2.4.10. 複数のルーターを一括で変更する¶
複数のルーターに対して特定の項目を一括で変更する手順について説明します。
2.4.10.1. 注意事項・前提条件¶
ルーターの設定変更は、ルーターの電源ON、かつルーターへの制御通信が可能な状態でないと実施することができません。
本お申し込みの課金のタイミングについては「課金開始・変更反映・停止のタイミング」をご参照ください。
2.4.10.2. 変更手順¶
- 左メニューから「ルーター+モバイル接続」を選択します。
- 「ルーター+モバイル接続 一覧」の画面が表示されますので[一括変更]ボタンを押下します。
- 「一括変更」画面が表示されますので変更対象の「ルーターID」のチェックボックスにチェックします。最上部のチェックボックスにチェックを入れると全選択となります。
注釈
- ルーターのリソースステータスが「active」の「ルーターID」が変更可能として表示されます。表示されていない場合はリソースステータスが「inactive/terminated」の可能性がありますので「ルーター+モバイル接続の詳細を確認する/設定を変更する」の「確認手順」にて「リソースステータス」をご確認ください。
- 「端末設定変更項目」より設定変更する項目のチェックボックスにチェックします。各項目については下記の説明に従ってご入力ください。
入力項目 | 必須/任意 | 説明 | 入力形式 |
VPN接続(VPN ID / VPN名) | 任意 | 変更する(VPN ID / VPN名)を選択します。
設定を解除する場合は「VPN接続無し」を選択してください。 ※1
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プルダウンより選択。 |
ネクストホップネットワーク ※2 | 任意 | ルーターのデフォルトルートとするインタフェース(Internet/VPN)を選択します。
「VPN」を選択した場合のみ特定通信ブレイクアウト機能、ブレイクアウトDNSサーバの登録が可能です。
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プルダウンより選択。 |
特定通信ブレイクアウト | 任意 | ブレイクアウトする対象の特定通信を選択します。複数の通信の選択が可能です。
設定を解除する場合は「利用無し」を選択してください。
特定通信ブレイクアウトの利用にはブレイクアウトDNSサーバーの設定が必須です。ブレイクアウトDNSサーバーを設定していないルーターがある場合はブレイクアウトDNSサーバーの設定を入力してください。
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プルダウンより選択。 |
ブレイクアウトDNSサーバー | 任意(特定通信ブレイクアウトの利用にはブレイクアウトDNSサーバーの設定が必須。) | お客さまが使用するDNSサーバーのアドレスを設定します。
特定通信ブレイクアウト機能でFQDNルーティングするためにRINKルーター経由で参照するDNSサーバーのアドレスを最大4つまで登録ください。
登録したDNSサーバーで名前解決した通信のみFQDNルーティングされます。
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ドット区切りの半角数字。
文字数15文字まで。
[+]ボタンの押下による項目追加。
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WAN向けスタティックルート設定 | 任意 | 「ルーター01」に、WAN向け(Internet/VPN)のスタティック経路を設定します。 | 半角数字。 |
パケットフィルタ(VPN -> 拠点) | 任意 | VPN接続先から「ルーター01」を経由する通信のパケットフィルタ(VPN → 拠点)を設定します。
VPN接続(VPN ID / VPN名)を選択いただいた場合のみ、変更可能です。
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プルダウンより選択。 |
パケットフィルタ(拠点 -> VPN) | 任意 | 拠点から「ルーター01」を経由して閉域網(VPN)へ向かう通信のパケットフィルタ(拠点 → VPN)を設定します。
VPN接続(VPN ID / VPN名)を選択いただいた場合のみ、変更可能です。
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プルダウンより選択。 |
パケットフィルタ(拠点 -> Internet) | 任意 | 拠点から「ルーター01」を経由してInternetへ向かう通信のパケットフィルタ(拠点 → Internet)を設定します。 | プルダウンより選択。 |
DHCPの方式 | 任意 | 無し/「DHCP サーバー」/「DHCP リレー」より選択します。 | ラジオボタンより「無し」「DHCP サーバー」「DHCP リレー」を選択。 |
