3.5. セキュリティポリシールールを変更する

vUTMコンソールで設定するセキュリティポリシールールの変更手順について説明します。

3.5.1. 注意事項、前提条件

  • 変更したセキュリティポリシールールは元に戻すことはできません。設定を戻したい場合はあらかじめセキュリティポリシールールをエクスポートしてください。
    エクスポート方法については こちら を参照してください。

3.5.2. 事前に準備いただくもの

なし

3.5.3. お申し込みの流れ、全体説明

図3.5.3.1. 設定変更の流れ

3.5.4. セキュリティポリシールールの変更手順

  1. SDPFポータルメニューより、「vUTM2」を選択しvUTMコンソールにアクセスします。

  2. ①左メニューの「vUTM一覧」から作成したvUTMリソースを選択します。
    ➁左メニューの[セキュリティポリシールール設定]をクリックします。

図3.5.4.1. セキュリティポリシールール設定画面

  1. 変更したいポリシールールのプルダウンメニューより[設定変更]をクリックします

図3.5.4.2. プルダウンメニューの[設定変更]ボタン

  1. 「セキュリティポリシー設定変更」画面で変更したい内容を入力または選択します。

図3.5.4.3. セキュリティポリシールール設定画面①

表 3.5.4.1. セキュリティポリシールールの選択項目①

項番

項目

説明

1

ポリシールール名

任意のポリシールール名を入力します

2

FW設定

適合したトラフィックに対し、「許可」または「拒否」を選択します

3

送信元IPアドレス

通信の送信元アドレスを指定します。すべてのアドレスを対象とする場合は「any」を選択します。特定のアドレスを指定したい場合は「custom」を選択し、対象のIPアドレスを入力します。IPアドレスは以下のアドレスで最大10個まで指定することが可能です。
・ホストアドレス(Ex 192.168.1.1)
・アドレスレンジ(Ex 192.168.1.0-192.168.1.255)
・サブネットマスク(Ex 192.168.1.1/32)

4

宛先IPアドレス

通信の宛先アドレスを指定します。すべてのアドレスを対象とする場合は「any」を選択します。特定のアドレスを指定したい場合は「custom」を選択し、IPアドレスを入力します。IPアドレスは以下のアドレスで最大10個まで指定することが可能です。
・ホストアドレス(Ex 192.168.1.1)
・アドレスレンジ(Ex 192.168.1.0-192.168.1.255)
・サブネットマスク(Ex 192.168.1.1/32)

5

TCPポート

TCPのポートを1~65535の範囲で指定します。すべてのTCPポートを対象とする場合は「any」と選択します。特定のポートを指定したい場合は「custom」を選択し、ポート番号を入力します。ポートはハイフンを使ってレンジで指定することも可能です。複数のポートを指定したい場合、最大50個指定することが可能です。

6

UDPポート

UDPのポートを1~65535の範囲で指定します。すべてのUDPポートを対象とする場合は「any」と選択します。特定のポートを指定したい場合は「custom」を選択し、ポート番号を入力します。ポートはハイフンを使ってレンジで指定することも可能です。複数のポートを指定したい場合、最大50個指定することが可能です。

注釈

IPアドレスまたはポート番号は一括入力ダイアログより改行区切りでの複数入力が可能です。以下は送信元IPアドレス複数入力する場合の例になります。
1. [一括入力ダイアログが開きます]ボタンを押下します。

図3.5.4.6. [一括入力ダイアログが開きます]ボタン

2. 「送信元IPアドレス一括入力ダイアログ」画面でIPアドレスを改行区切りで入力し[登録]ボタンを押下すると、IPアドレスが入力された状態で「セキュリティポリシー設定変更」画面へ戻ります。

