD ライセンス]内の「リモートデスクトップライセンスサーバーの順序を選択します」項目配下に追加した"rds-ls02"が表示されていることを確認
    確認後、"rds-ls02"の順序を最優先(一番上)に移動を実施。

../_images/guide_rds_sal-add-006-3.png

注釈

ライセンス組み込みの確認の為、優先順序を変更します。
確認完了後は元に戻して下さい。

4. RDSライセンスサーバーの構成情報確認(対象仮想マシン名:rds-sh01/ログインID:ADドメインの管理ユーザー)

本作業は「rds-sh01」にて実施します。
RDSライセンスサーバーの構成を確認します。

注釈

ご利用頂くパブリックテンプレート名の"_SAL{ライセンス数}_"がRDSライセンスサーバーに組み込まれています。
構成確認時はパブリックテンプレート名を事前に確認下さい。
  • サーバー マネージャーより[リモート デスクトップ サービス]を選択
  • サーバー名を右クリックし[RD ライセンス診断]を起動
  • [RD ライセンス診断]にて、SAL数、およびライセンスサーバーとの認証、接続状態が有効であることを確認

以上でオフィシャルテンプレートを利用したWindows Remote Desktop環境の構築は完了となります。


Remote Desktopセッションホストサーバー追加手順

本手順ではRD セッションホストサーバーを追加する方法を記載します。
本手順では以下の仮想マシンテンプレートを使用します。

追加用利用テンプレート
テンプレート名 用途
WindowsServer-2019_Datacenter_64_include-license_hw17_IPV RD セッションホスト

追加vApp名 仮想マシン名 役割 利用テンプレート名
RDS rds-sh02 RDSセッションホストサーバー WindowsServer-2019_Datacenter_64_include-license_hw17_IPV

注釈

本作業は"RD接続ブローカー"にて実施して下さい。

1. RDSセッションホストサーバーの追加(対象仮想マシン名:rds-cb01/ログインID:ADドメインの管理ユーザー)

本作業は「rds-cb01」にて実施します。
事前にRDSセッションホストサーバーをRDS接続ブローカー/Webアクセスサーバーに追加を行います。
サーバー マネージャーにて"rds-sh02"の追加を行います。

  • サーバー マネージャー左メニューより[すべてのサーバー]を選択し、右クリックメニューより[サーバーの追加]をクリック

../_images/guide_rds_sh-add-001.png

  • [サーバーの追加]->[Active Directory]->[検索]をクリック
  • 「rds-sh02」を追加
  • ”選択済み”欄に対象サーバーが追加されたことを確認し[OK]をクリック

../_images/guide_rds_sh-add-002.png

  • [サーバー]内に"rds-sh02"が表示されていることを確認

../_images/guide_rds_sh-add-002-2.png

2. RDSセッションホストサーバーのリモートデスクトップ接続サービスへの組み込み(対象仮想マシン名:rds-cb01/ログインID:ADドメインの管理ユーザー)

本作業は「rds-cb01」にて実施します。
RDSセッションホストサーバーをRDS展開構成に組み込みを行います。

  • サーバー マネージャーより[リモート デスクトップ サービス]を選択
  • "展開の概要"欄内[RDセッションホスト]を右クリックし、メニューより[RDセッションホストサーバーの追加]を選択しクリック

../_images/guide_rds_sh-add-003.png

  • [RDセッションホストサーバーの追加]ダイアログ-[サーバーの選択]にてサーバープールより、追加対象のサーバーを選択して[次へ]をクリック

../_images/guide_rds_sh-add-004.png

  • [RDセッションホストサーバーの追加]ダイアログ-[選択内容の確認]にて前項にて追加した対象サーバーが表示されていることを確認し、下部の"必要に応じてリモートコンピュータを再起動する(R)"にチェックを入れ[追加]をクリック

../_images/guide_rds_sh-add-005.png

  • RDセッションホストサーバーの追加]ダイアログ-[進行状況の表示]にて正常に完了することを確認し[閉じる]をクリック

../_images/guide_rds_sh-add-005-2.png

  • [サーバーマネージャー]->[リモートデスクトップ接続サービス]内[展開サーバー]内に追加したセッションホストサーバーが表示されていることを確認

../_images/guide_rds_sh-add-006.png

既存コレクションへの追加の場合は以下の手順を行います。

注釈

既存コレクションへの追加を行う際にユーザープロファイル構成も考慮する必要があります。
本手順は "新規セッションホストの追加" に関する手順となります。
ユーザープロファイル等の考慮は事前に検討・設計をお願い致します。

リモートデスクトップ接続サービスとして、セッションホストは追加されましたがセッションコレクションには追加されていないため、コレクションにセッションホストの追加措置を行います。

  • [サーバーマネージャー]->[リモートデスクトップ接続サービス]->[コレクション]へ遷移
  • 作成されている[コレクション名]へ移動

../_images/guide_rds_sh-add-007.png

  • [ホストサーバー]->[タスク]より[RDセッションホストサーバーの追加]を選択

../_images/guide_rds_sh-add-007-1.png

  • [サーバーをコレクションに追加]-[RDセッションセッションホストサーバーの指定]より表示されている新規セッションホストサーバーを選択

../_images/guide_rds_sh-add-008.png

  • [サーバーをコレクションに追加]-[選択内容の確認]にて前項にて追加した対象サーバーが表示されていることを確認し、下部の"必要に応じてリモートコンピュータを再起動する(R)"にチェックを入れ[追加]をクリック

../_images/guide_rds_sh-add-009.png

  • [サーバーをコレクションに追加]-[進行状況の表示]にて正常に完了することを確認し[閉じる]をクリック

../_images/guide_rds_sh-add-010.png

../_images/guide_rds_sh-add-011.png

以上でセッションホストの追加ならびに既存コレクションへのセッションホストの追加が行われます。