注釈
- ※1 「VPN接続無し」だけではVPNは廃止されませんので廃止する場合は「VPN接続を廃止する」を実施してください。
- ※2 「LAN」は設定対象外となります。
- チェックボックスにチェックを入れた場合、すでに登録している内容に上書きしての設定となりますので、既存の設定を継続してご利用の場合は既存の設定も合わせて入力してください。
- チェックボックスにチェックした項目の入力項目が空欄の場合は既存設定が削除されます。
- WAN向けスタティックルート設定
- 「ルーター01」に、WAN向け(Internet/VPN)のスタティック経路を設定します。
[+]ボタンを押下して、下記の表に従ってリストを追加します。
入力項目 | 必須/任意 | 説明 | 入力形式 |
宛先IPv4アドレス/プレフィックス長 | 必須 | 宛先ネットワークアドレスを入力します。
以下の該当ネットワークアドレスは設定できません。
・0.0.0.0/0
・0.0.0.0/32
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ドット区切りの半角数字。
「/」文字とプレフィックス長を含む文字数18文字まで。
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ネクストホップネットワーク | 必須 | 宛先経路のネクストホップのネットワークをプルダウンより選択します。 | プルダウンより選択。 |
注釈
- 「WAN向けスタティックルート設定」でリストに追加できるスタティック経路の登録数は、300個までとなります。
- 「VPN」のご利用がないお客さまは、「VPN」を選択いただくことができません。
- ネットワークアドレス形式のアドレスをご登録ください。
- 「ルーター直下セグメント」のネットワークアドレスと完全重複したアドレスを登録できません。
- 複数のアドレスを登録する場合、完全重複するアドレスは登録できません。
- 「ルーター非直下セグメント」のネットワークアドレスと完全重複したアドレスを登録できません。
- 特定のSaaS事業者アプリケーション以外の通信を指定するには、「宛先IPv4アドレス」に通信対象のIPアドレスを入力し、「ネクストホップネットワーク」には「Internet」を選択します。
リストから削除するには、経路対象のごみ箱アイコンを押下します。
- パケットフィルタ(VPN → 拠点)
- VPN接続先から「ルーター01」を経由する通信のパケットフィルタ(VPN → 拠点)を設定します。
入力項目 | 必須/任意 | 説明 | 入力形式 |
デフォルトポリシー | 必須 | リストの全ポリシーに一致しなかったパケットのアクションを「許可」「破棄」から選択します。 | プルダウンより選択。 |
[+]ボタンを押下して、下記の表に従ってリストを追加します。
ルールは、上から順番に一致するかを検査し、一致するとルールのアクションに従います。「↑ ↓」を押下すると、ルールの順番を変更できます。
リストから削除するには、ルール対象のごみ箱アイコンを押下します。
入力項目 | 必須/任意 | 説明 | 入力形式 |
プロトコル種別 | 必須 | 対象のプロトコルを選択します。「any」、「tcp」、「udp」、および「icmp」を選択します。 | プルダウンより選択。 |
送信元ポート番号 | 必須 | 「プロトコル種別」に「tcp」もしくは「udp」を選択した場合の送信元サービスポートの番号を入力します。すべてを対象とする場合は「any」を入力します。ハイフンによる範囲指定も可能です(例: 「1-65535」)。「プロトコル種別」に「any」および「icmp」を選択した場合、本操作はできません。 | 「any」、 1~65535までの半角数字、またはハイフンによる範囲指定の1-65535の半角数字。
文字数11文字まで。
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宛先ポート番号 | 必須 | 「プロトコル種別」に「tcp」もしくは「udp」を選択した場合の宛先サービスポートの番号を入力します。すべてを対象とする場合は「any」を入力します。ハイフンによる範囲指定も可能です(例: 「1-65535」)。「プロトコル種別」に「any」および「icmp」を選択した場合、本操作はできません。 | 「any」、 1~65535までの半角数字、またはハイフンによる範囲指定の1-65535の半角数字。
文字数11文字まで。
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送信元IPv4アドレス/プレフィックス長 | 必須 | 送信元IPアドレスをプレフィックス長を含めて入力します。ネットワークアドレス形式のアドレスをご登録ください。 | ドット区切りの半角数字。
「/」文字とプレフィックス長を含む文字数18文字まで。
すべてを対象とする場合は「0.0.0.0/0」を入力します。