図3.5.4.7. 一括入力画面

図3.5.4.4. セキュリティポリシールール設定画面➁

表 3.5.4.2. セキュリティポリシールールの選択項目➁

項番

項目

説明

1

アプリケーションフィルタリング

アプリケーションフィルタリング設定で作成したプロファイルを選択します。アプリケーションフィルタリングを設定しない場合は「any」を選択します。
アプリケーションフィルタリングプロファイルの作成方法については 3.4.4. アプリケーションフィルタリングプロファイルを作成する を参照してください。

2

URLフィルタリング

URLフィルタリング設定で作成したプロファイルを選択します。あらかじめ用意されているNTT Com定義済みのプロファイルを利用する場合は「デフォルト」を選択します。
URLフィルタリングプロファイルの作成方法については 3.3.4. URLフィルタリングプロファイルを作成する を参照してください。設定しない場合は「設定なし」を選択します。

3

IPS/IDS

クライアントサーバーシステム上の脆弱性に対するネットワークを利用した攻撃を検出し通信制御を行います。セキュリティレベルに応じて、「IPS 高」「IPS 中」「IPS 低」「IPS ログのみ」「IDS 高」「IDS 中」「IDS 低」の中から一つプロファイルを選択します。設定しない場合は「無効」を選択します。

4

アンチウイルス

アンチウイルス機能を有効にできます。セキュリティレベルに応じて、「中」「高」「ログのみ」の中から一つプロファイルを選択します。設定しない場合は「無効」を選択します。

5

アンチスパイウェア

スパイウェアおよびマルウェアのネットワーク通信を検知し防御できます。セキュリティレベルに応じて、「中」「高」「低」「ログのみ」の中から一つプロファイルを選択します。設定しない場合は「無効」を選択します。

図3.5.4.5. セキュリティポリシールール設定画面③

表 3.5.4.3. セキュリティポリシールールの選択項目③

項番

項目

説明

1

ログ設定

ポリシールールが適用された場合に、ログとして記録する場合は「有効」、記録しない場合は「無効」を選択します。

2

FW許可ログ設定

FW設定を許可にしたログを記録する場合は、「有効」、記録しない場合は「無効」を選択します。
※ログ設定が「無効」の場合、FW許可ログはチェックの有無に関わらず記録されません。FW許可ログを記録したい場合は必ずログ設定も「有効」にしてください。

3

有効/無効

ポリシー単位で有効/無効を選択することができます。
ポリシールールを有効にする場合は「有効」、無効にする場合は「無効」を選択します。
※すべてのセキュリティポリシールールを「無効」にすることはできません。

4

備考

ポリシールールの説明の用途として、任意の文字列を入力します。

注釈

FW許可ログ設定を「有効」にした場合ログが大量に生成されログの保存が正常に行えない場合があるため、必要なポリシーにのみ「有効」にしてください。
  1. 入力または選択が完了したら[確認]ボタンを押下します。

   図3.5.4.8. [確認]ボタン

  1. 内容を確認し、[実行]ボタンを押下します。

図3.5.4.9. セキュリティポリシールールの確認

  1. [OK]ボタンを押下します。

図3.5.4.10. 申し込み完了

  1. 「セキュリティポリシールール設定」画面でセキュリティポリシールールが追加されたことを確認します。

図3.5.4.11. 申し込み完了後の「セキュリティポリシールール設定」画面

  1. 左メニューの[操作履歴]をクリックし、 「操作履歴」画面 でステータスが「COMPLETE」になっていることを確認します。

警告

vUTMコンソール上では設定内容が反映されていますがvUTM2基盤上では反映されていないため、[コンフィグ反映]ボタンを押下するまでは変更したセキュリティポリシールールは反映されません。
  1. 左メニューの[コンフィグ反映]ボタンを押下します。

図3.5.4.12. [コンフィグ反映]ボタン

  1. 「コンフィグ反映」画面が表示されるので、[実行]ボタンを押下します。

図3.5.4.13. コンフィグ反映の確認

  1. [OK]ボタンを押下します。

図3.5.4.14. 申し込み完了