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宛先IPv4アドレス/プレフィックス長 | 固定 | 「0.0.0.0/0」固定となります。 | - |
一致したパケットに対する処理 | 必須 | ポリシー「許可」・「破棄」を選択します。 | プルダウンより選択。 |
注釈
- 「VPN」をご利用いただいているお客さまのみ対象となります。
- パケットフィルタ(拠点 → VPN)
- 拠点から「ルーター01」を経由して閉域網(VPN)へ向かう通信のパケットフィルタ(拠点 → VPN)を設定します。
[+]ボタンを押下して、下記の表に従ってリストを追加します。
ルールは、上から順番に一致するかを検査し、一致するとルールのアクションに従います。「↑ ↓」を押下すると、ルールの順番を変更できます。
リストから削除するには、ルール対象のごみ箱アイコンを押下します。
入力項目 | 必須/任意 | 説明 | 入力形式 |
プロトコル種別 | 必須 | 対象のプロトコルを選択します。「any」、「tcp」、「udp」、および「icmp」を選択します。 | プルダウンより選択。 |
送信元ポート番号 | 必須 | 「プロトコル種別」に「tcp」もしくは「udp」を選択した場合の送信元サービスポートの番号を入力します。すべてを対象とする場合は「any」を入力します。ハイフンによる範囲指定も可能です(例: 「1-65535」)。「プロトコル種別」に「any」および「icmp」を選択した場合、本操作はできません。 | 「any」、 1~65535までの半角数字、またはハイフンによる範囲指定の1-65535の半角数字。
文字数11文字まで。
|
宛先ポート番号 | 必須 | 「プロトコル種別」に「tcp」もしくは「udp」を選択した場合の宛先サービスポートの番号を入力します。すべてを対象とする場合は「any」を入力します。ハイフンによる範囲指定も可能です(例: 「1-65535」)。「プロトコル種別」に「any」および「icmp」を選択した場合、本操作はできません。 | 「any」、 1~65535までの半角数字、またはハイフンによる範囲指定の1-65535の半角数字。
文字数11文字まで。
|
送信元IPv4アドレス/プレフィックス長 | 固定 | 「0.0.0.0/0」固定となります。 | - |
宛先IPv4アドレス/プレフィックス長 | 必須 | 宛先IPアドレスをプレフィックス長を含めて入力します。ネットワークアドレス形式のアドレスをご登録ください。 | ドット区切りの半角数字。
「/」文字とプレフィックス長を含む文字数18文字まで。
すべてを対象とする場合は「0.0.0.0/0」を入力します。
|
一致したパケットに対する処理 | 必須 | ポリシー「許可」・「破棄」を選択します。 | プルダウンより選択。 |
注釈
- 「VPN」をご利用いただいているお客さまのみ対象となります。
- パケットフィルタ(拠点 → Internet)
- 拠点から「ルーター01」を経由してInternetへ向かう通信のパケットフィルタ(拠点 → Internet)を設定します。
入力項目 | 必須/任意 | 説明 | 入力形式 |
デフォルトポリシー | 必須 | リストの全ポリシーに一致しなかったパケットのアクションを「許可」「破棄」から選択します。 | プルダウンより選択。 |
[+]ボタンを押下して、下記の表に従ってリストを追加します。
ルールは、上から順番に一致するかを検査し、一致するとルールのアクションに従います。「↑ ↓」を押下すると、ルールの順番を変更できます。
リストから削除するには、ルール対象のごみ箱アイコンを押下します。
入力項目 | 必須/任意 | 説明 | 入力形式 |
プロトコル種別 | 必須 | 対象のプロトコルを選択します。「any」、「tcp」、「udp」、および「icmp」を選択します。 | プルダウンより選択。 |
送信元ポート番号 | 必須 | 「プロトコル種別」に「tcp」もしくは「udp」を選択した場合の送信元サービスポートの番号を入力します。すべてを対象とする場合は「any」を入力します。ハイフンによる範囲指定も可能です(例: 「1-65535」)。「プロトコル種別」に「any」および「icmp」を選択した場合、本操作はできません。 | 「any」、 1~65535までの半角数字、またはハイフンによる範囲指定の1-65535の半角数字。
文字数11文字まで。
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宛先ポート番号 | 必須 | 「プロトコル種別」に「tcp」もしくは「udp」を選択した場合の宛先サービスポートの番号を入力します。すべてを対象とする場合は「any」を入力します。ハイフンによる範囲指定も可能です(例: 「1-65535」)。「プロトコル種別」に「any」および「icmp」を選択した場合、本操作はできません。 | 「any」、 1~65535までの半角数字、またはハイフンによる範囲指定の1-65535の半角数字。
文字数11文字まで。
|
送信元IPv4アドレス/プレフィックス長 | 固定 | 「0.0.0.0/0」固定となります。 | - |
宛先IPv4アドレス/プレフィックス長 | 必須 | 宛先IPアドレスをプレフィックス長を含めて入力します。ネットワークアドレス形式のアドレスをご登録ください。 | ドット区切りの半角数字。
「/」文字とプレフィックス長を含む文字数18文字まで。
すべてを対象とする場合は「0.0.0.0/0」を入力します。
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一致したパケットに対する処理 | 必須 | ポリシー「許可」・「破棄」を選択します。 | プルダウンより選択。 |
- DHCP サーバー
- DHCPの方式で「DHCP サーバー」を選択した場合は、以下の項目の設定を行います。
入力項目 | 必須/任意 | 説明 | 入力形式 |
ドメイン名 | 任意 | LAN設定されているネットワーク配下に接続されるPCなどの端末へ配布する際のドメインを指定します。 | ドット区切りの半角数字。
文字数200文字まで。
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プライマリーDNSサーバーIPv4アドレス | 任意 | LAN設定されているネットワーク配下に接続されるPCなどの端末へ配布するプライマリーDNSサーバーIPv4アドレスを入力します。 | ドット区切りの半角数字。
文字数15文字まで。
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セカンダリーDNSサーバーIPv4アドレス | 任意 | LAN設定されているネットワーク配下に接続されるPCなどの端末へ配布するセカンダリーDNSサーバーIPv4アドレスを入力します。 | ドット区切りの半角数字。
文字数15文字まで。
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プライマリーWINSサーバーIPv4アドレス | 任意 | LAN設定されているネットワーク配下に接続されるPCなどの端末へ配布するプライマリーWINSサーバーIPv4アドレスを入力します。 | ドット区切りの半角数字。
文字数15文字まで。
|
セカンダリーWINSサーバーIPv4アドレス | 任意 | LAN設定されているネットワーク配下に接続されるPCなどの端末へ配布するセカンダリーWINSサーバーIPv4アドレスを入力します。 | ドット区切りの半角数字。
文字数15文字まで。
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注釈
- 「DHCPで配布するIPv4アドレス範囲」は変更対象外となりますのでご注意ください。
- docomo business RINKのサービスをご利用の場合、デフォルトで設定されているDNSは、「マルウェア不正通信ブロックサービス」が適用されます。マルウェア不正通信ブロックサービスを使用しない場合、もしくはお客さま独自のDNSを使いたい場合は「マルウェア対策について」をご確認ください。
- DHCP リレー
- DHCPの方式で「DHCP リレー」を選択した場合は、以下の項目の設定を行います。
入力項目 | 必須/任意 | 説明 | 入力形式 |
DHCPリレーサーバーIPv4アドレス | 任意 | DHCPリレー先を変更します。[+]ボタンの押下によりリレー先を追加できます。 | [+]ボタンの押下による項目追加。最大4件。
ドット区切りの半角数字。
文字数15文字まで。
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注釈
DHCPリレーの動作では「VPN ID」の適用が必要です。VPNの適用は「VPN接続を申し込む」をご参照ください。
DHCPリレーサーバーIPv4アドレスは、VPN内の転送先として4つまで設定できます。
DHCP サーバーと、DHCP リレーの設定は、どちらか一方のみご利用することができます。
DHCPリレー時の送信元IPは、ギャランティ接続の場合、ルーター+モバイル接続申し込み時に設定した「接続アドレス (Act)、接続アドレス (Sby)」になります。ご確認方法は「確認手順」をご参照ください。
DHCPリレー時の送信元IPは、ベストエフォートIPoE接続の場合「ルーター直下セグメント」で設定した「LANポートIPv4アドレス」になります。
- 変更する項目の入力がすべて完了後、一番下までスクロールし[確認]ボタンを押下します。
- 「一括変更」画面にて入力内容を確認しながら、一番下までスクロールし「利用規約」を一読いただき、同意のもと「同意する」にチェックを入れて[保存]ボタンを押下します。
- 「受付しました。」の画面が表示されますので、[閉じる]ボタンを押下します。[オーダー履歴へ]ボタンを押下するとオーダー履歴が確認できます。
- 「ルーター+モバイル接続 一覧」画面が表示されますので、変更した「ルーターID」を選択し内容を確認します。